TOP > マンガ新聞レビュー部 > 私に「ベッドシーン」を教えてくれた先生に御礼を言ってきた

私に「ベッドシーン」を教えてくれた先生に御礼を言ってきた

皆さん、漫画家先生様のサイン会に行ったことはありますか…?

 

サインにもいろいろあります。アイドルやタレントに頂くサイン、スポーツ選手に頂くサイン。何にしても、憧れの人に至近距離で頂けるサインは、永遠に飾っておきたいくらい最高の宝物です。

 

そんなサインの中でも、特に最上級にすっごいサイン、それって、漫画家先生様のサインだとは思いませんか!?!?!?

 

だって、凄いキャラクター、凄い世界観、凄いイラストを生み出し続けるその手で!同じ手で!!私のために!!!サインをして頂けるんですよ…!?!?

 

ししし、しかも、サイン会によっては「◯◯さんへ」って、名前を書いて頂けちゃたりするんですよ、GO TO HEAVEN!!昇天!!!

 

そ、そんな凄いサイン会に行ってきたっていう報告をさせてください。いや、自慢。もう自慢でいいや!!自慢をさせてください!!

 

だって、今回私がサインを頂けたのは……あの、篠原千絵先生なんです!!こんな幸せなことってありますか…?

何を隠そう、私は篠原先生の作品にいろんな「はじめて」を奪われてきたのです。

 

 

奪われた「はじめて」その① はじめてのちょっとエッチなシーン

 

小学生の時、『闇のパープル・アイ』に出会えたのは最高でした…!

 

 

闇のパープル・アイ(1) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1984-10-26

 

生まれつき左腕に豹の模様のようなアザがあった主人公の倫子。

彼女は、豹に変身する変身人間でした。そんな変身能力の秘密を暴こうとする教師・曽根原との戦い、同じ変身能力を持つ小田切や恋人・慎也との関係など、それまで私が出会ってきた作品と一線を画したサスペンスで大人な展開に、手に汗握って新刊にかぶりついていたことを思い出します。

 

そんなちょっと大人な展開の中に出てきたのが、小田切と倫子のベッドシーン。そして倫子は妊娠……!

 

それは、私にとって生まれて初めて見たベッドシーンだったのです。そして倫子はそのまま妊娠……!

告白するまでに単行本5冊、キスは最終回までお預け、的な純愛な流れが主流だった当時の少女マンガ。

なのに、なのに、無理やりなベッドシーンからの妊娠まで! 保健体育の授業よりも前にその流れを教えてくれたのは、他でもない篠原千絵先生だったのです。

 

 

奪われた「はじめて」その② はじめて感動でむせび泣いたのも篠原先生作品

 

同じく『闇のパープル・アイ』、全12巻中クライマックスに近い11巻を読んだ時、私は初めてマンガを読んで感動で咽び泣く、という体験もしました。

 

 

闇のパープル・アイ(11) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1986-11-26

 

 

完全にネタバレになっちゃうのでボヤかした表現になりますが、倫子と小田切さんの間に生まれた娘、麻衣の身にですね、とっても大切な人との切なすぎる別れが訪れるんです。

そのシーンに出てくるキャラクターたちが、それぞれ選択した行動がいちいち泣けて、「ああ、これが目頭が熱いってことなのか……!」と自覚をした記憶があります。

 

マンガでこんなに感情を揺さぶられることがあるなんて……と、驚きにも似た気持ちを感じたのでした。

 

 

 

奪われた「はじめて」その③ 怖いのに止められない…はじめて読んだホラー要素が強い作品も篠原先生作品!

 

『闇のパープル・アイ』の次の連載作品、『海の闇、月の影』。これはもう、超怖かった……!!!

 

海の闇、月の影(1) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1987-05-26

 

 

双子の姉妹、流風と流水。陸上部の仲間とハイキングに出かけた2人は、雨宿りで入った古墳の中で異臭を感じて倒れてしまいます。

部活の友達は、流風と流水以外は全員死亡。古墳の中のウイルスのせいで、ふたりは恐ろしい超能力を持つことになり――という、愛憎が織りなすホラー・サスペンスなんですが、とにかく流水の人の殺し方が怖くて怖くて怖くてですね……

 

私は、ジャンルを問わずいろいろとマンガを読むんですが、ホラーだけはちょっと苦手。

でも、この作品だけは我れ先にと読んでいました。

怖いんだけど、怖いんだけど、それ以上にものすっごく面白くて全然止められなかったのです…!!

壁を見ると、流水によって壁に埋め込まれて死んじゃった人の死体を思い出したりしてしばらく怯えたりしておりました。

それでも止められない……「怖面白い」という感情を教えてくれたのも篠原先生なのです。

 

 

サイン会レポ!そんな「はじめて」を、篠原先生にお伝えしてきました…!

 

こんな感じで私の「はじめて」を奪いまくっている篠原先生は、もはや私の中では……神! 

私の中の漫画家先生たちって、こんな感じで存在されているんですけど、篠原先生は紛れもなくトップのゾーンに入られているのです!

 

 

 

 

そんな篠原先生の原画展で開催されたサイン会ですけど、結論から申し上げますが、本当に優しくて素敵で柔らかいオーラで気遣いの方で、完璧に女神様でした!!

 

今回のサイン会は、原画展の公式図録にサインをしてもらうというシステム。素晴らしすぎる原画の数々に大感動した後に図録を買って、その感動のままに先生からサインを頂けるって、完璧な流れじゃありませんか!!

 

 

 

 

先生は、藤色の美しいお着物で優しく目を見て微笑んでくださいまして、同じく藤色のきれいなネイルの御手でサインをして下さいました…!

 

ちょっと後悔しているんですが、緊張のあまりテンパって、「大人のベッドシーンも、ホラーで怖いけど面白いという気持ちも、先生の作品で初めて頂いたものです!!」とお伝えすることはできたんですが、「はじめてストーリーに感動して泣いたのも先生の作品からです」っていうことをお伝えすることができませんでした……。

最もお伝えしたいことだったのに……私のバカ! もうアラフォーなのに、いつまでも言うことがまとまらない!!

 

そんな感じで頂いた神のサインはこちらです!!

 

 

 

 

あの美しい手で、あんな感動、あんな恐怖、あんな時空を超えたロマンティックな展開、そして美しすぎるカラー原画の数々を生み出されたかと思うと、本当に鳥肌ものでございます。家宝にいたします。

 

たまたま今回、懐かしめの作品をご紹介しましたが、もちろん現在連載中の『夢の雫、黄金の鳥籠』に至るまで、篠原先生作品にハズレは一切ありません!

 

読んだら止められなくなる最高の読書体験が約束されていますので、未読の方はぜひ手にとって神の御業を堪能してください!

 

 

陵子の心霊事件簿(1) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1988-03-26
蒼の封印(1) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1992-04-24
天は赤い河のほとり(1) (フラワーコミックス)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:1995-05-26
夢の雫、黄金の鳥籠(1) (フラワーコミックスα)
著者:篠原千絵
出版社:小学館
販売日:2011-09-09