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二人の時間は“それなり”くらいがちょうどいい?『ふたり明日もそれなりに』

突然ですが、皆さんは“同棲”ってしたことありますか?

 

恥ずかしい自分語りをするのなら、僕は実は有ります。

いやー思い返すとなんか照れくさくなりますね。

 

同棲って恋人たちにはとても大切な時間の反面、親御さんなんかは心配だったりしますよね。理解ある方々でよかった。

 

今回はそんな“同棲”をテーマにした物語のご紹介。

 

 

ふたり明日もそれなりに 1巻: バンチコミックス
著者:すずゆき
出版社:新潮社
販売日:2019-10-09

 

 

物語の主人公である優弥(25)と里央(28)は付き合い始めてから1年と3カ月目に

同棲を始めます。

物語の冒頭は優弥が里央に同棲を申し込むところから始まります。

 

社会人の二人はどこにでも見かけるような、よくいる普通のカップル。

 

物語の中で大きな事件が起きるわけでも、事件に巻き込まれるわけでもありませんし、異世界に転生したりもせず、二人の仕事場やおうちがほとんどの舞台です。

 

 

©すずゆき/新潮社

 

 

©すずゆき/新潮社

 

 

そんな普通の二人の普通の日常を切り取ったタイトル通りの『それなり』の日々に、読む側は癒されます。

 

プリンを食べた、食べてない、から始まるケンカも(あるある)。

知らない誰かに嫉妬をしたり(わかる)。

不意に姿が見えなかったりして猛烈に不安になったり(泣きそうになるよね)。

……みたいな同棲を経験したことがある人達には刺さるかもしれない、あるあるエピソードを中心に二人の生活が描かれます。

 

本作はwebコミックスサイトである『くらげバンチ』にて連載中。

 

ドラマチックなんていう言葉とはちょっと離れている二人の物語。

本当に淡々と流れていく日常の中で描かれる二人のちょっとした優しさや愛情の表現なんかを読むと、ちょっと遠い昔のことを思い出したりしてむず痒くなってきます。

 

もうちょっとすると『結婚』とか、ひょっとしたら『別れ話』なんてエピソード、なんてのも出てくるかもしれません。

 

大恋愛や修羅場ばかりの作品が良い作品とは限りません。

ゆっくりとした時間を眺めるそんな良作もあるんじゃないでしょうか?

 

僕らの明日もそれなりに流れていきますように。

 

 

そんなゆっくりとした時間が流れるコミックサロン『G.I.F.T.』で同棲したくなるようなマンガに出逢ってみませんか?

 

 

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