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中国のオタクも日本と一緒!『教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常』
教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
著者:劉セイラ
出版社:集英社
販売日:2018-05-18
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どうも!アニメ制作会社TRIGGERでアニメーションプロデューサーを担当しております、舛本和也です。

今回で4回目の投稿です。

日頃はアニメーション制作を生業としておりまして、仕事柄マンガもよく読ませていただいています。

 

ちなみに現在TRIGGER×A1pictures共同制作「ダーリン・イン・ザ・フランキス」が絶賛放送&配信中です!是非観てくださいね!!!

公式サイト:http://darli-fra.jp/

 

というわけで、今回お勧めしたいマンガは【日本で声優になりたい!そんな夢を叶えた中国出身の現役声優が描くノンフィクションエッセイ】という内容の教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常です。

 

作者は日本で声優として活躍されている劉セイラさん。中国で生まれ、小さいころから日本のアニメを観て声優にあこがれたとのこと。そのいきさつもマンガの中に描かれています。

ちなみに本漫画によると声優を目指すきっかけになったのは「鋼の錬金術師」だそうです。

 

劉セイラさんは日本のアニメだけではなく中国のアニメでもお仕事をされています。つまり2か国を渡り歩いて声優という仕事をこなされています。まさに海を越えたお仕事をされておりアニメ業界的にも貴重な方です。

さらにマンガ家としてもデビューされるとは!才能豊かな方ですね。うらやましいです。

 

ちなみに作者のHPはこちら→劉セイラHPhttp://kk-ryuseira.com/index.html

 

現在、日本アニメが日本だけでなく世界で視聴できる時代になりました。アニメビジネスにおいてもアメリカ、アジア、ヨーロッパ、中東など国際的なビジネスに変わりつつあります。

僕自身もアニメの仕事を通してアメリカ、カナダ、中国、ブラジル、オーストラリア、ヨーロッパ、中東、アジア諸国にお会いする機会が増えました。みなさんに共通するのは本当に日本のアニメを愛していて、アニメが好きで日本語を勉強し、日本に来て日本文化を勉強している方が多いこと。とてもうれしいですね。そして意外と日本人よりもディープなオタクであることが多いです!

でも他国のアニメを愛するオタクの友達が、どうやって小さいころに触れ合ったアニメ事情についてはあまり触れる機会がありません。もしアニメ好きな中国のお友達と出会う機会があればとても参考になるマンガだと思います。

 

ではでは簡単な内容紹介です。

 

1990年代、初めて観た日本アニメは幼稚園の頃の『聖闘士星矢』。小学生の時は『幽遊白書』。当時はインターネットの普及で中国にいながら日本のアニメ事情をパソコン越しに触れ合うことができた時代。そんな中、主人公である劉セイラは高校3年生の時、衝撃的な作品に出合います。「鋼の錬金術師」。日本でも大ヒットした作品です。日本語音声で聞いていたのでセリフの意味も分かりません。でも声優の演技に感動して涙を流しました。この作品をきっかけに日本語を学び大学に進み、日本に留学します。異国の地で優しい人々の支えの中、声優の道を目指します。はたして彼女は異国の地で立派な声優になれるのか!? 

 

・・・と書いてしまうと感動のサクセスストーリー作品と思えますが・・・それだけではありません!

 

 

生活の中での文化の違いやオタク文化の違いなどを、コミカルにエッセイ形式で描かれているのでとても分かりやすいです。さらにアニメや声優の話題だけではなく、日本で暮らしている中での気付いたことや、日本人が知らない中国の生活事情なども紹介されているのでとてもためになります。

 

ちなみに僕が特に面白かったのは

・日本のダジャレとは?

・中国のファッション

・セミのから揚げ

・「アイヤー!」の正しい使い方

を紹介した話数です。目からウロコの豆知識も含めて勉強になりました。

 

この本を読めば中国のお友達をいくらでも作ることができますね!

知っているようであまり知らないお隣の国「中国」を勉強できるとてもいいマンガです!

皆さんもぜひ!