TOP > マンガ新聞レビュー部 > 「勇者よりも強いけど、魔王には興味ありません」魔物をワンパンで倒して日銭を稼ぐ最強のモブがいた『LV999の村人』

「勇者よりも強いけど、魔王には興味ありません」魔物をワンパンで倒して日銭を稼ぐ最強のモブがいた『LV999の村人』
LV999の村人 (1) (角川コミックス・エース)
著者:岩元 健一
出版社:KADOKAWA
販売日:2017-12-26
  • Amazon
  • Amazon

 

ファンタジーの世界!

 

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーをやったことがある人は、

一度はみんな想像したことがあるのではないでしょうか。

 

魔王を倒すために魔物を倒してお金を集めて、武器や防具を強化して、

仲間とともに冒険の旅をする。強敵が出てきたら一生懸命レベル上げをして、

アイテムを駆使しながら一進一退の攻防を繰り広げたのち、

やっとの思いで勝利をおさめる。そういうRPGな世界を体験してきたのではないでしょうか。

 

その旅の道中で勇者たち一行が必ず出会う存在といえば、

村人」という存在でしょう。

 

旅の冒険に必要な情報をくれることもあれば、

家のタンスやツボの中に金貨を隠していたりする。

……なぜこんなところに金貨が?と思うのもつかの間、

ありがたくそれを拝借(頂戴ではない、たぶん)していくというのが

勇者の行動パターンでしょう。

 

なんにせよ、勇者たちにとって村人は情報源としてもお財布?としても

とても重要な存在です。

 

ただ、その存在がもし勇者たちよりもはるかに凌ぐ強さを持っていたら、

どうなるのでしょう?

 

勇者が苦戦するようなモンスターもパンチ一発で倒し、

強力な斬撃さえも簡単にはじき返してしまう。

そんな史上最強のモブの存在を描いた作品が

この『LV999の村人』です。

 

この村人・・・最強無敵!!

生まれつき役割が決定した世界で、 守られ、街を発展させるための存在でしかない最弱の存在・村人。 そんな村人の中で、LV999の極致へたどり着いた一人の男がいた― 世界に抗う「村人」の闘い、ここに開幕!

 

勇者より強いけど、魔王に興味はありません

 

この作品の主人公の特徴は、「めちゃくちゃ強い”村人"」であるということです。

たいていの危機は自分ひとりでなんとかやってのけちゃいますし、

何より旅をしている勇者たちを圧倒するくらい強い(笑)

 

そんなに強いんだったら、自分が勇者になって魔王を倒せばいいのにと思うかもしれませんが、

あくまで彼は”村人”。自分の生活を過ごすことにしか基本的に興味がないのです

 

そんな彼がとある理由で村を飛び出して冒険を始めることから物語ははじまるのですが、

とにかくその言動にはネタがこれでもか!と詰め込まれておりまして、

読んでるこちらを飽きさせません。

 

ひとつ例を挙げるとすれば、彼は行きたい場所に行くとき、

乗り物を使いません。歩いたり走ったりもしません。

 

 

基本、「ジャンプ」していきます。

 

 

ときどき、知り合いのマッチョなお姉さんが彼を蹴り飛ばして、

さらに遠くに飛ばしてくれます。

 

それは「シュワッチ‼」とか思わず聞こえてきそうな感じの跳躍力。

どこかの暗殺者さんも自分で壊した柱に乗って移動してましたが、

それがかわいく見えるくらいです。

 

そんなことができるのに、なぜ、おまえは村人なんだ?」みたいな哲学めいたことさえも

思えてしまうのが、この漫画の面白いところだと思います。

 

勇者さえも引き立て役にしてしまう最強のモブのお話、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。