TOP > マンガ新聞レビュー部 > 働くあなたの想いがここにある!「はなうた ~ナースはときどき、うれしい~」

働くあなたの想いがここにある!「はなうた ~ナースはときどき、うれしい~」

こんにちは!小柳かおりです

今回はこしのりょう先生の「はなうた~ナースはときどき、うれしい~」をご紹介します。

 

はなうた: ナースはときどき、うれしい
著者:こしのりょう
出版社:照林社
  • Amazon

「はなうた」との出会い~漫画倶楽部の教材として~

 

現在、漫画を描く楽しさを知ってもらうことを目的とした漫画教室『こしのりょう漫画倶楽部』(*)を月一ペースで開催中です。

漫画倶楽部ではこしの先生が講師となり、漫画を描いたことがない方も含めて、「自分自身の漫画を描けるということ」、そして「その楽しさ」を伝えています。私も運営メンバーの一人として参加しています。

 

最近開催した漫画教室にて、「はなうた~ナースはときどき、うれしい~」を教材として用いました。

それがこの本との出会いです。

 

この本には「つらい」「かなしい」でも「うれしい」のショートストーリーが数多く描かれています。

 

うれしい時人はどんな表情になるか?「うれしかった」に至る背景とは?

自身の経験を振り返ることで、その人自身の漫画になっていく――。

 

それをわかりやすく伝えるために、この本の短編を用いて説明を行いました。

 

仕事をしている誰もが共感できる一冊

 

この本の主人公はみなナースであり、彼らが日々医療現場で患者さんと向き合い、一歩ずつ成長していく様子が描かれています。

新人ナースの悩み、ベテランナースの悩み、女性特有の悩み等が描かれており、わたしはいくつものストーリーに共感しました。

 

もちろん医療現場は、日夜患者さんの苦しみや死と向き合いながら働くという特殊な環境です。だからこそ数々のドラマが生まれるのでしょうし、そこにはそこに身を置く人にしかわからない悩みややりがい、辛さがあるのだろうと思います。

しかし働きながら考えていることは、大なり小なり同じなのだろうと感じました。

 

まさに

 

『仕事を通して人は成長していく』

 

これに尽きます。

 

例えばわたし自身は社会人になって10年以上経ち、現在は「人を育てる」「人に教える」立場になってきました。

 

自分のやり方が本当に正しいのか?

他にいい方法はないか?

 

常に模索しながらやっています。

 

迷っている時には、ふと、自分が新人の頃の先輩方の顔が浮かんできたりします。

新人の頃はわからなくても、立場が変わると先輩方の気持ちが身に沁みて理解できるようになり、今度はそれを後輩に伝えていこうとする自分がいたりします。

たとえその時に叱られていても、有難かったといまは感じます。気付くまでに時間差はあるとしても。

叱ってくれる、嫌われ役になってくれる、悩みを聞いてくれる、いい先輩方に出会ってきたのだと思います。

そのような先輩と後輩の関係や、患者さんや患者さんの家族との関係が描かれており、一見何でもないような、つまらないような働く日常が、実はその人の成長につながっているのだと感じずにいられませんでした。

 

当時お世話になった方とも転職や異動がきっかけで離れてしまいました。

 

「あぁ、あの方はいまも元気だろうか?」

「少しでも近づけただろうか?」

 

と思いを巡らさずにはいられませんでした。

 

この本には働く人の想いが詰まっている。

 

きっとあなたにも共感できる一話があると思います。

それがご自身の振り返りや何かのきっかけになると、なおのこと幸いです。

 

 

(*)漫画倶楽部とは:

今春より月一ペースで開催中の漫画教室。コルクラボ主催。『楽しさを知ることで自分らしい漫画が描ける』をモットーに、子供から大人まで幅広い年齢層の方々に漫画を描く楽しさを体感してもらうことを目的として開催しています。

詳しくはこちらをご参照ください→第三回漫画倶楽部の様子(こしのりょう先生のブログ)