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決めようか『忍者と極道』どちらが生存(いき)るか死滅(くたば)るか。

極道の天敵は政治家(ブタ)でも警察(イヌ)でもなく忍者だった。

2020年の現代日本の極道にとって「最も因縁深く恐るべき宿敵は忍者だった」という実に破天荒な設定のアクション漫画です。

 

1657年から300年にわたって繰り広げられる〈忍者〉と〈極道〉の裏社会での激突を描いています。

 

裏社会(ウラ)で悪事(わるさ)かますと忍者が来襲(く)る――

 

極道達は他組織や警察以上に忍者を恐れ警戒し天敵として認識しています。

主人公は二人。

 

極道側の主人公:輝村極道(きむら きわみ)

表向きはスーツを着た笑顔の素敵な玩具メーカーのサラリーマン。

しかしその実体は音羽組傘下二代目竹本組”裏組長”で、極道の中でも超越した実力者集団“破壊の八極道”を率いている。

 

忍者側の主人公:多仲忍者(たなか しのは)

かつて極道に親を殺された孤児だったが、忍者の師に拾われ育てられた。

表向きは高校生。過去のトラウマから笑顔が作れない人間になっている。忍手“暗刃(しのびてあんじん)”という手刀で相手の首をはねる忍術を使う。

 

 

 

表の世界では面識のあるこの二人がお互いの正体を隠し、尚且つ、お互いの正体を知らないままに殺し合うという粋な構成になっています。

 

極めてハイセンスな作品となっており私は大好物なんですよ、こーゆーのが。

 

特に作中に登場するセリフや技名のネーミングセンスが秀逸。

 

極道技巧(ごくどうスキル)――

“破壊の八極道”それぞれが極めた業のことをこう呼びます。

 

進撃の極道電車道(しんげきのヤクザライナー)――

相手に向かって一直線に突き進み受けるダメージを意に介さないという実に不器用な極道らしい極道技巧。

 

地獄への回数券(ヘルズ・クーポン)――

極道が対忍者用に開発したペーパードラッグで使用すると自身の身体能力を極限まで増幅し受けるダメージも自動再生するという異常活性化麻薬。

 

 

うん、たまらない。

この丁度良い頭の悪さが堪らない。

 

こうしたスキルや特殊体質を持った主人公同士が、それぞれ8人の仲間たち(破壊の八極道 vs 帝都八忍)とぶつかり合い、殺し合うんだから、それはもう目が離せません。

 

『忍者と極道』は「コミックDAYS」で好評連載中、単行本もまだ第1巻が発売されたばかりなので、これから読み始めるのにちょうどいい作品です。

 

決めようか、忍者と極道、どちらが生存(いき)るか死滅(くたば)るか。

 

 

 

 

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忍者と極道(1) (モーニング KC)
無料試し読み
著者:近藤 信輔
出版社:講談社
販売日:2020-04-08