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超常パワーでケジメをつける! “超常ギャング漫画”に酔う3タイトル

「ゴッドファーザー」

「フェイク」

「スカーフェイス」

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

 

数々のギャング映画の名作たちがある中で、ギャングものの文法のようなものがある。

裏切り者を消す、とか。

ケジメをつけに行くときに名ゼリフを残す、とか。

引き渡しのときがとにかく危ない、とか。

そういったギャングものの文法をマンガの世界に溶け込ませた名作たちが存在する。

マンガの世界なので、とぉーんでもないスーパーパワーが発揮されてとぉーんでもないケジメのつけ方をしたりするわけで。

今回は、段々にボルテージがあがる順番で3作品をご紹介させていただく。

超常ギャング漫画その1:『サンケンロック』

サンケンロック 9 (ヤングキングコミックス)
著者:Boichi
出版社:少年画報社
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2006年から『ヤングキング』で連載され、全25巻で完結した作品。

『週刊少年ジャンプ』でただいま『Dr.STONE』を連載中のBoichi(ぼういち)が青年マンガ向けにレギュレーション限界で描ききったバイオレンスアクション。

 

喧嘩にあけくれる日本の男子高校生、北野堅が大好きな女の子(ユミン)を追いかけて韓国に渡り、あれよあれよという間にゴンダル(ギャング)のボスになるSTORY。

なにが超常かっていうと、ギャング漫画なのにぜんっぜん銃に頼らないこと。

大切なバトルはとことん拳でパンチ勝負!(もしくは棒状のもので殴打)

増殖していきそうなぐらいのバイオパニック的に発達した筋肉でがっつんがっつんギャングを殴り抜く。

さらにさらに、ぶりんぶりんにセクシーな女キャラによるサービス精神満載の内容で。

『Dr.STONE』でBoichiを知った、という方はぜひサンケンロック全25巻をイッキ読みして至福の気持ちにひたっていただきたい。

 

超常ギャング漫画その2:『ブラック・ジョーク』

ブラック・ジョーク 9 (ヤングチャンピオンコミックス)
著者:田口 雅之
出版社:秋田書店
販売日:2014-08-20
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2008年から『ヤングチャンピオン』で連載された作品。

カジノ・売春が合法の島が東京湾にありマフィアたちがひしめいている、というぶっとんだ設定。

なんとなーくカジノ法案のその後も気にしつつ読んでみるとタイトルどおり「ブラック・ジョーク」な世界観で。

 

島で唯一、日本人が経営するTD温泉ホテルの問題解決担当である吉良と小玉がおぼろげながらも主人公。

というのも、映画『シン・シティ』のようにアンダーグラウンドに生きるきれっきれのやばーいキャラクターたちの群像劇にもなっているところがあって。

殺戮用の武器を仕込みまくったハイテクの車椅子に乗って連続コンボのように人を殺めるイタリアンマフィアや、ゴスロリファッションに身をつつんだちょっとシャイな女暗殺者など、ただものならぬキャラが超常テクニックで暴れまくる、もうサイコーな作品。

その上、漫画版『バトル・ロワイアル』でおなじみの田口雅之によるシャープでくせになるタッチがなんともゴージャス。

これフルカラー版が出たら買っちゃうだろうな。

ただ、ひとつ残念なのがこの作品、未完となっていること。

一応、未完だからといってもSTORYが小分けになっている作品なので9巻までのイッキ読みを推奨したい。

なんらかの素敵なきっかけで続編が読めるようになることを期待したい。

 

超常ギャング漫画その3:『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』

ジョジョの奇妙な冒険 (50) (ジャンプ・コミックス)
著者:荒木 飛呂彦
出版社:集英社
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1995年から始まったジョジョの第5部。

単行本でいうと第47巻から第63巻の17巻分。

 

この1月にネット上を「TVアニメ化!」の情報がかけめぐったが、まだ公式発表ではないそうで。

この第5部が始まったころは、映画『ユージュアル・サスペクツ』が流行り、カイザー・ソゼごっこなるものがあった。

いやはやなつかしー。

劇場に二回観にいったのだが、えらい混みようだった。観終わるまで空けちゃいけない封筒に入ったパンフレットも最高だった。

なんとなーく、この第5部の序盤のあたりにはその『ユージュアル・サスペクツ』が流行っていた当時のなごり的なものを感じる。

「ボスはなにものなんだろうな?」的な部分とか、チームで行動するあたりとか。

まぁ、なにが超常ったってスタンド+ギャングものですよ。

スタンドはやはりとにかくぶっちぎりの超常パワーかと。便利な亀とか本当にビックリ。

暗殺チームとの死闘など、名シーンと名台詞が豊作なので、既読の皆さんもぜひアニメ化を待望しつつの再読はいかがでしょう。