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名作『ポーの一族~春の夢~』待望の復活!吸血鬼のイメージを作ったといっても過言ではない作品が宝塚でも観られるだなんて!【マンガ新聞大賞2017授賞式レポ】

みなさまこんにちは、マンガ新聞編集部です。
2018年1月19日(金)に、渋谷BOOKLABTOKYOで開催された「マンガ新聞大賞2017授賞式」のイベントレポートをお届けします!

 

今回は第10位『ポーの一族 ~春の夢~』(萩尾望都/小学館)をピックアップ!
授賞式当日は、マンガ新聞公式レビュアーが1人につき1作ずつ、来場者のみなさまに向けて作品の見どころをプレゼンしました。

 

本作のプレゼンターは、「マンガナイト」(http://manganight.net/)でも活躍中のbookish。
堀江・佐渡島の反応もお楽しみにご覧ください。

 

この記事を読めばあなたもきっと、『ポーの一族 ~春の夢~』の虜になるにちがいありません!

 

名作『ポーの一族』40年ぶりの新作続編!「久々にエドガーとアランに出会えたことが嬉しい」

司会:というわけで早速、マンガ新聞大賞第10位『ポーの一族 ~春の夢~』について、プレゼンターのbookishさんから、登壇者によるプレゼン形式で紹介させていただきます。 

 

bookish:マンガ新聞でレビューを書いています、bookishです。世代によっては『ポーの一族』の原作を読んだことがある人や、ない人もいると思います。その続編『ポーの一族 ~春の夢~』が、40年ぶりに「月刊flowers」で短期集中連載ということで、2017年に全1巻が発売されました。 

 

ポーの一族_あらすじ

久々に登場人物であるエドワードとアランと出会えたことが嬉しいというのと、やっぱり作中だとこの時代(=第二次世界大戦中)の人達なので、現実とリアルの世界の狭間で生きる人間だなと感じました。そういったシーンを描くことによって人間の醜さ…、醜悪さみたいなものをうまく描き出した一作だと思います。

 

また、少女漫画的には、この作品で"吸血鬼"という存在のイメージがつくられた作品の一つでもあります。

ポーの一族_1巻

 

他の青年漫画・少年漫画では吸血鬼=怖い存在として出てきますが、この作品は、吸血鬼が自分達の近くにいるのかもしれないっていう風に思わせてくれた一作でもあるので、是非こっそり一人で読んでいただきたいです。

 

ポーの一族_扉絵

 

(上記の扉絵を指して)この二人が登場人物のエドワードとアランなんですけど、いわゆる最近流行りのバディものの走りでもあると思うので、「バディものとかよくわからない」という方は、本作を読むと雰囲気がものすごくよくわかると思います。

2.5次元にも進出!?宝塚歌劇花組公演『ポーの一族』

司会:bookishさんは2.5次元がお好きじゃないですか。

bookish:大好きです。実は今『ポーの一族』も宝塚で舞台をやっています。この間WOWOWで特集が放送されていたので、リアルタイムで家で観たんですけど、すごく良かったです。
宝塚の舞台のチケットはこれからだと取れない可能性が高いので、WOWOWか宝塚歌劇専門チャンネル(※1)で放送があると思いますので、そこで観てみてください。

堀江:宝塚専用チャンネルがあるの?
bookish:宝塚専用の有料チャンネルがあって、舞台とかスターさんの日常のトークショーとかやっています。ぜひ…絶対観てください!

※1…宝塚専用有料チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」はこちら(http://www.skystage.net/

 

堀江:あはは。え、宝塚でやってる?
bookish:宝塚で今やってます。
堀江:宝塚で、2.5次元でやってる?
bookish:舞台でやってます。
堀江:すごいね!

 

~会場、堀江のリアクションに笑いが起きる~

 

佐渡島:宝塚は結構最近こういう漫画を元にした舞台とかもやり始めてますよ。
堀江:へー、そうなんだ。
佐渡島:元々『ベルサイユのばら』とかやったりね。その流れで…(今回の『ポーの一族』も公演しています)
堀江:はー。
bookish:少年漫画で言うと『るろうに剣心』もやりました。映画版もすごいよかったのですが、個人的には舞台版もとってもかっこよかったので『ポーの一族』も期待できると思います。

 

宝塚歌劇『ポーの一族』を思い入れたっぷりに強く推すプレゼンター・bookish。
実際に『ポーの一族』の舞台映像が放送されるかどうかは未定ですが、もし放送された場合はぜひ一度ご覧ください!

男性が読んでも楽しめる作品を描く!花の24年組・萩尾望都先生の最近の活躍について

佐渡島:そういえば堀江さんは、萩尾先生の作品とか読んだりしました?
堀江:いえ、まだ読めてないです。
佐渡島:そうですよね。まあ絵はかなり少女漫画ですけど、
内容は男性が読んでも結構楽しい。
堀江:ああ、そうなんだ。
佐渡島:はい。最近モーニングにも読み切り(※2)載せたりして。
堀江:へー。

※2…2018年1月11日発売のモーニングにて掲載、父と子を描く読み切り作品『バス停まで』(萩尾望都/講談社)

 

佐渡島:ここ1・2年、活発に活動されてますよ。
司会:2016年にはNHK放送の「浦沢直樹の漫勉」にも出演されましたね。これまでヴェールに包まれていた萩尾先生がテレビに出られたので、話題になりました。
bookish:萩尾先生は2012年に「紫綬褒章」(※3)を授与されてから、メディアなどに顔を出されるようになりました。
その中で自分の創作記についてなどを話されるのですが、やはりファンタジーや空想の世界を頭の中で生み出すっていうのがものすごくお上手だと感じます。
それは本作『ポーの一族』にも反映されているんですけど、萩尾先生は別のシリーズでSFもの『11人いる!』なども描いておられて。SF小説が好きな人にも、読み応えのある骨太なストーリーになっています。

※3…「学術芸術上の発明改良創作に関し事績著明なる者」に授与される。

 

司会:『ポーの一族』は最初から読んでいただくと、”萩尾望都先生”という方がわかる代表作だと思います。
bookish:ぜひ。萩尾望都ワールドへの”入門編”としてとても良い作品なので、そこからいろいろ広がっていきます。よろしくお願いします。
司会:はい、bookishさんありがとうございました。『ポーの一族 ~春の夢~』マンガ新聞大賞第10位おめでとうございました!

 

~終了~

 

授賞式の様子は以上です、いかがでしたでしょうか?長きに渡りご活動されている萩尾望都先生の、引き続いてのご活躍に注目してまいりたいと思います!

 

昔『ポーの一族』を読んでいた方、これまで一度も読んだことのない方もこの機会に、ぜひ本作『ポーの一族 ~春の夢~』をお楽しみください!

 

ポーの一族 ~春の夢~ (フラワーコミックススペシャル)
著者:萩尾望都
出版社:小学館
販売日:2017-07-28
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マンガ新聞編集部

 

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