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サラリーマンなら思わず共感!一癖も二癖もある部下たちとのコミュニケーションに悩む不死王から学ぶマネジメントの基本『オーバーロード』
オーバーロード (1) (カドカワコミックス・エース)
著者:深山 フギン
出版社:KADOKAWA/角川書店
販売日:2015-06-26
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あなたは「異世界もの」ってお好きですか?

 

いま小説やアニメでも、そのジャンルの作品を目にしない日はないってくらい

あふれ返っていますよね。

 

正直食傷気味だよって人も、もしかしたらいるかもしれません。

正直なんでもかんでも異世界に行けばいいってものでもないのではないかと、

個人的にも思うことがあります。

 

ただ、今回ご紹介する作品は、ただの異世界ものとちょっと違います。

それは、他の作品と違い、主人公が「ボス」であるという点です。

以下、あらすじを紹介して、作品の魅力をご紹介したいと思います。

 

オンラインゲーム「ユグドラシル」サービス終了の夜、名残を惜しむためログインしていた主人公は異世界に飛ばされてしまう。見た目は骸骨!?最強で魔法使い!?おまけに悪役――!?カリスマ世界征服物語、開幕。

 

部下がいる人なら共感できる主人公の苦悩

 

この作品の主人公はとあるネットゲームのギルドマスターです。

かつて一緒にギルドを盛り上げていた仲間が作ったNPC(ノンプレイヤーキャラ)を

従えて、突然飛ばされてしまった異世界を支配するべく行動していくのですが、

その部下たちとのやりとりが、まさに部下とのコミュニケーションや接し方に悩む

現代社会のサラリーマンそのものなのです。

 

部下たちは基本的に主人公に絶対の忠義を尽くします。

ただ、それぞれの思考や思い、状況によって

「どうすれば主人公の、ひいてはギルドのためになるのか」考えるプロセスと

意思決定が異なっているため、時折主人公が思いもつかない行動をとることがあります。

 

それによって主人公がトラブルに巻き込まれることもあって、

言葉をどう伝えればいいのか、自分が考えていることを正しく伝えるには

どのような方法を用いればいいのか、頭を悩ませている主人公に

とても親近感を感じられます。

 

あなたにも部下や後輩がいると思います。

そして彼らとのコミュニケーションや接し方に悩んだこともあるのではないでしょうか。

もしあるのでしたら、この作品を読んでいると、主人公の苦悩に思わず共感してしまうと思います。

「マネジメント」という観点からも物語を楽しめる、とても稀有な作品です。

 

最後にひとつ、自分がこの作品から学んだことをお伝えしたいと思います。

それは「部下になんでもかんでも指示しない」ということです。

 

指示というのは、する側もされる側も実は楽なことなのです。

する側にとっては、自分が望んだ物事が起きてくれる可能性が高く、

仮にうまくいかなくても対応策を事前に打っておきやすいからです。

 

される側にとっては、自分の頭をさして使うことなく仕事を行うことができ、

もし失敗しても、指示を出した側が存在するため完全に自分だけの責任にならないからです。

 

ただ、これではいつまでたっても指示を出されている側が成長しません。

自分の頭を使い、自分の判断で正しく全体に貢献できるようにならないと、

上司はいつまでたってもその部下の代わりに頭を使いつづけなくてはなりません。

 

だからこそ、上司は時として「部下に完全に任せる」という決断をしなくてはならないのです。

自分の使える時間と労力が限られている以上、

たとえ自分が直接指示したほうがうまくいくような状況であったとしても、

部下が自分の手だけで仕事を完遂できる力を身につけられるよう、機会を与えなくてはならないのです。

 

手を出したい欲求をグッとこらえて部下を見守る。

そしてでてきた結果に適切なフィードバックをする。

それが大切なんだろうと学びました。

 

この作品でも主人公が手探りながらも色々考えてやっているのが垣間見れます。

この漫画を読んで、改めて部下とのコミュニケーションや接し方について

考える機会を持ってみてはいかがでしょうか。

 

 

オーバーロード (2) (カドカワコミックス・エース)
著者:深山 フギン
出版社:KADOKAWA/角川書店
販売日:2015-07-25
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オーバーロード (8) (角川コミックス・エース)
著者:深山 フギン
出版社:KADOKAWA
販売日:2017-12-26
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