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『お迎えに上がりました。-国土交通省国土政策局幽冥推進課-』この物語に涙が止まらない。そのわけは…

もう秋だし、そんなお話のシーズンではないんですけど、僕は怪異な物語とかが実は結構好きで、毎年夏になると有名なネット怪談を読み漁ったりします。

 

そんな僕ですが、今回ご紹介するのはそんな怪異のお話ではあるんですけど、“怖い”ではなくて“ハートフル”なお話の作品になります。

それがこちら。

 

 

 

 

本作の主人公は“人間”朝霧夕霞(あさぎりゆうか)。

能力は人並みにあるけれど、行く先々の職場が無くなったり、人員整理などで働く場所が無くなることが多い薄幸体質の女性です。

 

そんな彼女の新しい職場は『国土交通省幽冥課』。

この部署は一般にはあまり知られていないマル秘部署。

さてそんな秘密の部署で彼女が行う仕事とはいったいどんなお仕事なんでしょう?

 

そのお仕事内容とは、不慮の事故などであの世へ行けず、この世をさ迷っている“元”国民(地縛霊)の方々に成仏してもらって、その場から立ち退いてもらうように説得、交渉を行う案内業務。

そりゃ秘密になりますよね。

 

この幽冥課ですが主人公である彼女の他の同僚はなんと全員“妖怪”で構成されています。

課長である辻󠄀神は交差点にいるという災いを起こすといわれる妖怪、というか悪神さま。

経理担当の百々目鬼は体中に目が付いている泥棒の妖怪。

猫の容姿をしているのは火車。火車は葬式や墓場から死体を盗んでいくという妖怪で本体は猫の妖怪と云われています。

 

あれ?大丈夫かこの課……。

 

と、メンバーに一抹の不安はあるものの、主人公・朝霧の役目は現地に直接赴き霊たちと向き合うことです。

 

新しい家族の顔を見る前に事故にあいこの世を去ることになった男の霊の話。

はるか昔の風習に従って村を守るためにその身を捧げた幼い少女の霊の話。

観光地に現れるようになった老婆の生霊とその家族の話。

 

発売されたばかりの第一巻ではそんな三人の霊と向き合います。

この手の霊能ものだとえてして解決に霊とのバトルなんかがあったりして、そっちのほうがジャンプのマンガっぽいんですけど、この作品で主人公の朝霧は“退治”するのではなく“対峙”、つまりしっかりと向き合うことで事件の解決に導きます。

 

相手と向き合いその背景や周りに想いを馳せ、相手がどんな人物であろうともしっかりと向き合うその姿勢、そしてそこから導かれる結末には涙腺決壊は必至でしょう。

この作品を読まれる際にはハンカチをご用意することをお勧めいたします。

 

 

 

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