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セクシーな女騎士がモンスターとバトルするファンタジー経理マンガ『女騎士、経理になる。』

「セクシーな女騎士がモンスターとバトルするファンタジー経理マンガ」と言われてどう思うだろう? 「そんなマンガ成り立つの?」「要素を盛り込み過ぎてストーリーがめちゃくちゃなんじゃない?」などという声が聞こえてきそうだが、じつはこのマンガは、物語がしっかりと面白く、楽しんで読める。そして楽しんでいるうちに、経理の知識が身につくという稀有なマンガなのだ。

 

女騎士、経理になる。 (1) (バーズコミックス)
著者:三ツ矢 彰 出版社:幻冬舎コミックス 販売日:2016-02-24
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最近は、ビジネス書をマンガ化した大ヒットが続いている。『7つの習慣』がマンガ化され、130万部の大ヒットになったことも記憶に新しい。ただ、僕にとっては、そうしたビジネス書のマンガ化は、どうしても「教科書」くささが抜けなかった。

 

この、『女騎士、経理になる。』のいいところは、教科書くささがほとんどないことだ。

 

(C)Rootport・三ツ矢彰/幻冬舎コミックス
 

「われらオーク一族は近いうちに法人成りを計画している」というこの場面は、私の友人の税理士が衝撃を受けたシーンだ。 こうして、女騎士は、魔族の専売特許であった「複式簿記」を学び、簿記2級に合格して人間界に戻ることになる。最強じゃないか!!

 

(C)Rootport・三ツ矢彰/幻冬舎コミックス
 

無敵の「複式簿記」を身につけて戻った人間界で活躍する女騎士

 

この世に「複式簿記」がなかったらどうだろう。その世界の中でたったひとりその能力を持っていたら、「マネジメント」を開発したと言われているテイラーやドラッカーのように、経営に活躍するに違いない。

 

そして女騎士は、経営不振の個人商店をつぎつぎと立て直し、カネ◯ウ化粧品を立て直し、日本◯空を立て直し、シャー◯という電機産業の一角を買収する、、、、というところまでは物語は進んでいない。残念ながら。

(C)Rootport・三ツ矢彰/幻冬舎コミックス
しかし、この物語ははじまったばかり、まだ女騎士は簿記2級だ。こうやって成長しながら上場企業のターンアラウンドやM&A、管理会計なども身につけ、最強の騎士になり続編を読ませてくれることを期待している。あなたもこの女騎士と一緒に会計を学んでみてはどうだろう。

会計の知識は、ビジネスの言語だ。会社で基本的な会計がわからず「死んでしまうとは何ごとだ」と上司に言われる前にこのマンガを読むべきだ。スマホ世代の新入社員研修にもオススメしたい。