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ゆったりした時間のおともに最適な一冊『R先生のおやつ』

冬休みはお店もお休みのところがいっぱい、おうちにひきこもっている方も多いのでは?
そんな、ちょっと気持ちの余裕があるときにこそ、おすすめのまんがをご紹介したい。

 

本書は『昭和元禄落語心中』の雲田はるこさんと、『まんがキッチン』の福田里香さんによるレシピまんが。

登場人物は、初老のお菓子研究家R先生と、甘い物好きの助手Kくん(連載開始時19歳!)、たまにやってくるカメラマンのAさんのたった3人。
R先生の作る、四季おりおり、旬の材料たっぷりのおやつは、おしゃれで手が込んだものばかり。

 

たとえば今の季節なら……
ポップオーバーといちごスープ、りんごのタルティーヌ、ばらのカップケーキリース……

 

正直なところ、毎日のように台所に立っている身としては、なかなかハードルが高いレシピばかりだけれど、お菓子のプロ・R先生が手際よく作り、Kくんがそれらを気持ちよく食べるという物語にはなんとも贅沢な時間が流れていて、
読んでいるだけで、いっしょにご馳走を楽しんでいるような気持ちになる。

 

また、お酒好きのR先生の作るおやつは、やや左党むけ。
ケーキひとつより、ワイン1杯のほうが嬉しい私は、お菓子作りの本はつい敬遠してしまいがちだけれど、本書にはこれなら食べてみたい、と思わせる少し大人っぽい味付けのものがいくつもあった。

 

まんがのあとに添えられた写真の美しさも格別だ。
恥ずかしながら、この本を愛読しながらも、私はまだ一つも実際におやつを作れていない。

けれど、本書を読むだけで、ご褒美をもらったような気持ちになれる。
見るだけで幸せにさせてくれる料理というのも確かにあるものだと、再認識した。

 

少しゆとりのある日、おしゃれなお菓子を作って、自分のご褒美の時間を作ってみたい。

 

 

R先生のおやつ
著者:雲田はるこ,福田里香
出版社:文藝春秋
販売日:2018-10-30

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