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『ダイの大冒険』『GS美神』主人公を越える名脇役にスポットライト!

 

どうも、コノテやまだです。

 

マンガの醍醐味の第一位といえば、まずは主人公の魅力。
そんなことは言わずもがな、です。


しかし、一方で名脇役の存在も、これまた作品を盛り上げる大きな要素なので捨て置けません。

 

脇役がすごすぎて、あたかも主人公のようになっていくという観点で見てみると『ダイの大冒険』『GS美神』はとにかく別格と言えるでしょう。

 

『ダイの大冒険』

 

ザックリ言うと……

勇者に憧れるダイが、伝説の勇者に出会い、魔王を退治する話。

 

いや、『ダイ大』だけでもいろいろ言いたいことはあるんだけど、僕が『ダイ大』を紹介する時はいつも、

 

「あーポップが主人公の話だよ」

 

っていいます。

え、だって考えてみて?

 

卑怯で、何も正面からぶつかったことなんてなくて、その上で一緒に修行していた奴は伝説の勇者かもしれないような「もってる奴」で、ポップには自分を肯定する要素なんてひとつもないんですよ?

 

なのに、なのにさ……

 

なんで、ダイの記憶が消えた時にあんな行動できんの?

自分の才能なんてたかが知れてると思ってたんじゃないの?

ねー友だちだから?そうなん?

 

 

自分の力を大きく越える何かにぶつかる時、踏みしめて立つ者は「才能」とか「出来ること」とかそんなんじゃないんかもしれんね。

 

「そいつのために力を使いたい」

 

そう思えるかどうか。

ただそれだけかもしれません。

 

さらにさ、自分の人生の師に出会ってからは本当にやばい。
もうやばい。

 

メドローア、あんなん怖すぎでしょ。あれをなんで確証もなく受けようとするん? 師匠が好きだから?

ポップ、お前は普通の人やで?

普通のとうちゃんとかあちゃんから生まれて平々凡々と生きてきた普通の人間やで?

なんで、勇者とか王族と賢者とか伝説の戦士とかそいつらに挑んで行けるん?

しかも挑んだ結果、そいつら全員から尊敬されて、かつ、頼られとるやん。

 

誰もがどうしようもないって状況のときに決まって突破口開くのはポップじゃねーか。

 

あんなフリーザ的53万ですシーンでも、ポップだけは考えることやめることなくて、結果なんとかしてるじゃねーか。

こいつまじすごい。ほんとすごい。

 

最後あたりなんて、なんか魔法のコツとか掴んじゃって、もう最初の才能がどうとかいってたのが超バカらしくなってくるわ。

 

こいつは元々才能があったわけじゃないんよ。

そういう風にみたらダメだと思うんですよ。そうじゃないからこそ魅力がある。

 

「お前は天才だよ」

 

って言ったダイの気持ちは、才能がどうこうじゃなくて、ポップのスタンスの話をしているんだと思う。

 

いくら逃げても良い。
逃げても、自分が大切な物のために自分と向き合える力がありさえすれば、人は伸びて行くのかもしれない。

 

そんなことが思える素晴らしきマンガ。

 

 

DRAGON QUEST―ダイの大冒険― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
著者:三条陸,稲田浩司,堀井雄二
出版社:集英社
販売日:2003-06-18

 

 

『GS美神 極楽大作戦!!』

 

 

ザックリ言うと……

バブル時代の美人ゴーストスイーパー話。

 

いやこれほど

「最弱から最強」

というのが似合うマンガもない。

 

ちょっと聞いてくれる?

まずさ、はじめ横島くんバイトだよ?

しかも普通に雑に安く使えるという理由だけで雇ったバイトですよ?

 

それがさ、霊能力目覚めるわけですよ。

本人の意志の力のみで。

 

特別な才能があったわけでもないし、絶対作者も想定していなかったと思うんですよこの事態は。

だけどさ、横島くんが自分の執着と信念とに従って行動した結果、霊能力を身につけないのはおかしい、と作者だけでなく読者もみんな思ったんじゃないかな?

 

少なくても僕は思った。

だってこれだけひとつのことに執着できる奴は、当然なんかの能力発揮するって。

それがたまたま霊能力だっただけで、全く不思議じゃない。

 

それどころか、そこから最強に向けてひた走りだす。

執着って凄い。

でも納得。

きっと横島くんは今の日本にいても絶対成功する。

 

終盤、最強になった美神を、あっさり覆す横島くん。

まじで格好いい。

そりゃモテるわ。

 

「ひとつのことを極めれば、他の分野でも成功する」ということが信じられる作品です。

ぜひぜひ。

 

 

 

 

さいごに

今回は、「主人公を喰った脇役」という切り口で、2作品を紹介してみました。
みなさんが思う、「主人公を喰った脇役」は誰ですか?

よかったら教えてください。

 

では、おあとがよろしいようで。