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『ハッピータイガー』(全1巻)三度国を変え、戦地を訪ねて三千里。ここは陥落間際のベルリン!それでも日本人は戦う。

 

戦争とは時に数奇は運命をもたらす。
例えば、蒋偉国。

 

中華民国 総統 蒋介石の子だ。別に子であることは珍しくない。数奇とは経歴のことだ。彼はナチスドイツ軍にいた、ポーランド侵攻にもオブザーバー将校として従軍する予定だったが、三国同盟により、米国に渡り、かの地にてドイツの戦術講義を行っている。その後、日中戦争を戦い、国共内戦を経て台湾へ。戦後は、西ドイツ軍のとの連絡将校を詰めている。そして母は日本人。(蒋介石の子ではあるが養子。)

 

 

そんな時代に翻弄されても、国を変え、戦場を変え、兵器を変えて、生き残っていく男がいる。そんなことを思いつつ、この漫画を思い出した。その漫画の名は、

 

『ハッピータイガー(漫画:小林源文/原作:梅本弘)』

 

第二次世界大戦を舞台に数奇な運命をたどった大日本帝国の軍人 “川島”“タイガー戦車”の戦場ロマン活劇だ。

 

 

こんなことを思ったことはないだろうか?

貧しい国、ガチガチに硬直した狭い国を飛び出て、国や戦地をまたにかけて大冒険をしてみたいと。

現実的には、大冒険は何とかできても、他国の軍隊に入隊することはできない。

――しかしだ

しかし、他国の軍隊に合法的に入隊することができるのだ。
正確には「入ること」ではなく「入る時期」なのだが……。
その時期とはいつか?
それは、戦時であり、かつ人員不足している時。
これが合法的に他国の軍に入隊することができる方法だ。

 

あらすじ
主人公 川島少尉は、1939年に起こったノモンハン事件(満州国とソ連・モンゴルとの国境線での接触戦)に部隊を指揮をするが、武運拙く行方不明になってしまう。
落胆する軍人の父、生きて虜囚の辱しめ受けずの教えを受けた帝国軍人は、捕虜になることはない、捕虜でもなく行方不明になる、それは戦死と同じことだった……。

――しかし川島は生きていた。

行き倒れたところを遊牧民に拾われ、遊牧民として暮らしていた。捕虜になることを恥じる教えから、日本軍に復帰するという考えは毛頭ない。川島はバートルと呼ばれモンゴル遊牧民として生きていた。

そんな安息の日々は長くは続かない。
1941年に独ソ戦が勃発。ソ連からの強制徴収により兵士を出さねばならくなり、助けられた恩から身代わりとして川島は〈モンゴル人バートル〉として志願する。

 

モスクワは地獄の釜が開き、生きとし生けるものを全て飲み込む底なしの釜だった。兵士一人一人に銃はいきわたらず、手ぶらで戦場を走る抜ける始末。言葉も通じないモンゴル人や共産党に忠誠のない輩には、後方から味方であるソ連軍の銃撃が容赦なく襲いかかる。逃げないために、前進しないものは死ぬだけなのだ。行くも地獄引くも地獄。

そんな戦場で、一人のドイツ人とで会う。男の名は〈ゾーレッツ〉。
彼との出会いが、〈川島〉の運命を大きく変える。
戦いは終わらない、続くのだ1945年の8月15日のその日まで。

 

数奇な運命の果てに…

バートルとゾーレッツ、この出会いは、どうなるのか?
宿命の“ライバル”としての出会いなのか?
背中をまかせる“バディー”なるのか?
その結末をじっくりと是非読んでほしい。

 

◆こんな人におすすめ

【冒険活劇が好きな人、タイガー戦車が好きな人、歴史のIFが好きな人、運命に翻弄される姿を見たい人】

 

 

ハッピータイガー 倒福の伝説 愛蔵版
著者:小林源文
出版社:ゴマブックス株式会社
販売日:2019-09-30