TOP > マンガ新聞レビュー部 > 不朽の名作『ピアノの森』が遂にアニメになったぞ!

不朽の名作『ピアノの森』が遂にアニメになったぞ!

音楽マンガの金字塔

僕は音楽をテーマにしたマンガが好きだ。

本当は聴くものなのに、それを無音で読む。

でも頭の中では確かに音楽が鳴り響いて、その想像の中にしかない音がいつも僕の心を震わせる。

その心地よさがたまらなく好きなのだ。

 

そんな音楽マンガの中でも、名作と名高い作品がこの『ピアノの森』だ。

 

 

一色まこと『ピアノの森』

 

 

1998年に連載が始まったこの作品は、途中休載など挟みながら2015年に全26巻で完結した。

 

2007年には劇場版長編アニメとして一度映像化され、このアニメもとても素晴らしい作品だったが、いよいよこの4月からまた新しいアニメとして命を吹き込まれる。

しかも完結後の映像化は今回が初なので、いったいどう描かれるのか、想像するだけでもワクワクする。

 

森の中に捨てられていたピアノが一人の少年の運命を変える

 

このマンガは、過酷な環境の中で育った一人の少年『一ノ瀬海(イチノセカイ)』が、森の中に捨てられていた一台のピアノと出会い、そのピアノが親友でありライバルでもある『雨宮修平(アマミヤシュウヘイ)』や、事故で引退した元天才ピアニストであり海の師匠になる『阿字野壮介(アジノソウスケ)』との出会いを繋いでゆくことで、奇跡のピアニストとして成長していく姿を描いた作品だ。

 

は作中では最初から圧倒的表現力を持つ天才として描かれ、もちろん成長していくためにとてつもない努力をしているところもあるが、設定的だけ見ると天才が世に出ていくだけの話でなかなか共感しずらい。

 

どちらかというとライバルである修平の方が、父が世界的なピアニストという理由で自分もピアニストになると言いつつ、でも海の圧倒的な表現力を目の当たりにしたせいでずっとその呪縛に苦しみながら、ひたすら努力をしてもがき続けるその姿に共感しやすいかもしれない。

 

ただ、の生まれや育ちのあまりにも過酷な環境と、唯一の癒やしの場所だった森のピアノとの関係、そこからピアニストになると決めた後の苦悩や試練をひたすら突きつけられていると、に音楽の才能を与えてくれたことに感謝すらしたくなる。

 

圧倒的な完成度、そして最高の最終話

 

この作品は前にも書いた通りすでに完結している。

しかも17年もかけて全26巻という大作だ。

 

なかなかここまで長期間、しかも途中何度も休載したりすると、作品としての熱量にばらつきが出たり、ラストがいまいち綺麗に終わらずもったいないことになる作品というのも正直ある。

 

ただ、この『ピアノの森』は、最終話が最高の一話だと言ってもいいくらい、見事な完結を見せてくれるので、もしアニメを見て興味を持った人がいたら、絶対に最後まで読み通して欲しい。

アニメがどこまで描くのかはまだ分からないが、もし途中までの話で終わるのであれば、絶対にマンガで最後まで読んで欲しい。

 

これはの物語だが、修平の物語でもあり、そして壮介の物語でもある。

 

他にも魅力的なキャラクター達がたくさん出てきて、彼らにも皆ドラマがしっかりと描かれるが、何よりこの三人の物語がどう最高のエンディングを迎えるのか、それを是非見届けてください。

 

【『ピアノの森』をDMM電子書籍で読む】

 

 

ピアノの森 1 (モーニングKC (1429))
無料試し読み
著者:一色 まこと
出版社:講談社
販売日:2005-04-14