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一緒に飲みたい女の子の理想形!?『のみじょし』に学ぶ新しい女子力のカタチ。
のみじょし(1)
著者:迂闊 出版社:竹書房 販売日:2015-07-04
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突然ですがみなさま、最近飲んでいらっしゃいますでしょうか? 僕はお酒が強い方ではないにもかかわらず、週に3回は飲んでいる昭和系男子なのであまり実感値はないのですが、近頃は若者の飲み会離れなんていう言葉も聞かれるくらいに若い方々はお酒を飲むことをしないようです。

 

飲み会が続いていて空きスケジュールがない!

なんて人はもうあまり多くないのかも!? って思うと、ちょっとさみしいですね。

 

しかし! そんな人にも!

 

もしこんなにも美味しそうに、こんなにも楽しそうにお酒を飲める女の子が友達に、彼女に、奥さんにいたらきっと飲みに行くであろう、だとしたらそれはもう最高だ! と思わせるのが、この『のみじょし』に出てくる女の子なのであります。

(C)迂闊/竹書房
 

のみじょし』は、1ページに8コマ入っている8コマ漫画で、次から次へと淡々と女子3人で飲んでいる姿が描かれているのですが、読んでいるうちに飲みたくなるはお腹は減ってくるは、女子会の与太話をもっと知りたくなるはの連続です。

 

登場人物をさらっと説明しますと、主人公の高瀬道子は独身OL、東雲ゆきは主婦で二児の母、宮内美園は独身の書店員で筋トレ好き、全員が29歳のアラサー、と決して特別な設定ではないのにもかかわらず、読んでいるとどんどんと引き込まれる魅力を持っています。そして酒に始まり酒に終わるこの世界観。

 

何より、主人公の道子(以下、みっちゃん)はビールから日本酒からウイスキーからなんでも飲み、カニから鍋からおせちからチョコからなんでもつまみに食べていきます。 その食べっぷり、飲みっぷりは、若者の飲み会離れなんて言っている場合じゃないほど魅力的に映ります。みっちゃんと今すぐにでも一緒に飲みたい! あれもこれも食べさせたい! と思わせてくれます。

 

そう、もうおわかりですよね。この若者の飲み会離れを食い止めるには、ひいては消費されにくくなっている日本の外食産業復活のためには、女子力なんか必要ないのです。 「こんな女の子と一緒に飲みたい」と思わせる「のみじょし力」が最高の手段だ、ということ。 女子力はもちろんあって困るものではないのですが、いや、むしろあっていただいたほうがありがたいのですが、「のみじょし力」がある女子こそが、日本経済復活のカギを握っているのではないかと、そう思わせてくれる作品でした。

 

(C)迂闊/竹書房
ちなみに、家でローストビーフを作ってみたり、牡蠣を一斗缶で買ってきて焼いて飲んだりと、決して外食ばかりが描かれているわけではなく、もうありとあらゆる場所で飲み、食べ、笑うため非常に幸せな気持ちになれます。早く新刊が読みたい…!

 

のみじょし』を読んで「のみじょし力」を高め、楽しく有意義な人生お酒とご飯を食べていっていただければ幸甚でございます。 ※男の人もぜひ飲むときは愚痴っぽくなるなどではなく、そのお酒とご飯を最大限に楽しめる「のみだんし力」を高めていきましょう!

 

(文:増田 桂己)