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【マンガ新聞大賞第3位】『チェンソーマン』がスゴい理由をおさらい!

あまりマンガを読まない人と話していると「『チェンソーマン』って名前だけ聞いたことあるの気になってる」という答えがちらほらあります。

 

「面白いよ」と答えられても、「どんな話なの?」と訊かれると、ものすごく説明が難しいというのが、この『チェンソーマン』。

たしかに面白いんだけど、なかなか未読の人に伝えにくい。ぜひ読んでもらいたいのに……。

 

マンガ新聞では3人のレビュアーが『チェンソーマン』論を披露しています。

 

【第1巻発売時】レビュアー・岡田篤宜さんは「欲望に忠実な悪魔vs人間を血みどろアクションのなかで見つめさせようとしているのかもしれない」と連載開始当時の衝撃のなか、作品の意図を読み取ろうとしました。

 

【第2巻発売時】マンガ新聞編集者の西野は「主人公デンジはジャンプ新時代の脱力ヒーロー像の観測気球だという仮説」を唱えました。

 

【第3巻発売時】ゲーム界の雄・サイバーコネクトツー代表の松山洋さんは『チェンソーマン』の魅力はまさにブルース・リーの名言「Don’t think, feel.」(考えるな。感じろ)のごとく、イカれたバカバカしさを直感的に味わうものだ、と。

 

三者三様のレビューですが、共通するのは「ジャンプ史上、もっともジャンプらしくない作品」と明言していることです。

今までにない作品。

だから作品の魅力を伝えるのが難しいのです。

 

そして……いや、だからこそ、未読の方にはぜひその目で「なぜジャンプにこの作品が連載されているのか」を読んでいただきたいのです。

 

マンガ新聞大賞でも、ツイート&リツイート部門で、コアで熱くて作品愛が強いファンがたくさんいることがわかりました。それが『チェンソーマン』なのです。

さあ、レビューで魅力をたどっていきましょう!

 

 

まるで「ジャンプ」っぽくないダークヒーローの不気味な魅力(レビュアー・岡田さん)

初めて読んだときに感じたものはそれでした。

チェンソーの頭を持った主人公に、四肢がバラバラになったり血が大量に飛び散ったりする演出。

友情、努力、勝利みたいな、「ザ・青春」といった感じの標語には当てはまりそうもない邪道さ。

 

いったいこのマンガには何が描かれているのだろう?

正直に言えば、読んでいる今でもまだよくわかりません。

だけど、なぜか気になってしまう。雑誌に載っていれば読んでしまうし、ページをめくる手はまったく止まらない。

人を引き付ける魅力がこの作品にはあると、間違いなく言えます。

 

とある事件に巻き込まれて、体をバラバラにされてしまった主人公。

それを救ったのは、一緒に生活をしていた一匹の悪魔。

自分の命と引き換えに、悪魔の能力を持った人間として蘇らせます。

 

未成年で未成熟、エッチな本や女性の胸などにも興味深々の、ちょっとスケベな男の子。

設定だけを書けばありきたりな内容になってしまいますが、

線や絵柄から感じられる、静かで激しく、そして不気味な雰囲気が設定以上のキャラクターを生み出していると言えます。

 

一つ言えるとすれば、この作品に出てくる人間は

基本的に何を考えているのかあまり分かりません。

一方で、悪魔は自分の欲望に忠実に生きており、考え方もはっきりとしていることが多いです。

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チェンソーマン』は新たな等身大ヒーロー像の観測気球か(レビュアー・西野)

 

主人公・デンジはジャンプでは異色のキャラといえるでしょう。

なんせ、夢のスケールがずば抜けて小さい!

パンにジャムを乗せて食べること→もう叶った。幸せ。

女の胸を揉むこと→約束取り付けた。幸せ。

 

ジャンプの主人公は、熱く、目標があり、不器用ながら努力で夢を勝ち取ろうとします。

NARUTOも火影を、ルフィーも世界一の海賊を、デクもヒーローを、と大きな夢を追ってきました。

しかし、このデンジは一味も二味も違います。

デンジの死闘を見たパートナーのパワーの言葉がそれを物語っています。

 

「たかが胸を揉む為に……

こんな闘えるのか…?」

 

連載、第1巻をお読みの方はデンジのことをよくご存じでしょう。

私はデンジを「新時代の脱力ヒーロー」とみています。

以下、深読みです。

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この「頭の悪さ」こそが『チェンソーマン』の魅力(レビュアー・松山さん)

ようやく30話を迎えた『チェンソーマン』がノッて来ましたよ。

ちょうどデンジくんとパワーちゃんの修業編が本当に面白い。

 

頭が終わっておる最強のデビルハンターのジジイがデンジ&パワーの二人を相手に(人権が無いのをいいことに)殺し続けることでイカした悪魔に育てていく展開ですね。

 

“壊れないおもちゃが欲しかった”とかジジイ言ってるし。

 

うん、文字にするだけでも頭が悪い。

 

表現というか言い方はともかくこの「頭の悪さ」こそが『チェンソーマン』の魅力なのです。

 

主人公であるデンジくんの目的は(悪魔で不死身なのに)「楽しく生きる」ことですよ?あと「美味しいもの食べたい」と「エッチなことしたい」って、もうね、ここまで頭が悪い作品がジャンプ誌上いやジャンプ史上でありましたか?(もちろん無い)

 

主人公の動機も目的もあんまり定まっていない上に、敵である「銃の悪魔」もなんでデンジくんの心臓を狙っているのかよくわからない。

 

延々とバカなイカれた登場人物たちが現れては次から次にカッコいいアクションと共にゴミのように死んでいく漫画です。

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(編集部・西野)

 

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