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優しくて生活力のある男しかタダで女とやれないシステムの日本:アラサー女子の本音の嵐『ラブラブエイリアン』

こう、日常のことがダラダラ描かれていて、ゆるふわっとした感じの萌え萌えアニメとかマンガとか、判らない人たちがいるじゃないですか。

 

つまり、私のことなんですけどもね。

 

ラブラブエイリアン(1) (ニチブンコミックス)
著者:岡村 星
出版社:日本文芸社
販売日:2013-11-28
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日本では毎日30冊以上の漫画単行本が発売されて、毎月200以上の雑誌とかアプリが漫画を連載してます。作り手が膨大と言う事は読み手の数も、好みの種類だって膨大な訳ですよ。

そうなると、今まで自分が見たことない、作り手が新発明したものに新しく出会うこともあれば、新発明は新発明なんだけど、どうしても自分は受け容れられないものもあるわけですよね。勿論作品の優劣とは別の問題として。

 

それが私の場合、その萌えで日常系の「ゆるふわっとした作品」なんですよね。

 

でも、でもね。世の中にはいるわけですよ、その昭和生まれのおっさんにはどうしても受け容れられないはずの「ゆるふわ」を、良い感じにチューンしなおして出してくれる人が。

(C)岡村星/日本文芸社

 

リチューンされた「ゆるふわ」は、1周回って、なんか超気合が入ってるわけですよ。

宇宙人もすごいけど、地球女子も超強い

 

『ラブラブエイリアン』の主人公たちは男子禁制の女子寮に住む個性豊かな女性達です。そこに高度な文明と口の悪さを持った宇宙人たちが居候する、というところから話が始まります。

 

とにかく、この女性達が揃いも揃って毒舌なんですよね。そして、また綺麗だったり可愛い上に物凄く肝が据わっていて、いとも簡単に宇宙人たちの存在を受け容れ、その科学力を超下らない事に使うんです。

 

この『ラブラブエイリアン』は、私がダメなゆるふわな日常系を、岡村星さんが(昭和生まれでも判るように)チューンしてくれた作品だと思うんですね。

(C)岡村星/日本文芸社

 

このお尻を出してるべっぴんのサツキさんは、女子寮の友達の中でも最年長の33歳で仕事は検事なわけです。

 

そんな彼女が、3日徹夜で疲れて帰ってきて倒れた所で、同居人たちからケツに「ケツ」とかマジックで書かれちゃうわけです。部活の合宿とかでやりましたね、こういうの(笑

 

この「ケツ」のインクがなかなか取れないので、宇宙人が最新の科学力で取ってくれてるわけですが、その作業時間中は、みんなにケツを見せながら世間話をするわけですよね。いやもう、人は突っ込み所をこれだけ潤沢に同時出しされると、どこで笑っていいか困るんですね。もうずっとこの調子で、大好きです。

(C)岡村星/日本文芸社

 

最初は、事故による不時着から地球に居ついた宇宙人ですが、宇宙船の修理が終わっても地球に残った理由は、料理人のそのみさんの作る料理が宇宙人の科学力をもってしても再現できない美味しさだからだったわけなのです。

 

そのみさんは、はるかに科学力の高い宇宙人たちの胃袋をも掴んだわけですね。基本大事です。

 

この宇宙人たちは、女子寮で日常生活を送っている彼女たちの傍らで、宇宙戦争をしてみたり、割と深刻な戦闘行為をし始めたりします。一度は、その戦闘で捕虜を捕ったりするわけですが、そのみさんの料理の腕はその捕虜をも捉え、ついには二国間のいさかいを、料理人の力で抑え込みます(笑

(C)岡村星/日本文芸社

こういう描き方も、昔のキャラクター大図鑑的表現なわけですけども、1周まわって、この作品は現在の最新式になっているんですよね。パトレイバーの太田以来かなー。

それにしても、この作品は、アマゾンのレビューの平均☆数がやばいですね。

 

岡村星さん、この作品が初めてで最近知ったのですが、もう大好きになってしまいました。
同じく岡村星さんの作品です。一言で言うと「心臓が止まりそうな」作品でした。ほんとに心臓に来る作品です。

 

誘爆発作(1) (シリウスKC)
著者:岡村 星
出版社:講談社
販売日:2011-07-08
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