TOP > マンガ新聞レビュー部 > ベスト・オブ・高橋留美子先生作品といえば?心に残る作品の数々をご紹介します!

ベスト・オブ・高橋留美子先生作品といえば?心に残る作品の数々をご紹介します!

2018年4月、マンガ新聞レビュアー定例会にて「一番好きな高橋留美子先生作品」を考えてみました。レビュアー(+一般応募)総勢19名による、ベスト・オブ・高橋留美子先生作品を選出!

4位『るーみっく・わーるど 第2集』より短編
3位『うる星やつら』
2位『人魚シリーズ』『犬夜叉』『らんま1/2』
1位『めぞん一刻』

作品を選んだ理由も、ショートレビューとしてお届けします。

この記事を読んで漫画作品が気になった方や、懐かしいと感じたそこのあなた!GW中に読み返してみるのもよいのではないでしょうか?

それでは、第4位のレビューから発表します!

 

第4位『るーみっく・わーるど 第2集』より短編
高橋留美子の世界観がほとばしる!

るーみっく・わーるど 2 (少年サンデーブックス)
著者:高橋 留美子
出版社:小学館
  • Amazon

投票者 松山 洋

高橋留美子先生と言えばどうしても過去アニメ化された大ヒット作群の中から『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』が並ぶが、ここはあえて読み切り作品をあげたい。あの『うしおととら』『からくりサーカス』『双亡亭壊すべし』の著者・藤田和日郎先生が選んだのと全く同じ作品!『闇をかけるまなざし』孤独の中で力を暴走させる超能力者の少年の話。たった1話でずっと記憶と心に刻まれる読み切り作品のお手本のよう。高橋留美子先生の真骨頂はギャグでもラブコメでもなくシリアスだ。

第3位『うる星やつら』
最強の押しかけ女房「ダーリン!お仕置きだっちゃ!」

うる星やつら 1 (少年サンデーコミックス)
著者:高橋 留美子
出版社:小学館
  • Amazon
  • Amazon

投票者 小林 琢磨

ドタバタラブコメの金字塔!ラムちゃんの天真爛漫な可愛さにやられます。漫画も面白いけど、押井守監督の映画版『うる星やつら ビューティフルドリーマー』が大傑作なので映画版も観てね!
 

投票者 一般

あえて『うる星やつら』に一票。家に全巻揃っているのはコレと人魚シリーズだけなのがありますけど。高橋留美子作品はアニメから入ったので「お雪好きランちゃん可愛い!」が小さな頃から植えつけられてたんです。漫画全巻を読んで出た感想も「お雪好き!ランちゃん可愛い不憫」でした!通して読んで、ラムちゃんがホントーに回を追うごとに可愛くなってて、感心しきりでした!本当に良いキャラクターを作りますね!小さい頃は苦手だったチェリーも、あのくらいチャッカリと美味しく生きてみたいです。ここに感想書いてるなんて…チェリーの「サダメじゃ」でしめますわね。


 

続いて第2位といきたいところですが……ここでまさかの、3作品同率第2位!
『人魚シリーズ』『犬夜叉』『らんま1/2』
高橋留美子代表作!甘酸っぱい恋と青春のストーリー、順番にご紹介いたします!

 

まずは『人魚シリーズ』からご紹介!
不老不死の妙薬「人魚の肉」を口にした者の末路とは?

投票者 上原 梓

ラブコメが得意すぎる高橋留美子先生による、シリアスすぎる作品。『人魚シリーズ』を読むと、脳髄をガツンと殴られ、そのあとずーっと髄液が漏れ続けるような感覚がします。誰もが望む永遠の命を得ることの空虚さ。戦国時代に人魚の肉を食べてしまった男性が、途方も無い孤独に包まれながら生きてしまう時間はなんと、昭和まで!果たして彼は普通の人間に戻ることはできるのか。人間の寿命が100才に届きそうな現代、改めて読み直したい作品です。
 

