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「なりたいものがない」「やる気が出ない」と嘆くあなたに読んでほしい。『人は他人 異なる思考を楽しむ工夫』

本気でやりたいことはありますか?

なりたいものはなんですか?

 

好きなことを仕事にしたいと考える10代・20代が増えてきていると言われています。私の周りにも、編集者・宇宙飛行士・エンジニア・弁護士などなど、具体的な目標に向かって日々努力している人たちが大勢います。みなさんはどうでしょうか?

 

ひるがえって私自身は、正直なところ、これが天職だ!!という仕事を現在しているわけではなく、かと言って、強い意志を持って他の何かを始めたい!という思いもなく・・・。そんなモヤモヤ感はやがて、生き生きと夢を語る友人たちへの嫉妬や「私も何か見つけないと!」という焦り、自分への劣等感にまでつながっていました。

 

探し始めてからそれなりの時間が経過してからも見つからず、「それ、まだ自分に向き合っていないよね」と言われると「はい!その通りでございます!申し訳ございません!」と平謝りする悪循環。もうこんな状態イヤ!(涙)となりかけていたところ、ようやく『人は他人 異なる思考を楽しむ工夫』で、幸運にも解決の糸口を見つけました!!

 

 

人は他人 異なる思考を楽しむ工夫
著者:さわぐち けいすけ
出版社:KADOKAWA
販売日:2018-04-27
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本作品は『妻は他人 だから夫婦は面白い』の著者・さわぐち けいすけ氏による人間関係を円滑に進めるためのヒントを集めた漫画です。twitterで著者に寄せられた人付き合いに関する質問へのアンサー漫画とも言えるでしょう。

ただ私にとっては「何かを始めようとする人の背中を押してくれる本」でもあるのです。

 

"夢はちょこちょこ叶える姿勢"

 

思い返してみると、私は子供の頃から「将来の夢」なんてものが胡散臭く感じていたり、親の仕事に対する関心が極端に低かったことからも、将来の仕事に対する憧れや趣味がありませんでした。

 

大前研一氏の自分を変革する方法として有名な「時間配分を変える」「場所を変える」「付き合う人を変える」という言葉がありますよね。でも、これって人によっては結構大変な決意では?と思っています。さらに女性誌では「日々の丁寧な生活が大事」なんて書いてあるのに、子どもには「夢は大きく!」というのに違和感を感じたりもして。私がひねくれているだけでしょうか。

 

だからこそ、さわぐち氏の『「なりたいもの」は無いが、やりたい事は沢山ある』と言い切った言葉に強い安心と共感を感じてしまったのです。

大きな夢を持っていない事に、肩身が狭いなぁとなぜか引け目を感じてしまう人には、ぜひこのページを読んでほしい。

 

 

 

"やる気が出るのは、やり始めてから"

 

また何をやるにも「やる気が出なくて・・・」というタイプでずるずると先延ばししてしまうタイプの人(私だ!)にオススメは「やる気の出し方」。

 

端的に言うと、やる気なんていつまでたっても自然に発生するもんじゃない、とにかくやってみなはれ、という事ですが、ここにもポイントが。ガムシャラに自分のエネルギー120%を出し切るような事をやってみても、続ける事ができないのです。ここは初心者が陥りがちなトラップですよね。面倒くさいけど役立つ事、役立たないけどやりたい事などを組み合わせて、スケジュールに落とし込む作業が大事なんです。

 

ちなみに、さわぐち氏は、10日間断食の結果、24kg減を達成したそう。薄々気づいていたけどかなりストイック。

 

 

"うまく行かないと思います。初めてだから当然です。だからこそ気楽に始められます"

 

そして初めての事への挑戦について。プライベートならまだしも、それが仕事であれば躊躇してしまう瞬間は、多くの人にあるはず。でも見方を変えて、初めての事なんだからうまくいく方が奇跡、逆に初めてだからこそ失しても次につながると考えると、なんだか軽やかにステップするような第一歩を踏み出せるかもしれません。

 

新社会人向けに「働く事への恐怖」の対応の仕方もあるので、これも必見!

 

 


 

 

最後に、私が大変秀逸だと思った著者の回答を引き出した質問を紹介しますね。

 

「すごくドライな関係に見えますがイチャつくことはありますか?」

 

前作を読んでかなりの親近感を感じた私もよく言われる言葉が「ドライ」です。

皆さんが言われたとしたら、なんと回答しますか?

 

答えは書籍にて。私は吹き出し外のコメントが大好きでした。

共感者が大勢いることを願っています。