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エロス、グロテスク、シュール、メタ、パロディの壮大な追求マンガ『パレポリ』ったらまあ!!!

早いもので、マンガ新聞レビュアーとなってから1年が経ちました。
不精な竹谷が毎月きちっとレビューを書き続けてこられたのも、いつもご反応いただける皆様あってのことです。
ありがとうございます。引き続き精進して参ります。

さて、このレビューが掲載される頃はクリスマス前後でしょうか。

古代ローマにおいてクリスチャニティが国教となる以前、その前身と言われるお祭りサートゥルナーリア祭(Saturnalia)は、乱痴気騒ぎという意味も含まれるほどやりたい放題の祭典だったそうで。

その行事の期間だけはなにを盗もうが、だれを殺そうがレイプしようが無罪放免となっていたと聞いています。
本当なら怖すぎる。ミレニアル世代でよかった。

先日弊社ミリアッシュ副社長の杉山よりオススメされたマンガ『パレポリ』も、まさにやりたい放題な技術と表現を駆使して描かれた結晶のようなマンガだと思い、レビューを書ければと今に到ります。

 

 

かつてない緊張感を味わえる4コママンガ。

竹谷の中で4コママンガと言えば
『ゆゆ式』か『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』シリーズなのですが、
双方ともにふんわり優しく、くすりと笑えるようなマンガでして、従って竹谷の中の4コママンガに対するイメージもそういったものでした。

そして『パレポリ』は、そのステレオタイプのようなものを、見事粉砕してくれるマンガです。

1ページにひとつの4コママンガが描かれており、縦ではなく「田」のかたちに沿って読み進めるのですが、洗いざらいの発想やギミックが盛り込まれております。

 

 

 

©︎古屋 兎丸/太田出版

 

 

その内容は色々な意味で凄まじく、「だ、大丈夫なのか…これ…?」と思ってしまうものも少なくありません。

作者は『帝一の國』などで知られる古屋兎丸先生です。
ちなみにジャンプっ子の竹谷が初めて触れた古屋兎丸先生のマンガは『幻覚ピカソ』です。

『パレポリ』はその古屋兎丸先生のデビュー作なのですが、いや、もう、とにかくすごくて面白いのです。

本当においしいラーメンを食べた時、「おいしい」としか言えないのと同じように。

とはいえそれだとレビューにならないので、もう少し内容を書かせていただきます。

 

 

帝一の國 1 (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:古屋 兎丸
出版社:集英社
販売日:2011-03-04
幻覚ピカソ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
著者:古屋兎丸
出版社:集英社
販売日:2009-02-04

隅々に潜む背徳感のある笑い

本記事のタイトルの通り、『パレポリ』はシュール、メタ、パロディ、エロス、グロテスクといったものを容赦なく乗算して描かれているマンガです。

容赦がないというのは、つまりパロディであれば世界中で大人気のコンテンツをいじったり、なんならクリスマスに誕生を祝うあのひとまで出てきます。

エロスやグロテスクは、ぜひご自身でお確かめください。

「読んじゃダメ!」と禁止されているものをこっそり読むような、妙な背徳感。
でも面白いから読み進めてしまう。魅力に抵抗できない感覚。
そういうの、みんな大好きだと思います。

竹谷は34歳にて拝読したため、衝撃的な内容にも、ある種の耐性のようなものがありましたが、多感な時期に『パレポリ』を読んでいたら人生が多少変わっていたような気さえします。

太田出版様で伝説のバイトと呼ばれた過去を持つ、弊社副社長杉山に推されていなければ出会えなかったマンガです。

杉山、ありがとう、いいキュレートです。

『パレポリ』に比べると極めてゆるいパロディですが、こちらで本記事を結ばせてください。

 

 

パレポリ
著者:古屋 兎丸
出版社:太田出版

 

 

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