投票者 和久井 香菜子

犬好きなんで『犬夜叉』大好きですが(殺生丸さまに連れられて歩きたい!)、一番好きなのは『人魚シリーズ』です。いつもの脳天気な要素が全くなくて、ドロドロとしていて曇天な雰囲気。生きることの業や息苦しさが伝わってきます。日本のファンタジー、摩訶不思議な世界を描いている点では『犬夜叉』にも通じます。「死なない」「死ねない」という点では少女マンガ界鉄板のバンパイアものとも言えそうです。高橋留美子先生の作品は、少年マンガなんだけど女性視点もあり、女を軽んじていないところが、とても読みやすくて大好きです。
 

投票者 bookish

高橋留美子先生の「人魚の森」など『人魚シリーズ』。『らんま1/2』などを楽しんでいたところで出会った作品。永遠の命を持つことの残虐さ、人間がどこまで他人につらく当たれるのかを突きつけられました。八百比丘尼という存在を知ったのもこの作品でした。他の高橋作品ではひたすら女性の母性が描かれるところ、こちらのシリーズでは女性のこわい部分が垣間見れます。作者がどちらもふまえた上で表現を続けていることを実感できます。
 

お次は『犬夜叉』
少女が飛び込む井戸の向こうは、妖怪が跋扈する世界

犬夜叉 (1) (少年サンデーコミックス)
著者:高橋 留美子
出版社:小学館
  • Amazon
  • Amazon

投票者 藤井 康平

神社が実家の女子高生かごめが、妖怪が跋扈する戦国時代にタイムスリップ。半人半妖の青年とともに、とあるマジックアイテムを集めるというドラゴンボール的ファンタジー作品。私が思う一番の魅力は、かごめと、かごめと同じ顔をした美少女桔梗という2人の女の間を行ったり来たりする犬夜叉の優柔不断さだろう。どこまでいっても昔の女(桔梗)に引きずられ、目の前の女(かごめ)を傷つけてしまう犬夜叉に、戦国時代の男らしさを感じたのを覚えている。
 

投票者 佐藤 樹里

高橋留美子先生はタイムトラベルするヒロインの作品を、るーみっくわーるど収録の『炎トリッパー』にて描いている。高橋留美子先生がいかにタイムトラベル作品に対して熱い想いがあるかは、『犬夜叉』を読めばわかる。『犬夜叉』は戦国時代へタイムトラベルするヒロイン・かごめに「自由に時間を行き来できる」要素を加えている。現代と戦国時代の接点を作ることにより、ヒロインが戦国時代の不便さに対して「汚い」「めんどくさい」と感情をあらわにするところが面白みのひとつでもある。『犬夜叉』の世界では、妖怪たちがより強い力を手に入れるために、戦乱の世の邪気を吸って幅を利かせている。主人公・犬夜叉は妖怪ではあるものの、妖怪と人間の間に生まれた子のため、完全な力がなく、強い完全な妖怪になれずにコンプレックスを抱えている。本作のメインキャラクターにはコンプレックス設定があり、目標に向かって旅をしている。長編であっても飽きさせないのが、『犬夜叉』の世界に描かれているコンプレックスがどことなく私たちに共感を与えてくれるからだと思う。高橋留美子先生作品の練りに練られたプロットが『犬夜叉』の世界に深みを与えている。
 

投票者 高橋 紗也子

桔梗って元カノの権化だな。成人してから読み直したとき、そう思いました。 桔梗の生き写しだと言われ、桔梗と同じ人を愛し愛され、あまつさえ桔梗は生き返り、ほんとうなら顔も見なくていいそれこそ概念としての「元カノ」でしかなかった桔梗と相見える……。そんなヒロイン・かごめの立場を思うと泣けてきます。でも、それでもついていきたくなるし、かわいいなって思えちゃうのが主人公の犬夜叉なんですよね。バカだし、桔梗への未練なくならないし、喧嘩っ早いけど、やっぱり憎めない。「しょうがないな」ってなっちゃう。そこが主人公として犬夜叉が愛されるところなんだと思います。ただ、「おすわり!」ができる言霊の念珠は私も欲しいところです!

