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非モテの高校生活をリア充転換してもう一度!『アゲイン』したくなるマンガ

※この記事は2014年3月17日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。
レビュアー:堀江 貴文

アゲイン!!(11) (KCデラックス)
作者:久保 ミツロウ
出版社:講談社
発売日:2014-02-17
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久保ミツロウという名前だけど女性であることは漫画読みには周知の事実だが、「モテキ」で大ブレイクした彼女の最新作がコレ。高校時代ずっと非モテ童貞中二病だった主人公が高校卒業直後にタイムスリップして高校1年生に戻るというまあ、ありがちなタイムスリップものなんだけど、そこは流石の久保ミツロウ先生。登場人物のルサンチマン感がハンパない。

主人公は応援団の団長(女子高生)に惚れて廃部寸前の応援団の立て直しに奔走するのだが、主人公自体も非モテで不器用だし努力する方向性間違えてるし、その惚れた相手の団長(女子高生)もやっぱり非モテマインドが半端ない。対立するチアガール軍団も典型的な女子ヒエラルキーの最上部に位置する女子たちで攻撃も物凄い。

思えば高校時代というのは生まれて初めて最も他人の目が気になる多感な時期だと思うし、高校生の多くは自意識過剰で大なり小なりのコンプレックスがあって他人の目を気にしまくりながら生きているわけで、小説やマンガやドラマなどのこれまでの作品が個々人の思いを赤裸々に描いていたかといえば全然不十分で本当に感情の上澄み部分しか見せてなかったのではないかと思うのだ。

そういう意味でこのマンガは登場人物がちょっと個性的すぎたりルサンチマン的な感情を過剰に吐露しまくっていたりする所はあるけど、それはむしろ意図的に強調しているんではないかと思うのである。そこが久保ミツロウの真骨頂であり、そういう意味で「モテキ」からさらにバージョンアップしているのではないかと思う所なのである。。。

まあ、高校時代をもう一度やり直したいと思う君に是非読んで欲しいマンガだな。