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「仕事」としっかり向き合ってますか?今だからこそ読むべき『お迎えに上がりました。』

マンガで泣いたことはありますか?

私は涙もろいところがあり、結構マンガを読みながらウルっとしてしまうことがあります。

 

最近はスマホでマンガを読むことが増えているため、電車内でウルウルしてしまって困ることも多々あります。

 

涙といっても、いろいろあって笑い涙、感動の涙……などありますが、本作の涙の種類は「悲しみの涙」です。

 

という切込み方をしようと思いましたが、この方向性は他の方がレビューしているので、私は「働き方」にフォーカスしてお話させていただきます。

 

今の「働き方」はあなたにとって正しいものですか?

今回紹介したいマンガはジャンプ+で連載中の『お迎えに上がりました。』(桜井 みわ/雛川 まつり・著、竹林 七草 ・原著)です。

 

国土交通省内にある”幽冥推進課”の臨時職員〈夕霞〉が、この世にとどまり続ける幽霊や妖怪・神と交渉し、あの世にお帰りいただく物語です。

 

似たような物語は数々ありますが、本作の主人公はシャーマンの一族でもなく、幽霊が見えるということ以外に特殊な能力はなく、もちろん除霊の力や戦闘能力もありません。

 

ついでに夕霞は不運でお金もなく、生きるために働かなければなりません。大好きな牛丼を食べるために。

毎日上司に怒られながらも頑張る普通のOLさんです。

 

大切なのは納期か。それとも品質か。

 

建設現場に鎮座するこの世のものならざるモノたち。彼らをどのように土地から離れて、ちゃんと成仏させてあげることができるのか。

夕霞はいつも難題に遭います。

 

成仏という納期が遅れれば、工事の着工も遅れてしまう。大問題だ。

逆に急かすことによって無理が生じて、その場にいる幽霊が悪霊に変わってしまい、誰かに危害を与えるかもしれない。これもまた大問題だ。

 

こうしたトラブルに遭ったとき、夕霞の教育担当であり相棒の〈火車〉は納期を優先させたいと考えます。間に合わなければは、強制的に彼らをあの世へ連れ去るしかないと夕霞に教えます。

 

なんといっても職場は国土交通省。計画通りに建設することがマストです。

 

納期を優先して仕事をすることは社会人として当たり前のことです。

ですが、それがすべてでしょうか。

 

お客(幽霊)の気持ちに寄り添い、自ら退去(成仏)していただきたい。

しかし、それは容易な道ではなく、夕霞は悪戦苦闘を繰り返します。

 

誰もがひとりで生きているわけじゃない

ヒロインは、上司や同僚に助けられ、お客の遺族や関係者に協力を求めつつ、最善の結果を出すために奮闘します。

 

仕事も生活も、ひとりでやっているわけではありません。

先輩に助けられ、上司に助けられ、時には同僚にも助力してもらう。

 

甘えっぱなしになるのはもちろんNGですが、周りの人を頼れない人間はいずれは潰れてしまいます。

 

忙しかったりすると、ふと忘れそうになりますが、こんな当たり前のことに気づき、周りに頼れるようになった人間はさらに強くなれると、本作は教えてくれました。

 

新型コロナウイルスの影響で、リモートワークで仕事をしている今だからこそ、自らの働き方を考え直す時なのかもしれません。

 

そしていつも思うのです。

一生懸命に頑張ってる人って素敵ですよね、と。

 

 

試し読みはこちらから

 

 

お迎えに上がりました。 1 ~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~ (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:桜井 みわ,雛川 まつり,竹林 七草
出版社:集英社
販売日:2019-11-01
お迎えに上がりました。 2 ~国土交通省国土政策局 幽冥推進課~ (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:桜井 みわ,雛川 まつり,竹林 七草
出版社:集英社
販売日:2020-03-04