みんな大好き!『らんま1/2』
水に落ちれば俺は女に、親父はパンダに

らんま1/2 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
著者:高橋 留美子
出版社:小学館
販売日:2016-07-15
  • Amazon

 

投票者 小柳 かおり

子供の頃ドキドキしながら読んだ漫画。もちろんアニメも欠かさず見ていた。何が一番気に入っていたかというと、茜と乱馬の恋の行方だ。小学生の頃見ていたので、リアルに好きな男子とからかい合っている状態と重ねたりしていた。惹かれあっているのに喧嘩したり、引っ付いたり離れたり。プライドが邪魔して素直になれないけれど、本当は好き同士の2人。そんな距離感に萌えてしまう。こんな2人が結婚したら、破茶滅茶で毎日刺激的でワクワクする毎日だろうな。大人になった今ではこんな対等な2人の関係に憧れたりする。(相方が女になる体質なのはやっぱり大変だけど。。。)お話の続きがあれば、大人になった2人の物語も読んでみたい!そんな漫画です。
 

投票者 KOTONO

私は女らんまになりたかった!"水をかぶると姿が変わる"という、SFコメディでちょっぴりエロいシーンが、当時小学生の私には衝撃が走りました!女らんまのナイスバディに憧れつつ、めちゃめちゃ強い男らんまに恋をするという、なんとも不思議な感覚!戦闘シーンでの必殺技も真似したくなる!女の子もハマれる戦闘エロマンガです!!!
 

投票者 川口 比呂樹

学生当時、どきどきしながら書店でうつむきながら買い集めたのが『らんま1/2』だった。イケメン格闘家のらんまが水をかぶるとかわいい女子になっちゃうという、とてもハレンチで楽しい漫画でした。女子に変わったらんまが男たちに追いかけられるさまは、どう解釈したらよいかパニックになるようなものだった。これは、興奮すると女子になっちゃう『ふたば君チェンジ』にもいえることだが、その後の人生で出会った海外の人たちにすんごいファンがいる作品でした。ある意味、グローバルで先がけていたレジェンドコミックだと思います。

堂々の第1位『めぞん一刻』
「一日でいいから私より長生きして」

めぞん一刻 1 (ビッグコミックス)
著者:高橋 留美子
出版社:小学館
  • Amazon
  • Amazon

投票者 堀江 貴文

高橋留美子先生の最高傑作といえば文句なしにこの作品だろう。ヒロイン・音無響子が、古びた木造アパートの「一刻館」にやってくるところから物語は始まる。そしてこのストーリーは、当時明らかに童貞だった僕にとってはもどかしくも共感するところも多かったのである。主人公・五代裕作はうだつの上がらない浪人生なのだが、実は未亡人の音無響子に恋をしてしまう。途中からこの2人は相思相愛の関係にあることは明らかなのにも関わらず、もやもやした関係が続きまくる。まあ、これが高橋留美子作品の真骨頂ではあるのだが、とにかく童貞のわたしにとっては「こんな状態だったら普通に付き合っちゃえるじゃん、なんなの五代裕作!」状態だ。しかしこの状態が、イライラしながらもなんというかむず痒いカサブタのような感じで、痛気持ちいいのである。最近の漫画読者は読んだことないかもしれないので結末にはふれないけど、この漫画は絶対押さえておいた方がいい。恋愛モヤモヤ漫画である。
 

投票者 佐渡島 庸平

高橋留美子先生の物語は、何か特別な事件が起きるわけではない。小さな事件ばかりとも言える。どんな物語か説明しようと思うと難しい。『めぞん一刻』も例外ではない。思い出す時に、響子さんや五代さんのことは思い出せる。でも、どんなエピソードが展開されたかは思い出せない。高橋留美子先生は、キャラクターを魅了的に描く天才だ。キャラクターのドタバタ、誤解につぐ誤解を見ているのが面白い。今の時代の漫画は、エピソード、設定偏重だ。高橋留美子先生の作品のように、キャラクターが動いてるだけで面白いという漫画は少ない。すごい人物なわけではない。普通の人を魅力的な人物を描けるのが、作家の演出力のすごさだ。
 

投票者 工藤 ゆーだい

この漫画を中学生の時読んだ感想は「響子さんと結婚したい」ただ一点そこでした。あぁ響子さん、こんなに私の、いや男性の心を揺さぶるヒロインはいただろうか。心優しくて、気立てのいい年上の女性。それだけでなく、子供のように主人公に対してヤキモチも焼いちゃう。かわいすぎる。他にも実は未亡人であるという、すこしシリアスな設定があって、もう魅力的すぎる!こんなヒロインが出てくる漫画は他にない! あぁ響子さんと結婚したい。
 

