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【レビューランキング】救いようのないヤク中の美女を描いた作品が1位に!

こんにちは。マンガ新聞編集部です。

12/2~12/8で、最も多く読まれた記事の週間ランキング、TOP3をご紹介します。

今回のランキングは、愛欲と性、野心と臆病が入り混じった、人間の複雑さを描いた2作品に注目が集まりました。

エッチな雰囲気をまといつつも、学校では教えてくれないような教訓がギッシリと詰まった読み応えです。

さて、TOP3はこちら!

第1位:女が生きる苦しさを、薬は救ってくれるのか?マンガで読む薬物依存の2作品『エスケープ』『ヘルタースケルター』

ヘルタースケルター (Feelコミックス)
無料試し読み
著者:岡崎 京子
出版社:祥伝社
販売日:2003-04-08

 

このところ、著名人の薬物による逮捕が相次いでいますね。

なかには何度も逮捕を繰り返す人もいて、そのたびに薬物依存の恐ろしさを実感します。

 

私は仕事がなくて貧乏なころ、めっちゃ酒飲んでました。

バイトの面接も受からないし、ライターの仕事もとれない。なにをどう頑張ったらいいのかわからなくて、なんとなく昼間っから酒飲んでました。酒飲むとフワーってして「ま、なんとかなるか」って思えるんですよね。

 

でも飲んだら勉強も仕事の準備もできないから、明日にしようと先延ばしする。そうして不安がまた大きくなって飲む。

どうやって復活したのかよく分からないけど、いつの間にか少しずつ稼げるようになっていました。

 

酒飲んでる時間って無駄以外の何ものでもないんだけど、人は、苦しいときには何かに頼って楽になりたいんですよね。ストレスに立ち向かう強さのある人なんていないんです。

 

薬物で逮捕のニュースを聞くたびに、思い出す作品がふたつあります。

ひとつめは、売れっ子AV女優の加奈子が運送業者でバイトをしている人志と恋に落ちる『エスケープ』。薬物と聞いて思い出すあともうひとつが『ヘルタースケルター』。

 

 

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薬物によって一人の人間が堕ちていく様を描いた『エスケープ』と『ヘルタースケルター』。

薬物と聞くと、なぜ薬に手を出しのかという理由よりも、薬に手を出したという事実だけを見て、手を出した人間の自己責任と思う方も多いと思います。もちろん、その考え方は決して間違ってはありません。

 

ただ、薬にすがる人たちの中には辛いことから逃げたくて手を出してしまう人もいる。そういった人間の人生が描かれた『エスケープ』と『ヘルタースケルター』は、我々に薬の虚しさと恐しさを教えてくれる作品です。

 

第2位:性欲の果ての国際結婚?人身売買?から始まる恋を描いた『愛しのアイリーン』【全2巻】

愛しのアイリーン[新装版] 上
無料試し読み
著者:新井 英樹
出版社:太田出版
販売日:2010-12-15

 

こんにちは。神保町にある「漫泊=一晩中マンガ体験」MANGA ART HOTEL代表の御子柴です。

 

今回は、国際結婚や人身売買などの社会問題に切り込んだ強烈な作品『愛しのアイリーン』のレビューを書かせて頂きます。

 

この作品はなかなかに露骨な性表現や差別的と取れてしまう発言も多いので、時間をとってゆっくり最後まで誤解無きように読んで頂きたい作品だと最初に申し上げておきます。

 

 

田舎の閉塞感の中に芽生えた恋

 

物語の舞台となるのは、1995年ごろの長野県の農村部です。

主人公の岩男は鬱憤が溜まりまくった毎日を送りながらも、「恋」という誰もが与えられた自由の特権にオアシスを感じながら生きていました。

 

しかし、その恋にも破れます。そしてその失恋のショックを、恋愛ではなくあれは性欲だったと自分に言い聞かせながら「自分が失ったもの」を誤魔化す岩男。

そして、そんな岩男をいつまでも愛でたい母親と、 息子に自立してほしいが痴呆になってまともに会話が出来ない父親が重要な役割として登場しています。

 

