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この入れ替わりは強くてニューゲーム『WHITE NOTE PAD』

  ”強くてニューゲーム”とはRPGゲームなどにあるシステムのことである!

本来ストーリーを始めたらやり直しをするまでセーブデータをひとつしか保てない。新しいデータを作ると0からやり直し。

 

しかしこのシステムはクリアした時点のアイテムや経験値を引き継いだまま、新たにゲームを始めることができるというもので、
初期では倒せない敵や数量が決まっているアイテムをたくさん獲得することができるため、初回のプレイよりもキャラクターを強化できることが特徴。つまり最強!!

今回は入れ替わってしまった人生を嘆く少女と、強くてニューゲームととらえた前向きな男の物語をご紹介!

 

WHITE NOTE PAD(1) (FEEL COMICS swing)
著者:ヤマシタトモコ
出版社:祥伝社
販売日:2015-12-11
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WHITE NOTE PAD(2) (FEEL COMICS swing)
著者:ヤマシタトモコ
出版社:祥伝社
販売日:2016-12-20
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小田薪葉菜(おだまき はな)は17歳の女子高生。

 

猫背、無趣味、スクールカーストは中の中。
素材はいいのに見た目はさほど気にしていなかった。

 

ある秋の日、目が覚めると中年男性になっていた。
会ったこともない誰だかわからないオッサンだった。

 

木根正吾(きねしょうご)という男になってから1年が経ち、清掃仕事先の雑誌編集部で私はと再会した。

 

今の小田薪葉菜は読者モデルとして活躍。
中身は木根正吾だが彼は小田薪葉菜としての人生を楽しんでいた。

 

携帯もPCも写真も手紙も全部見た。体も触った。
俺の方が「あんた」をうまくやれると思った。

 

『つけまとかしたことないんだけどわたし…』
「読モだからわたし今。すごくない?最強じゃない?強くてニューゲームだ。」
『なんでおまえのほうがうまくいってるんだ』
「そりゃ、あんたの人生がカラッポだったからじゃないの?」

 

木根正吾になってからの私は最悪で、自分が誰だかもわからないし自動車整備の仕事なんて何もわからなかった。
体が覚えてるなんてことなかった。当然仕事は続けられなかった。
は私の知らないものをたくさん持っていた。私は木根正吾が38年で得たものを奪った。

記憶喪失者としてこの1年過ごしてきた。
それなのにこいつは私の人生を私よりも満喫していたのだ。

 

結局NEW小田薪葉菜の紹介で、雑誌編集部の雑用係として雇ってもらうことになった。
記憶喪失だと色々説明しなくていいから楽だし、新しいこともいちから教えてもらった。

 

NEW葉菜をみていると、もう自分が小田薪葉菜だったこともわからなくなってきた。
だからNEW木根正吾として新しく人生を始めることにした。

 

どんどん新しいことを吸収して、みんなから受け入れられて行くNEW木根正吾に、なんだか腹が立ってきた元正吾。

見た目はオッサンでも中身は女子高生。やはり”若さ”にはかなわないのだ。
純粋にものを見ることができる。一生懸命さが伝わる。だから慕われる。

 

それが自分の姿をしているのに、本当の自分はあんなんじゃないから、余計に腹が立つのだ。
 
二人はそれぞれの人生を奪い合いながら、混ざり合って新しい自分になっていく。

 


 

強くてもろいストーリにどんどん引き込まれた。今回のテーマは、何度も言うが強くてニューゲーム
恥ずかしながらあまりゲームはやらないので、最初このセリフの意味がわからなった。

 

このマンガのレビューを書くにあたって、そういえばあのセリフが頭にひっかかっているなと思い調べてみると、なるほどなと納得。

経験値がものをいうといった感じで、冴えないオッサンも、やはり可愛い女の子に生まれ変わったら輝きたいと思ったりするんだなと。

見た目が変われば中身も変わってくるというのが、明確に描かれている気がした。

そういえば大学のゼミ仲間で、おとなしくて少し地味な女の子が、ある日突然化粧をしておしゃれしてきたときはざわざわした。
彼女にはどんな心境の変化があったのだろう。
彼氏ができたんじゃないかと噂になったが結局真相はわからず・・・
(聞けばよかった話なんだけど、あまりの変化に誰も怖くて聞けなった)

 

服装が変わるとやはり中身も自信に溢れていて、前に比べて積極的に発言するようになった。

今思うともしかしたら、誰かと中身が入れ替わっていたのかもしれない(笑)

 

 

ヤマシタトモコ先生の別作品

 

>>『花井沢町公民館便り』の脱出方法を真剣に考えました

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