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全人類の必読書!『性転換から知る保健体育~元男が男女の違いについて語る件~』

正しい知識を身に付けよう

LGBTってご存知ですか?

 

レズビアン(女性同性愛者)・ゲイ(男性同性愛者)・バイセクシャル(両性愛者)・トランスジェンダー(性別越境(性別違和))の頭文字を取ったこのLGBTという言葉は、近年ようやくじわじわと認知度が上がってきています。

 

ただ、マイノリティと言われながらも、2016年に行われた調査では全人口の8%がLGBTに該当するというデータもあり、これはAB型の人口や左利きの人口よりも多く、比率だけで言えば1クラスに2~3人はLGBTの人がいるくらい多いのです。

 

だからこそ、世界中で同性婚や性別転換を認める法律が施行され、日本でも渋谷区が同性婚と同等の「パートナーシップ証明」を発行する条例ができるなど、彼ら彼女らが他と差別されることなく生きていけるような環境作りが広まってきています。

 

ただ、これも近年にようやく広まり始めた流れで、未だ偏見や差別が根強くあることも事実です。

 

僕の友人にも何人かいますが、LGBTであると言うだけでいじめや様々な苦労をしたという話をよく聞かされました。

 

いくら法律が認めたとしても、それですぐに人の意識まで変わるワケではない。

逆に、人の意識が変われば、法律だって変えていける。

 

そのためには、なによりもまず、彼ら彼女らのことを正しく理解することが大事だと思うんです。

そうすれば、ある種偏見にすら近い特別扱いをすることなく、普通のイチ個人として接することができ、友人やパートナーにだってなれる。

 

そのために、全ての人に読んでいただきたいのがこの本です。

 

経験者だからこそ語れるリアル

このマンガの作者である小西先生は、元々身体的には男性でしたが、心は女性というトランスジェンダーのひとりでした。

そのため、心と身体の違和をちゃんと合わせるために性転換手術(性別適合手術)を受けられ、女性の身体を手に入れられました。

(小西先生を受け入れたパートナーが女性だったため、戸籍上の性別は男性のままにされているそうです)

 

その時の体験や苦労話について描かれた前著『生まれる性別をまちがえた!』は、SNSでも大きな話題になりましたが、今作では更に踏み込んで、日本での法律や手続きの大変さから、心や身体がどう変わっていくのかといった話まで、男性・女性・LGBTの全てを身をもって知った経験者だからこそ語れる内容が、これでもかと詰め込まれています。

 

ただ、こういった話は様々な本でも説明されたり語られたりしていると思いますが、僕がこの本をオススメする理由は、何よりこのマンガが明るさで満ち溢れていて、読んでいて楽しい気持ちにされてくれるからです。

 

それは小西先生が今幸せでいっぱいな人生を送られているからに違いなく、だからこそLGBTの人にもそうでない人にも全員に読んでもらいたい。

 

そして、小西先生のように幸せを掴める人がひとりでも増えて欲しいと思います。

 

彼ら彼女らが欲しいのは、大変だったねといった同情でもなく、特別扱いされることでもなく、堂々と自分らしくいながら普通に生きて普通に幸せになることだと思うから。

 

そのためにも、まずはこの本を読んで、笑いながら正しい知識を学びましょう。

 

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