投票者 南川 祐一郎

歳上のお姉さん派?それともJK派?圧倒的な人気を誇る不動のお姉さんヒロイン・響子さん。だけどみんなに気付いて欲しいのが対抗馬八神がいかに純粋で可愛い子かということですよ。ぶっちゃけ五代くんは見た目もイケメンじゃないし、冴えない性格だし、お金も持ってない。唯一の取り柄が真面目で優しい性格だけど、響子さんみたいなお姉さんがその魅力に気付くのと、八神が気付くのは全然意味が違うと思うんですよね。まぁ自分がいい歳になったからこその願望かもしれないけど笑。『めぞん一刻』の良さはみんな知ってるだろうけど、改めて八神に注目して読み直してみれば、また新しい良さに気付けるハズです。え?もう手元にない?はい、今すぐ全巻ポチりましょうね!
 

投票者 真柴 涼

「一日で良いから私より長生きして」にたどり着くまで、冴えない主人公の青年が一発逆転してヒロインを射止めるサクセスストーリー?違う!一目惚れした女性を一途に追い掛け続けた1人の男の成長記録、それが『めぞん一刻』である。優柔不断で肝心な時に煮え切らない五代くんだが、響子さんに真正面から気持ちをぶつけ続けることなんと7年!(自分なら諦めてるなぁ)並大抵の精神力ではないことは確かだが、1人の女性を思い続けることで青年は一人前の不器用な男へと成長していく…本作がラブコメの原点であり頂点であると強く言いたい!!
 

投票者 森本 タカシ

『めぞん一刻』恋愛ラブコメディの金字塔にさてパイオニアにして、お手本であり教科書。一体どれだけの人がこの作品から影響を受けて、涙して笑い、宝物にしたかわからないですね。僕の知ってる限りでは『夢で逢えたら』『マイホームみらの』は本作『めぞん一刻』フォーマットを採用してます。個性的なキャラクターがイキイキと動き、やきもきしながらゆっくりと進むストーリー。計算されてかどうかは分からないですが、単行本数や話数もちょうどいいくらいです。原点にして頂点、これが一番のオススメです。
 

投票者 菊池 健

『うる星やつら』と『めぞん一刻』でめちゃくちゃ迷ったんですが、やっぱり『めぞん一刻』で。私の育った東京都東久留米市は、マンガにゆかりのある街です。中学生の頃、我が家から徒歩15分ほどのところにあった大きなお屋敷で、手塚治虫先生が亡くなりました。ちょうどその頃、テレビ放送されていたのが、『めぞん一刻』でした。そのエンディングテーマでは、西武池袋線東久留米駅のそばにあった踏切の絵が。
https://www.1nagawa.net/maison/ikkoku/tokeizaka/kuromesyobo.jpg
作品にも出てくる時計坂の駅は、当時の東久留米駅北口駅舎でした。普段、自分が使っている駅の入り口です。 http://f.hatena.ne.jp/usataro/20081105155950
そして極め付け、高校時代に新聞配達していたルートには、高橋留美子先生の仕事場が入っていると聞かされていました。 多くの人に、「俺は高橋留美子先生の事務所に新聞を配っていた」と自慢していたものです。しかし、それから約20年後、実際に当時の高橋先生の担当をしていたと言うベテラン編集者さんと話していたところ、私が高校当時はもう引っ越されていたという事実を聞かされました。高校生にバイトをやめて欲しくなくて、バイト先のオヤジがついていた嘘を、のちに知ったわけです。知らなければ良かった(涙)と言うわけで、『めぞん一刻』は個人的に心に刺さる作品なのでした。

最後に

いかがでしたでしょうか?数多い高橋留美子先生の作品の中で、この票の集まり!名前は知っているけど読んだことがない。昔に読んだけど内容が思い出せない。そんな貴方におすすめします!読んでみたくなりませんか?ぜひこの機会に高橋留美子ワールドへ!

 

マンガ新聞レビュー部

 

最新情報や近況を報告中!Twitterもフォローお願いします!

マンガ新聞編集部:@manga_shinbun

マンガ新聞レビュー部:@mangahonz