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かつての少女達よ!テンアゲ間違いなしの「なかよし展」に行ってみないか!?

こんにちは! 小柳かおりです。

私はIT業界で働きながら、漫画を描いている兼業漫画家です。

主に、漫画家として影響を受けた作品をご紹介していきたいと思います。

 

今回は、現在文京区の弥生美術館で開催中の「創刊65周年記念『なかよし』展乙女には恋と夢が必要だ☆〜(以下「なかよし展」)、個人的にどハマりした「なかよし」連載の2作品をピックアップしてご紹介したいと思います。

 

懐かしいが止まらない!テンアゲ間違いなしの「なかよし展」

 

少女時代を思い出せば、「なかよし」派、「りぼん」派に分かれ、どちらかの少女誌を読んでいる同級生が多かった。我が家で言えば、姉の私が「なかよし」で、妹が「りぼん」だ。

結局両方読むことができる贅沢な環境にあったのだが、それでも私は圧倒的なかよし派だった。

 

雑誌の発売日を心待ちにしていたのは、漫画の最新話を読みたかっただけではない。毎月付いてくる漫画作品のポスターや便箋、トランプといった付録も楽しみのひとつだ。これをマイコレクションとして収集し、宝箱に詰め込んだ。

そんな方も多いのではないだろうか?

 

「なかよし」には、私自身が漫画家を志すきっかけになった作品が数多くある。

しかし、いつしか年齢とともに卒業し(年齢層高めの雑誌へ移行)、古き良き思い出として記憶の中に沈んでしまった。

その記憶を鮮やかに照らし出してくれたのが、「なかよし展」だ。

 

「なかよし展」は、講談社の少女漫画雑誌「なかよし」の創刊65周年を記念して開催されている展示会で、創刊当初からの雑誌や付録、原画などの展示を見ることができる。

 

 

 

詳細は弥生美術館HPでご確認ください

 

弥生美術館の外観↓

 

 

 

 

展示は創刊当初の1955年頃に始まり、1970年代、1990年代と時系列順に追うことができる。その時代の「なかよし」作品の特徴の解説とともに、原画や付録が展示されている。

例えば1950~60年代初頭、ギャグや不幸物が多かったなか、1960年代に入り、女性漫画家が活躍するようになると、ラブコメがブームとなり、そして1970年代になると「キャンディ♥キャンディ」がついに登場、というように少女漫画の大きな歴史の流れも知ることができた。

 

展示されている原画は、創刊当初の手塚治先生の「リボンの騎士」に始まり、たかなし♡しずえ先生の「おはよう!スパンク」(雪室俊一/原作)、あさぎり夕先生の「なな色マジック」「ミンミン!」など、子供時代に目にしていた記憶を呼び起こさせる作品ばかりで、興奮すること間違いなしだ。

 

 

※原画展示の様子

 

 

雑誌付録も年代ごとに展示されている。

キャラクターの便箋やトランプなど、「あ〜、持ってた持ってた!」と、思わず声を上げたくなると思う。

実際周囲からも「懐かしい〜」という声が方々から上がっていた。

 

 

 

 

「この作品知ってる!単行本を持っていた!」「この辺りは自分の世代だ」「この辺から読まなくなったんだ〜、アニメしか知らない」など、各々が作品を前に自身の少女時代を振り返る。

 

素晴らしい作品は、少女が大人になっても心の中に残っているもので、それこそが名作の力なのだなと改めて思った。

「なかよし展」は2019年12月25日まで開催中。是非一度足を運び、少女時代の記憶に再会してきて欲しい。

 

展示会で再確認した必読の「なかよし」作品

ここからは、「なかよし展」で再確認した、私自身が多くの影響を受けた「なかよし」作品をご紹介していきたい。

 

 

『美少女戦士セーラームーン』(武内直子)

 

 

 

「なかよし」で連載が開始し、アニメ化された頃、ちょうど小学生のど真ん中の世代なので、なかよし」は『美少女戦士セーラームーン』無くして語れない。

 

武内先生の魅力は甘い恋愛が描けるところだと思う。『美少女戦士セーラームーン』までの武内先生はファンタジー要素のない恋愛漫画が多かったが、そういう点で一貫している。

ここにきてファンタジー要素が取り入れられ、出てくる戦士は全員美しくて、魅力的。

自分はどのタイプの戦士になりたいか? もしかしたらこんな奇跡が日常生活に転がっているのでは?! (私の)タキシード仮面がいて、運命の恋があるのでは?! なんて少女達はみんな妄想したものだ。

 

 

『魔法騎士レイアース』(CLAMP)

魔法騎士レイアース 新装版 (1) (KCデラックス)
著者:CLAMP
出版社:講談社
販売日:2002-12-17

 

 

3人の少女が、ある日突然異世界に召喚され、魔法騎士として旅に出る話だ。私としては、当時のなかよしの潮流を大きく変えた作品だと思っている。

画面が手が込んでいて美しく、絵柄も作風も当時の少女漫画の枠を超えていた。連載当時に、大きな衝撃を受けたことを覚えている。

 

それもそのはず(?)で、CLAMP先生は当時まで少女誌ではなく、新書館や角川書店などのファンタジー作品がメインの雑誌で活躍されていた。少女誌にとっては異色の作品と感じられたのだ。

 

ということで、個人的には本作をきっかけに、ファンタジー漫画に目覚めたといっても過言ではないし、絵においても沢山模写して影響を受けた作品だと思っている。

 

 

 

私のお勧め二大作品であるが、まだまだ語りつくせないほど思い出に残る傑作がある。そして、皆さんの中にも、記憶に残るそれぞれの「なかよし」があると思う。

 

ぜひ一度、「なかよし展」に足を運んでみてほしいと思う。