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人類最強の女子高生が降臨!プロフェッショナルから学ぶ、恋愛よりも優先すべき彼女たちの仕事とは?『東京入星管理局』
レビュー執筆者:miyamo

 

SFバトル漫画『東京入星管理局』

 

超強い女子高生コンビがヤバくて悪い宇宙人をぶちのめす! とどろけ銃声! うなれよ拳! う〜んダイナミック!

 

とにもかくにもそんな感じでエンタメ濃度が高いドンパチSFマンガを本日のピックアップとしたい。タイトルは『東京入星管理局』「COMIC MeDu」で配信中のWebマンガである。

 

作者は成人向け分野において「窓」名義で知られ、女の子が女の子をバラして喰らうカニバリズム題材の作品集というトンガった本を出してトンガったもの好きな読者の注目を集めたマンガ家さん。

 

「“あの”窓先生が全年齢で描いたら一体どんな作品を送り出すのか!?」という関心に対するとてつもなく刺激的な答えが、この作品という次第だ。

 

地球には、大勢の宇宙人が一般人に知られることなくこっそり棲みついている。なかには暴行・殺人・破壊行為そのほか人間に害をもたらす悪党もうようよしており、そんな犯罪者エイリアンを捜査して取り締まる秘密組織がニューカンこと「東京入星管理局」だ。

 

主人公「ライン」「アン」はニューカンに所属するエージェントで、かたやブラウス&ミニスカの制服に『ブレードランナー』めいたロングコートをはおり、かたや同じ制服を煽情的に着崩した女子高生の2人組である。

 

人間の体内に潜り込む寄生エイリアン、某特撮ヒーロー的フォルムで大暴れする巨大化宇宙人、本物の人間の身体を編んで作った擬態スーツを売りさばく“仕立て屋”……といった難敵たちに2人は一切ひるまずおびえず、さまざまな機能をもつSF銃やすさまじい威力のSFパンチをくりだして立ち向かっていく。

 

宇宙人相手の入管という大枠を言葉にしてみれば『メン・イン・ブラック』なのだが、多彩な宇宙人の造形や各種のガジェット、舞台となる都市部にヒリヒリしたムードを与える描き込みなど、ビジュアル面においてサイバーパンク……というかパンクな趣が高密度で展開されており、何かひとつの元ネタに頼るということなく本作独特のごった返した勢いを視覚的に楽しめるようになっている。

 

ラインの師匠である元・自警ヒーローの囚人「ハイン」の回想シーン(第10話)を見た感じ、影を強くきかせたハイコントラストな表現はフランク・ミラーやマイク・ミニョーラ的なアメコミの風情を取り込んでいるようにも読め、宇宙人モノとしての基盤以外にそもそものマンガとしての射程にも広さを感じられる。

 

例えば久正人先生が好きな人にはピンとくる方向性といいますか……。ただしこちらはよりヒロイン像が不良ベクトルのヤンチャな方向に舵をきっており、比べるとむしろ違いが際立つことになるだろう。

 

口から頬へ横一文字に縫い痕が伸びたJKが、ハードボイルドな言動で銃をぶっぱなす活躍ぶりがとにかくシビれるかっこよさ。

 

ギャル+SF+バイオレンスという合わせ技でガツンとヤられたい人には、強くおススメの一作だ。

 

 

東京入星管理局 (1) (MeDu COMICS)
著者:窓口基
出版社:ジーオーティー
販売日:2019-05-31

 

 

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