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時代がマンガに追いついた!バイオ・ミートが示す未来!『BMネクタール』

先日こんなニュースを見ました。

>>食卓に近づく人工培養肉、年内に市場にも 環境にやさしく進む研究開発

 

ざっくり言うと『人工培養によって肉作れたぜ!』という内容のニュースです。

このニュースを目の当たりにした私はすぐにこのマンガを思い浮かべました。それが今回ご紹介するこの作品です。

 

BMネクタール 1 (少年チャンピオン・コミックス)
著者:藤沢 勇希
出版社:秋田書店
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『BMネクタール』は2000年から2002年にかけて『週刊少年チャンピオン』にて連載された藤澤勇希センセイの作品です。

 

増え続ける人口、溢れるゴミ問題そして食糧難という危機に直面した人類はこのゴミを餌にして生育される「バイオ・ミート」通称「B・M」の開発に成功する。

「B・M」はこの世界に希望を与える福音となり、日本の新たなる貿易材料にもなる発明となる……はずだった。

 

しかしながら皆が享受し、その存在を受け入れていた「B・M」は、一度世に放たれれば人類をも全て喰らい尽くす悪魔にもなりえたのだ。

 

と、言うのが粗筋なんですが、どうですか?このニュースとの一致感!まぁ実際の作中の「B・M」とは違いますが、概念は同じですよね。

 

手塚治虫センセイの時代からマンガは僕らに未来を見せてくれて、時代はそれに追いつき追い越すように進歩してきました。でも、まさかこの未来がやってくるとは驚いてますちょっとだけ。

 

「B・M」の実態は、鉄製品やビンなどのガラス製品以外なら文字通り「何でも食べる」生命体。大きさはバスケットボール程度で、見た目はグロテスクです。

食事をすると分裂を繰り返し、幾千にも幾億にも無限に増えていきます。何でも食べるのでもちろん、ヒトも食べます。

なのでこれを管理している政府と研究機関は「B・M」の外見やその性質はひた隠しにしています。弱点は日光と火、それと海水ですが基本的な生命力は結構高く、細胞が一片でも残っていればそこからまた復元されます、セルとかもビックリです。

反面、知能は低く視覚はほぼありません。そこにある物が食べられれば食べる、それだけです。また音があればそこに向かって行くというのが基本的な行動パターンです。

 

単行本は全13巻の三部構成。

主人公・麻綾完(まあやかん)が、「B・M」そしてその後も「B・M」と戦うことになる仲間たちと出逢う、少年時代の第一部。

「B・M」との戦いの三年後、新たな敵「U・S・B・M」との戦いを描いた第二部。

そして第三部ではいよいよ「B・M」との最後の戦いが描かれます。

 

マンガの中では人類を全滅寸前に追い込んだ「バイオ・ミート」。

さてこの現実で作られている「それ」は果たしてどんなものでしょうか?

 

ひょっとしたら、ひょっとするかもしれませんね……