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共感するか紙一重。。。恐ろしく心を抉る表現力と設定に脱帽するしかないラブコメが存在する『不死身ラヴァーズ』

先日、6月に実写映画化された高木ユーナ原作、志尊淳主演の『ドルメンX』に行ってきた。

 

"地球侵略のためにアイドルを目指す宇宙人"のドタバタコメディでありながら

高みを目指す過程でぶつかる感情的な壁や、

夢に突き進むことの素晴らしさを感じることができる良作である。

 

ただ、高木ユーナ先生の作品にはもう1つ、強烈なラブコメが存在するので紹介したい。

 

不死身ラヴァーズ(1) (週刊少年マガジンコミックス)
著者:高木ユーナ
出版社:講談社
販売日:2014-02-07
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魅力その1:SFやファンタジーに近い設定

 

この作品は、主人公・"甲野じゅん"が

ヒロイン・"長谷部りの"に恋をするラブストーリーが骨子である

 

不器用ながらもまっすぐに気持ちを伝える主人公・甲野じゅん
(C)高木ユーナ/講談社

 

ただ、面白くも残酷なのだが、この恋は決して実らない。

というのも、二人が両想いになると、

ヒロインの長谷部が存在ごとこの世から消え去ってしまうのである。

 

(C)高木ユーナ/講談社
想いが実るその刹那、長谷部が消えてしまう
(C)高木ユーナ/講談社

 

設定の面白さはまだ続く

 

長谷部りのを失った悲しみにくれる主人公の前に、

彼女とそっくりの女の子が現れるのだ

 

(C)高木ユーナ/講談社
進学し「そっくりさん」では片付けられない存在に出逢う
(C)高木ユーナ/講談社

 

 

"この"長谷部とも恋に落ち、傷つき、

さらに"別の"長谷部とも出会い

恋に落ち、傷つく

このパラレルワールドみたいな設定が魅力的で、次々読み進めてしまいます。

(C)高木ユーナ/講談社
(C)高木ユーナ/講談社
数々の"長谷部"と出会い、恋に落ち、傷ついていく
(C)高木ユーナ/講談社

 

魅力その2:感情表現が豊かで心をえぐる

 

主人公は最愛の人を、何度も何度も何度も何度も失うのだが

その時の心の壊れ方が、本当に痛いほど伝わってくる。

 

(C)高木ユーナ/講談社
二人目の長谷部を失った時の甲野くん
(C)高木ユーナ/講談社

 

(C)高木ユーナ/講談社
どんどん壊れていく甲野くんが本当に不憫。
(C)高木ユーナ/講談社

 

魅力その3:共感できない人には全く共感できないトガり方

 

この作品にハマらない人の共通点に

 

消してしまうって分かってるなら

見て見ぬ振りして諦めろ

自己中な恋愛を続ける主人公に納得できない

 

という意見がある

 

わかる、とてもよくわかる。

 

そんなことはおそらく甲野くんも重々承知しているだろう。

ただ、だが、だからと言って

目の前で困っている長谷部を放っておくことはできないのだ。

 

そんな主人公のどうしようもない気持ちに一度共感してしまうと

切なさで心が抉られてしまう。

 

1回読んでください(笑)

 

不死身ラヴァーズ(1) (週刊少年マガジンコミックス)
著者:高木ユーナ
出版社:講談社
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不死身ラヴァーズ(2) (週刊少年マガジンコミックス)
著者:高木ユーナ
出版社:講談社
販売日:2014-02-07
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不死身ラヴァーズ(3) (週刊少年マガジンコミックス)
著者:高木ユーナ
出版社:講談社
販売日:2014-03-07
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