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たった一言のセリフでオジサンを虜にした『SPY×FAMILY』

とくに最近は絵が綺麗な漫画家さんが多くて、同じ漫画家として絵に劣等感がある私はそれだけで嫉妬してしまうので、美麗絵系の漫画、なかでも少年ジャンプ系の漫画は読んでなかったのですが……。

(ジャンプ系で描いたことないので、劣等感がある……ダブル劣等感!)

 

あちこちで「面白い!」との声を聞き、「あーまた、嫉妬するのやだなー」と思いながらも、ヒット作は読まないと時代に遅れるという恐怖感で読み始めたのが遠藤達哉さん作『SPY×FAMILY』。

間違いなく2019年を代表する一作

主人公スパイ〈たそがれ〉のオペレーションが、息子の学校にしか現れないという標的に近づくこと。

そのために、孤児院から子供を里親として引き取って偽装親子になり、子供を標的の息子と同じ学校に通わせようとする。

しかし、入学面接のために母親も必要なので…奥さんも見つけて擬装結婚してしまうことに!!

 

旦那がスパイ〈たそがれ〉。
奥さんが殺し屋〈いばら姫〉。
子供が人の心が読めるエスパー〈アーニャ〉。

それぞれ、自分の身分を隠し、お互いの利益のために繋がっているドキドキ感!

いつバレる?
オペレーションは達成できるのか?
それによって家族の心境はどう変わっていくのか??

ハラハラドキドキ!トルネード!!!(こんな言い方もう死語か?)

 

アクション特盛、キャラの心理描写も繊細!

めちゃエンタメ! 評判通りの面白さ、これは凄い!!!

 

やばい。完全にハマってしまった!!!

 

……となったのです。で、ここからが本題です。

 

このセリフに持っていかれた~!

漫画は読み続けるためにはキャラに感情移入しないと、なかなか読み続けられないもの。

特に今まで距離を置いてたジャンルの漫画になんで私がここまで「ハマってしまった」のか?

いや、女性に一目惚れするように完全に「オチ」てしまったのか?

 

それは、たったひとつのセリフでした。

スパイの主人公が子供を引き取り、親として子育てをするのですがなかなか上手くいかない。

なので参考の育児本を片っ端から読みます。

 

そして一言。

「世の親たちはこんな高難度ミッションをこなしているのか……!」

 

ズッキューーーン!!

 

自分も子育てしてきて、これはリアルに感じてきたこと。子育てって、漫画を描くより難しいかもしれない。

スパイと漫画家の違いはあれど、思う事は同じだね!
共感マックス! がんばれ〈たそがれ〉!!

私はあまり子育てに対して熱心ではなかったのかもしれない、という自責の念もあり、沁み入ったセリフでした。(おっと、ここでも劣等感が!)

 

私個人としては、オペレーションがうまくいくより、アーニャが元気に育ってくれることを切に願う漫画です。

 

私のちっぽけな劣等感を吹き飛ばして、世界に羽ばたくであろう作品ですね。

 

 

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SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:遠藤 達哉
出版社:集英社
販売日:2019-07-04