TOP > 恋愛・ラブコメ > 週間レビューランキング!(10/14~10/20)第1位は2週連続首位独占!色んな意味で問題作の『男子高校生を養いたいお姉さんの話』

みなさん、こんちには。マンガ新聞編集部です。
本日は2019年10/14~10/20の間で、人気が高かった記事3つをご紹介いたします!
今回のランキングは比較的新しい作品が多くランクインしました。
さて、新たな作品との出会いはあるのでしょうか。それでは早速参りましょう。今週のTOP3はこちら!
第1位:隣の巨乳美人はダメ人間製造機でした…『男子高校生を養いたいお姉さんの話』
皆さんは働くのが好きですか?
私は好きじゃないです。
朝いつまでも布団に入ったままゴロゴロしていたい。
ゴロゴロしているだけで生活できればそれが理想です。
大学時代に友人が「俺はゴロゴロ屋になりたい」と言ってました。
私もなりたい……。
本作は、そんな怠け者たちにとって夢のような境遇「隣の家に住む黒髪の巨乳美人に養われる」という幸運を手に入れたひとりの男子高校生のお話です。
発端は、主人公の両親が多額の借金を作り、彼を残して蒸発したこと。
借金取りに詰め寄られ、生命の(臓器の)危機に陥っていた彼を助けたのは、何の関わりもない、隣の部屋に住むお姉さんでした。
借金を一括返済し、住む場所のない主人公に自宅の一室を提供します。
彼女は、毎朝ゴミ出しの時に顔を合わせる主人公に(勝手に)癒しを感じ、「隙あらば」彼を養う機会を虎視眈々と狙っていたのです!
働くのが本当に辛かった時
君を養う妄想で毎月貯金していたの
私の稼いだお金で君が幸せになれるって思ったら
ビックリするほど お金貯まっちゃった♡
…………。
2週連続で第1位を獲得したこちらの記事ですが、他の記事と大差をつけて読まれております。
そこまで読まれる理由は一体なんなのか。正解はオリジナル記事の方にあるかも?
読んだら働く気が失せてしまう問題作!?でも、二人の関係性や何やらで読むのがやめられない!
そんな色んな意味でヤバイ『男子高校生を養いたいお姉さん』を読んでみてはいかがでしょうか。
第2位:「女の子だから」という罪悪感を解きほぐす異色作『さよならミニスカート』
・むしろおじさんにこそ読んで欲しい
少女マンガの歴史というのは、ジェンダー論の歴史でもある。
と、私は思っている。
思えば『リボンの騎士』のサファイアも、『ベルサイユのばら』のオスカルも、「女にはできない(とされている)任務」を果たすために男装し、男性としての人生を送る物語だ。
1976年という時代に少年愛を描いた『風と木の詩』も少女マンガだったし、『大奥』は、男女逆転させることにより当時の妾制度の闇を際立たせたのも少女マンガだった。
しかし、かつて、ここまでリアルに、ここまでダイレクトに、ジェンダー問題と向き合った少女マンガがあっただろうか。
「どうしてただの仮装大会がミスコンになったのかな」
「どうして男子の部活にだけ女子のマネージャーがいるのかな」
「どうして女の子のアイドルはみんな30歳になる前に消えちゃうのかな」
『さよならミニスカート』は、2018年から集英社『りぼん』で連載開始されるや話題を呼んだ異色作だ。
大きな瞳に星が入った、ザ・少女マンガな絵柄なのだが、その中身は、現代的ジェンダー観の教科書ともいうべき内容で、セクハラ発言をしてしまって何が悪いかわからないというおじさんや、これから価値観を形成していくであろう男子生徒にこそ読んで欲しいと思う作品なのである。
(ちなみに、上記のような意図なのか、少年ジャンプ+で第一話が無料公開されている。)
・変質者をつくるのはミニスカートなのか
主人公の神山仁奈は、黒髪を短く切り、高校の制服もスラックスを選び、まるで男子生徒のような姿と言葉遣いで、クラスメイトから変わり者扱いされている。
しかしその正体は、人気アイドルグループPURE CLUBの元センター・雨宮花恋だった。
花恋はあるとき握手会で起きた傷害事件をきっかけに、突然アイドルを引退してしまっていたのである。
物語は、なぜ仁奈(花恋)がアイドルを辞め、男装して生きることを選んだのかという過去の話と、仁奈の通う高校で起こる男子と女子のズレや女子同士の衝突という日常のストーリーを描きながら、その街に忍び寄る変質者の影(それは花恋を襲った犯人かもしれない)というサスペンス、そして仁奈の恋を軸に話が進んでいく。
ページをめくる手がはやるほどエンターテイメント要素も豊富なのだが、そのところどころに、世の中にはびこるジェンダーギャップが描かれていく。
可愛らしい絵柄とはうらはらに、社会問題である性をテーマに扱った『さよならミニスカート』は世代や性別を問わず一読する価値のある作品だと思います。
作品のキャッチコピーにもあった「このまんがに無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」という文言は、まさに『さよならミニスカート』の世界観を端的かつパワフルに表した一言といえるでしょう。
まだ第二巻までが発売中という点も魅力的!一気読みするなら今がチャンスです!
第3位:中毒者続出!『衛府の七忍』の山口貴由のクセが強すぎるんじゃ!(絶賛)
・This is エンターテイメント!
山口貴由という漫画家をご存知ですか??
『シグルイ』や『覚悟のススメ』といった名作を次々と世に送りだしている、御年50歳を超える大御所の大先生ですが、そんな先生が今連載されている作品『衛府の七忍』がね、もォ超絶やばい!(語彙力)
元々独特の絵柄に作風、セリフまわしなどどれをとってもクセがめちゃくちゃ強い先生で、正直好き嫌いは結構はっきり分かれるだろうなと思うんですけど、どの作品も読み進めると完全に惹き込まれて止まらなくなる中毒性があるんですよね。
でも、読んだことがないって人もまだまだ多いと思うんですが、そんな人には是非『衛府の七忍』から読んでもらいたい!
アートとしても、エンターテイメントとしても、このマンガは完璧に完成された、山口作品の集大成だとあえて断言します!
その中でも特に僕はエンタメ性、という点を推したい。
どシリアスな作品ももちろんカッコイイのは間違いないですが、クセの強さと相まってなかなかハマりきれないこともあるかなと思うんです。
でも、『衛府の七忍』はまるで歌舞伎や講談のような派手で巧みな構成と、あえて言いますが、ものすごく下世話な大衆演劇や見世物小屋のような、華美で奇天烈な演出をゴチャ混ぜにしたようなカオスになっていて、名言も迷言もそこかしこに散りばめられた最高のエンターテイメント作品になってます。
「これぞ、山口先生の真骨頂!!!」と、山口ファンを大いに唸らせている『衛府の七忍』はAmazonのレビューで8割以上の満足度を獲得するなど非常に評価の高い作品となっております。
オリジナル記事にもありましたが、歴史漫画なのに「てへぺろ」や「パネぇ」などの若者言葉を平気でセリフに入れてくるなど、クセがすごく強い!
一度読み始めたら、その圧倒的な世界観に痺れること間違いなしの作品です。
* * * * *
いかがでしたか。以上が2019年10月14日から10月20日の一週間で最も多く読まれた記事になります。
みなさんが読んだことのある作品はありましたか?
どの作品も非常に面白いので、これを機に作品のことをもっと知ってもらえたら幸いです!
次回はどんな作品がランクインするのか。
来週まで乞うご期待ください!
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