TOP > マンガ新聞レビュー部 > センター試験が終わる!人生は小学生で選択する時代⁉『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー』

センター試験が終わる!人生は小学生で選択する時代⁉『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー』

受験というと皆さんはいつのことを思い出しますか?
ほとんどの人が高校受験・大学受験を思い浮かべたのではないでしょうか?

 

漫画やドラマなどでもたびたび、”受験”をテーマに扱っていますよね。
誰もが経験し、共感できる部分があるのではないでしょうか?

 

幼稚園のお受験ブームの際にも、ドラマが放映されるなど、今後の人生を大きく左右することから、関心の高いテーマだといえます。

 

今回ご紹介するのは『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー
中学受験をする小学生と、その小学生が通う塾にスポットをあてた漫画となっています。

 

二月の勝者 ―絶対合格の教室―(1) (ビッグコミックス)
著者:高瀬志帆
出版社:小学館
販売日:2018-02-16
  • Amazon
  • Amazon

 

『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー』あらすじ

 

2020年センター試験廃止に伴い、早いうちに偏差値の高い高校付属の中学に進学させることで、
大学入試を優位に進めようという保護者が増えてきた。

いい学校に進学させたい保護者、勉強したくない子ども、生徒保護者を”金脈”扱いする塾長。
小学生の子ども相手だからこそ、
モチベーション管理が重要で、受験に集中させるのも一苦労。
しかし塾長は
「第一志望に全員合格させる」と言い切れるほどの実力者。

なんのために中学受験をする必要があるのか?

今後の日本教育で絶対に役立つ知識がここに詰まっている!!

 

 

実際私も大学付属の高校に進学したため、大学受験をせずに済んだのですが、
3年間自分のやりたいことに打ち込めたのと、なにより大学受験という地獄を味わわなくてすんだので、私立に通わせてくれた両親には感謝しかありません!

 

ちなみに現在は中高一貫校の教員をしており、中学生を担当しています。
中高6年間同じ学校に通う生徒の姿を見ていると、受験のストレスがない分、のびのびと生活している様子がみてとれます。

 

私が小学生の頃は中学受験ブーム真っ只中で、クラスの半分以上が中学受験をする時代でした。
理由としては、公立中学が荒れていた過去があり、当時でもやんちゃしている子が多かったことがあげられます。

 

しかし、近年では経済的な余裕がない家庭が増え、中学受験をする人は減少傾向にあります。
また、公立中学でも安心して通わせられると感じる学校が増えたことと、
少子化でそもそも子供の数が少ない、ということも減少の理由に挙げられるでしょう。

 

「小学生のうちから塾通いなんてかわいそう!」

「子どもは子どもらしく遊ばせるべき!」

という意見もよく耳にします。

 

しかし、この漫画を読めばその考えは覆されることでしょう!

 

 

作中のなかで、特になるほどなぁと感じたエピソードは、受験をさせたい母親と、サッカーをさせたい父親の話です。
 

「子どもがいまサッカーを6年間続けてきていいところだから、受験のために辞めさせたくない!
プロになれる可能性もまだまだ秘めているし、高校受験の時強豪校を受験させればいい。」という父親に対して、

塾長は「なぜ小6でのサッカーの中断はだめで、高校入試のために中3の伸び盛りで中断するのはOKなんですか?」と投げかけます。

二月の勝者
©高瀬志帆/小学館ビッグコミックスピリッツ連載中 

確かにその通りである!

 

今の職場(中高一貫校)にいるからこそ、高校受験のために部活をやらなかったり、早めに引退してしまうのはもったいないなと、思うようになりました。
私も習っていたピアノを、高校受験のためにやめてしまったことを少し後悔しています。

 

また、偏差値の高い学校に行くだけが受験ではありません!
その学校がもつ特色や授業体系、特殊な部活など、公立私立関係なく、自分の将来を見据えて、
実際自分にはどんな学校が合っているのか知る上でも、小学生のうちから受験を考えるのは
今後の人生を考えるいいキッカケになるのではないでしょうか?

 

将来の夢を純粋にもっていたあの頃に、可能性を伸ばしてあげられる、それが中学受験なのです。
人生の選択はすでに始まっています!