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独身女性一人暮らしご飯の実態『すきまめし』

女性の一人暮らしってどんなもんだと思いますか?

一人暮らしを始めて早3年。実家から離れてすぐは「よしがんばるぞ!」なんて意気込んで自炊していたものの、去年あたりから「まあ…仕事もあるしなあ…」などと徐々に手を抜いて外食で済ます回数が増えてきた。
高尾山デートだからお弁当を作る!とか、バレンタイン間近にもなるとチョコでも作っちゃおうか!なんてモチベーションも湧くけれど、自分一人のためだけに毎食全力投球でご飯を作り続けるのは中々難しい。なんというか割とサボりたくなってくる。

 

すきまめし (EDEN)
著者:オカヤイヅミ
出版社:マッグガーデン
販売日:2018-05-14
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この作品はいい塩梅で手を抜きつつ、だがしかし食に対するこだわりを持ち続けるバランス感が素晴らしい。おそらく作者自身だろうか?フリーランスで絵を描くことを仕事としている女性が主人公である。
冷蔵庫にとりあえず買っておいたちくわをつまんだ結果、よけいお腹が空いて少し手をかけて調理するところなど「わかるわかる。」という感じである。ABCクッキングスタジオに通う系女子には、決してあるまじきいい加減さがなんとなく心地いい。なんとなく独身女性ライフを謳歌してる様子が伝わってくる。また、この作品のいいところはとにかく脱力の絵が素晴らしい。黄色と緑の2色刷りの本作は一枚絵としても魅力的で、イラストレーターとしても活動しているオカヤイズミさんならではの画風である。

 

ここ最近の女性の一人ごはん漫画の発展は著しい。女性は特にそうだと思うのだけど、学生時代はランチだなんだとみんなで集ってグループで食べる、みたいなのが当たり前だった。学校なんかではどのグループでランチを食べるか?みたいなことが割と生きやすさに直結してたりして。それが、学校を卒業して社会で働くようになって、毎食を誰かと共に過ごすことは出来なくなり、たまに一人でご飯を食べていると寂しい気持ちになる。
そんな時、一人ごはんの漫画を読むと「そうだよね。わかるわかる。」という感じでなんだか共感出来るし、なんとなくホッとしてしまうような、そんな効果がある。

 

花のズボラ飯 1
著者:久住昌之
出版社:秋田書店
販売日:2012-12-19
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百合子のひとりめし
著者:久住昌之 原作 ナカタニD. 作画
出版社:復刊ドットコム
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ワカコ酒 1巻
著者:新久千映
出版社:ノース・スターズ・ピクチャーズ
販売日:2015-06-08
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いつかティファニーで朝食を 1巻 (バンチコミックス)
著者:マキヒロチ
出版社:新潮社
販売日:2013-05-31
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「腹が減っては戦が出来ぬ」なんてことわざがあるように、食はめちゃくちゃ大事だし日々の活力のもとである。誰と食べるか何を食べるか、で毎日の気分は全然変わってくる。いい塩梅の力加減で、だけどもやっぱり出来れば美味しいものを食べながら、日々生きていきたいものだ。  

続・すきまめし (EDEN)
著者:オカヤイヅミ
出版社:マッグガーデン
販売日:2018-05-14
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