親子3人がひとつ屋根の下で暮らしていましたが、岩男の失恋のショックを癒すため「お金を出して結婚をする」という手段に出ます。

その思惑には岩男の有りあまる性欲の捌け口と失恋で「失ったもの」を取り戻す目的とが入り混じっていました。

 

これはある意味人身売買とも言えることです。

「お金を出して結婚すること」。

これを可能にするため目を付けたのがフィリピンからの花嫁。こうしたことができるのも、フィリピンだからこその複雑な社会環境が合わさっているからですが、ここにパシッとはまる条件のアイリーンがやってきます。

 

マニラのゴミ山から脱して家族を助けたい、養いたいとするアイリーンからしても、岩男一家への嫁入りはお互いの利益が一致しているものだったのです。

 

と、ここまでがプロローグになりますが、この作品の良さのひとつとして、 強烈なキャラクター像があります。

 

 

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内容だけ聞くと、「エロを期待」または「なんか重そうな話だな…」という印象を抱かれる方もいるでしょう。しかし、個人的にはそういった社会問題を照らす力だけでなく、読者を惹きつけるようなユーモアや構成力があるなという印象を受けました。

 

上下巻で完結の『愛しのアイリーン』ですが、どちらの巻とも600をページ超で構成されているので、一気に読めて、そして読み応えのある作品としておすすめです。

 

第3位:『鬼滅の刃』を徹底的に楽しむための4つの考察

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:吾峠 呼世晴
出版社:集英社
販売日:2016-06-03

 

 

 

『鬼滅の刃』が大ヒットしています。

アニメ版のシーズン1の放送で高まっていた人気がさらに沸騰、クールが終了したことで「鬼滅ロス」に陥った人が続出してマンガ版へ流入しているという現象が起こっているそうです。第17巻が売り切れている書店が少なくない、という話もマンガ新聞には届いています。

 

 

 

お話の面白さはもちろんのこと、『鬼滅の刃』の魅力は「読者の感性に突き刺さるポイントがあちこち散りばめられている」ということでしょう。

 

炭治郎の優しさと勇気と覚悟。禰津子の愛情深さと愛おしさ。個性的で惹きつけられる強き鬼殺隊の面々。鬼の悲しさ。鬼舞辻無惨の圧倒的な強さへの絶望感。

 

『鬼滅の刃』の話なら一晩しゃべり続けられる方は少なくないはずです。だって、誰にでも自分なりの「鬼滅論」があるから。

その「鬼滅の刃論」。

誰かの見方を聞くのもかなり面白いのです。

マンガ新聞では4人のレビュアーがそれぞれの「鬼滅論」を展開しています。

 

①今まで読んでなかったけど、読んだら人生の全てを学んでしまった論(上原梓さん)

②物語の構築とマンガ文法で解説、なぜこれほど魅力的なのか論(ごとう隼平さん)

③吾峠先生の過去作品からルーツを深掘り論(竹谷彰人さん)

④ジャンプっぽくないのにジャンプの王道であるヤバさ論(小林琢磨さん)

 

では、順番に紹介していきますね。

 

 

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同じ作品と言えど、作品の魅力は読む人によって変わってくるのは至極当然のこと。現在、四つの「鬼滅論」がレビューされています。あなたの「鬼滅論」に近いものはありましたか? または「違う、そうじゃない」と悶絶したりしてませんか?

新しい「鬼滅論」も大歓迎! ぜひ、Twitterのリプなどで『鬼滅の刃』に対する想いを綴っていただけたらと思います!

 

終盤を迎え、ますます勢いが加速していく『鬼滅の刃』。

まだ読んでないという方は、これを機にぜひ読んでみてください!一緒にラストを見届けましょう!

 

 

 

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以上が2019年12月2日~12月8日で最も多く読まれた記事になります。いかがでしたか。

 

どの作品も個性的な魅力に溢れていましたね。

1位、2位は完結作品。スカッとラストまで読み通せるので、ぜひ興味のある方はトライしてみてください!

 

来週はどんな作品がランクインするのか。

次回まで乞うご期待ください!