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【笑いすぎ注意】童貞・処女しか入れない特殊部隊『純情戦隊ヴァージニアス』の日常を見逃すな!
レビュー執筆者:たまごまご

 

ギャグ漫画『純情戦隊ヴァージニアス』

 

・性体験がない正義の味方の、33歳と28歳が恋をした

 

「純情戦隊ヴァージニアス メンバーに入る資格は性体験がないこと」

 

もうこの条件だけで一本取られた。話の軸になるのは33歳男子と28歳女子。恋愛経験のないアラサーを描く設定として、ここまで思い切ったものは珍しい。

 

純潔男女のみのヴァージニアス。33歳のレッドは最年長。みんなから微妙に気を使われている。戦うために恋を遠ざけてきた、情熱的で真面目なヒーローだ。けど童貞はコンプレックスらしい。

 

新しく加入したピンクは自称17歳の女子高生。でも実は28歳。奥手で恋を遠ざけていたため気づけばアラサー。彼女はレッドに親近感をいだき、気づけばその思いは恋愛へと変化していた。

 

ヴァージニアスという集団の構造がすでに、「恋愛に不慣れな人たち」しか出てこない前提条件。だからこの作品は「童貞処女の集団」と言う陰のオーラを自虐的に楽しむのではなくて、「性体験のない人達のピュアさがいかに素晴らしいか」を掘り下げている。

 

特筆すべきは、恋バナ大好きっ子の少女イエロー。ピンクとレッドの関係を見ていてツボでしょうがないらしい。ピンクが年齢を偽っているのも気づいているため、彼女の恋を刺激しまくる。いつもニヤニヤ顔だ。イエローがニヤついているところは、だいたい読者もニヤつきたくなるポイントになっている。

 

アラサーの恋愛は、リアルだと過去の恋愛遍歴や社会人としての仕事など、色々な要素が混ざってくるため、マンガ表現する際は無邪気に書くのが難しい。

 

しかし正義の味方だって言い切っちゃうなら、そのへんの事情は全部クリア。「女性との付き合い方がわからない男性」と、「奥手なままコンプレックスを持っている女性」のピュアな悩みと恋の芽生えを、シンプルに楽しめる。

 

私服のピンクがちょっと離れて日本酒を飲んでいた時、レッドが居酒屋で1人飲んでいるのを見つけて大慌てするシーンがある。未成年と言っていたのも何もかもバレる危うい場面。ところが彼女の脳もたいがいピンク。鉢合わせを「運命」なのかなと考えて赤面し、ドキドキしている。

 

ピンクがオフの日に温泉でのんびりしていたところ、レッドに出会ってしまうなんていうシーンも。アラサーあるあるの地雷をことごとく踏んでいくピンク(28)、どのコマを見ても純粋すぎて応援したくなるキャラだ。

 

出てくる大人たちは、敵も含めみんなピュアだ。世界がみんな純粋で奥手だったらどんなに幸せなんだろう、と感じてしまう癒やし力抜群の作品。

 

 

純情戦隊ヴァージニアス 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
著者:福岡太朗
出版社:集英社
販売日:2019-10-04

 

 

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