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見えそうで見えない?と思ったら御開帳!!刺激上手な『深沢さん、ありがとう。』
レビュー執筆者:たまごまご

ちょいエロ漫画『深沢さん、ありがとう。』

隙だらけの彼女は、見えないからこそ目が行ってしまう

 

人をジロジロ見るのはいけない行為。けれども隙が大きくてちらちら見えてしまう場合、いわゆる「目の置き場に困る」状態が発生する。でも大体の男はそういう場面に直面すると、幸せな気分になれる、はず。でしょ?

 

表紙のような、ダブダブな格好をしている深沢さんどこを取っても隙だらけ。不動産屋さんの前で寝転がってふとももを晒すわ、家電屋さんが来た時ノーブラで掃除をしているわ。ふと目を向けると、確実に女体のエロスがチラ見えしてしまう。

 

ギリギリのラインまで見えそうになるものの、モロ見えはない。というか「中身」を見たくても、そこまで凝視するわけにいかない。焦らされているかのようで、男性側は見たい気持ちがどんどん膨れ上がってしまう。

 

見てはいけないものに視線が引き寄せられて抗えない、窃視欲を刺激する作品だ。オムニバス形式になっており、基本男性が出てくる回は「隙だらけの深沢さんを目で追っては、罪悪感にかられつつ、ありがたさで幸福になる」展開になっている。

 

ジョギングの回では、スポーツウェアに身を包んだ深沢さんがテンポよく駆ける様子が見られる。へそ出し、胸揺れ、きれいなヒップ。どうしても「ちらっ」と見てしまう。深沢さんは走るのが早い。体力もある。彼女と目が会い、挨拶をした男性は、走るコースが同じ、ということにして彼女と並走を始める。もちろんスケベ心満開。

 

ところが神社の階段をスピーディーに駆け上がる深沢さんに、男はついていけなくなる。

 

ごほうびはそうそう手には入らない。求めるほど距離は離れる。逆に思わぬところでポロッと転がってくる。並走は挫折してしまうが、休憩中にたまたま目に入った深沢さんの姿はとてもセクシーで眩しいものとして描かれている。なんて素敵なごほうび。

 

男を血迷わせる魔力で溢れる深沢さんだが、誰も男性は深沢さんに触れられないのもポイントだろう。口数が少なく、感情の起伏もあまりない深沢さんは、相手にすると会話を続けるのがなかなか難しく、思考はわかりづらい。

 

かなり浮世離れしている彼女。どちらかというと女神に近い存在だ。隙だらけの彼女を見ることで、周りの男たちはありがたやありがたやと拝んでしまう。彼女とお近づきになろうとする男性は1人も登場せず、ただ目の隅に映る彼女のチラリズムを反芻して、感謝をするばかり。それ以上のものを望んでなるものか? 十分じゃないか。

 

一方女性は、彼女にいくらでも近づくことができる。むしろポロッとこぼれそうな彼女といると女性側は気が気じゃなくて、守らねばとソワソワする。隙の大きい女性に対しての男女差がはっきり出るのが面白い。

 

チラリズムの極意は、見えることじゃない。見える可能性がゼロか一かわからない、ハラハラドキドキを味わうことだ。「見えない」ヒロイン深沢さんの魅力、味わって欲しい。

 

 

深沢さん、ありがとう。 (マガジンエッジKC)
著者:あづち 涼
出版社:講談社
販売日:2019-12-17

 

 

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