TOP > マンガ新聞レビュー部 > デク&かっちゃん&志村転狐の関係性から今後の『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』展開大予想!

テレビアニメ第4期の放送もスタートして、ますます絶好調の『ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)』を原作のデク・かっちゃん・志村転狐の関係性からひも解いてこれからの展開を楽しく予想してみようと思います。
展開予想①『ワン・フォー・オール』の継承者10代目は志村転狐!?
まず『ワン・フォー・オール』という個性について。
「個性を”譲渡”する個性(ちから)…それが、私の受け継いだ”個性”!冠された名は『ワン・フォー・オール』一人が力を培い、その力を一人へ私、また培い次へ…そうして、救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶!!!!」
作中でオールマイトがこのように説明している通り『ワン・フォー・オール』とは“譲渡する個性”のこと。
『ワン・フォー・オール』が誕生したのは頂上黎明期(社会自体がまだ“個性”に対応できていない頃)で悪の支配者が君臨し始めた時期でもあります。
その悪の支配者には弟がいました。
その弟は身体も小さくひ弱でしたが『個性を与えるだけ』という能力を持っていました。嫌がる弟に兄(悪の支配者)は『力をストックする』個性を与えました。
『個性を与えるだけ』と『力をストックする』という個性が融合してひとつとなって生まれたのが『ワン・フォー・オール』です。
兄(悪の支配者)に脅威と恐怖を感じた弟は自分の力を後世に残すことを決めて『ワン・フォー・オール』は代々認められた者に受け継がれていく個性となりました。
この弟こそが『ワン・フォー・オール』の初代所持者であり、兄(悪の支配者)こそがこの物語の宿敵『オール・フォー・ワン』です。
『ワン・フォー・オール』は主人公デクが9代目継承者であり、2代目から6代目の継承者に関してはまだ原作でも明らかになっていません。
ただし7代目・8代目は明らかとなっています。
8代目がオールマイト、7代目がその師匠にあたる志村菜奈です。確証はありませんが歴代の『ワン・フォー・オール』継承者の名前には数字が含まれています。
7代目=志村菜奈(なな)=7
8代目=オールマイト(本名・八木俊典)=8
9代目=デク(本名・緑谷出久)=9
全くの偶然かもしれませんが、少年ジャンプの少年漫画でそんなことはありえないでしょう。
こうなると物語と展開予測が俄然楽しくなってきます。
では10代目継承者とは?
敵役(ヴィラン)として登場している死柄木弔(しがらきとむら)ではないか?と噂されています。
というのもこの死柄木弔の本名が作中で志村転狐(しむらてんこ)であることが明かされました(同時に7代目の志村菜奈の孫であることも)。
こうなるとやはり型にはめたくなってきますよね。
10代目=志村転狐(しむらてんこ)=10
もちろん少年漫画ですから“主人公が交代”なんてことではなく。志村転狐がデクの前に立ちはだかり『ワン・フォー・オール』を継承する(奪う)ために激突する日がやって来るのかもしれません。
展開予想②デクの個性は6つ発現する
正確には“デクの個性”ではなく『ワン・フォー・オール』の能力ということになりますが、作中で歴代の継承者の一人がデクの夢の中に現れてこう語りかけています。
「いいか坊主 おまえにはこれから6つの“個性”が発現するさ」
6つ?
何故6つなのでしょう?
デクは9代目の継承者です。そもそもデク自身が“無個性”だったからこそオールマイトは『ワン・フォー・オール』を譲渡したのですから受け取った時点では8代目までの能力。
では8つでは?と思ってしまいますが、実は8代目のオールマイトも“無個性”だったのです。
そして初代にあたる『ワン・フォー・オール』自身の能力は“個性を与えるだけ”という『ワン・フォー・オール』そのものの継承する力ですからここでいう個性には含まれません。
そうなると作中で語られた『6つの“個性”』とは2代目から7代目までの6人の個性ということになります(志村菜奈含む)。
現在デクの中で発現している個性は『黒鞭』という能力。継承者の一人(何代目なのかは不明)のハゲゴーグルの人に与えられました。
この『黒鞭』の能力は黒いモヤを鞭のように伸ばして捕まったり縮めたりすることが出来て、モヤの中から拳を突き出すこともできるのでかなり汎用性が高い能力です(スタンドで例えると『ストーンフリー』なのでこれひとつだけで主人公になれる能力のハズ)。
そんな能力が全部で6つ(あと5つ)デクに発現するわけですから主人公に能力インフレが起きてしまうのは仕方がないとはいえどのように整理して使い分けていくのかが見ものですね。
展開予想③かっちゃんは闇落ちして敵になるか?
先に私の見解を述べておきますが“絶対に無い”と思います。
かっちゃん(爆豪勝己=ばくごうかつき)は第1話から主人公デクの一番身近な場所にいた幼馴染として描かれていて、ほとんどガキ大将的ポジションからスタートしましたが、連載が進むにつれその関係性は大きく変化していきました。
言ってしまうと『僕のヒーローアカデミア』という物語はデクとかっちゃんという二人の主人公の、お互いにぶつかり合う(ケンカ出来るほど)仲が良い姿を描いた作品であるとすら感じています。
そもそもこれまでの物語の中でもかっちゃんは敵に捕まったり付け込まれたりと何度も“敵側に寝返ることがあるのでは?”という展開がありましたがそれらをことごとく跳ね除けてきました。
「無駄だよ 俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた」
「誰が何いってこようがそこはもう曲がらねえ」
オールマイトの“勝つ姿”に憧れたかっちゃん。
そしてオールマイトの“守る姿”に憧れたデク。
このあたりの対比も良いですね。
そして密かにかっちゃんにも憧れの感情を抱いているデク、それを疎ましく思うかっちゃん。ふたりが再び、いや三度、その信念を激突させる『デクvsかっちゃん3』を早く拝みたいものです。
以上、圧倒的な作品、いや、キャラクターに対する信頼から“かっちゃんが闇落ちすることだけは絶対に無い”と決め込んでいる私の『ヒロアカ』展開予想でした(12月の劇場公開作品第2弾も楽しみ!)。
このレビュアーの社長戦記歴代レビューはこちら
◼️まるで劇場映画のようなインパクトと充実感。短編集『つきのもと』が規格外の面白さだった。
◼️人類には、あだち充があればそれでいい。『MIX』社長戦記Ⅳ
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