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これは天国?それとも大地獄?ロリコンという自分の欲望をひたすら隠す『マジメ教師と幼女』
レビュー執筆者:たまごまご

 

萌え漫画『マジメ教師と幼女』

 

・マジメなロリコン教師、幼女の猛アタックに耐える

 

少女に触れてはいけない、近づいてはいけない、恋をしてはいけない。ロリコンは性癖がわかった段階で、その思いを現実社会に出してはいけない。……というしんどい生き様は、距離をおいて見ると滑稽なもの。この作品はロリコンが耐え忍ぶお話。

 

 

 

 

小学校2年生の担任を務める、岡本ヒロム。彼は清くマジメな教師として働いていたが、ロリコンだった。

 

岡本先生の元にいつもやってくるのが、クラスの女児・高野ひな。彼女は先生のことが大好きで、いつもベタベタくっついてくる。どうしても嬉しい気持ちが湧いてしまう。だってロリコンだから。と同時に、ロリコンだからこそ、自分から離さなければいけない

 

手の上に重ねてくる、高野の小さな手。大人がもしそうやって意図的に手を重ねてきたら、一般的には恋愛関係を意識するだろう。

 

同じことを、岡本先生は2年生の高野に感じてしまう。仮に高野が子供としてのスキンシップをはかっているだけだったとしても。岡本先生は、耐える

 

高野が年相応に幼稚なのが、丁寧に描写されているのがこの作品のキモだ。

 

例えば高野が「せんせは大人な遊びがしたいんだよね…?」と言うシーンがある。岡本先生にはクリティカルヒット、たじろいでしまう。しかし実はこれ、「子供っぽい遊びをしていると思われるのが恥ずかしい」という高野の意識からでた言葉。

 

岡本先生は高野のアプローチを「恋愛対象」として高野を見てしまうが、高野の好意は今のところは小学二年生レベルの「先生が好き」というシンプルな感覚でしかない。

 

もしこれがもう少し年上になればセクシャルさが増しかねないが、絵的にも高野はどこまでも子供っぽく表現されている。だからこそ、岡本先生の悲哀が目立つ。

 

この作品、冒頭で10年後の岡本先生の姿からスタートしている。そこに高校を卒業した高野が、告白しにやってくるシーンが入る。つまり、耐えきったのだ。だから安心して、岡本先生のアタフタと高野の幼さを楽しめる。ハッピーエンド確定だ。

 

ところどころにロリコン試金石みたいなシーンが挟まれている。岡本先生はもちろんことごとく引っかかる。実際に読んで岡本先生の反応と自らの感覚を比較すると、ロリコンチェッカーにもなる。

 

でも基本的に高野の表現が子供っぽいので、ロリコンじゃないなら引っかからないはず……?

 
 
マジメ教師と幼女 (1) (REXコミックス)
著者:寅
出版社:一迅社
販売日:2019-07-29

 

 

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