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週間ランキング!(9/23~9/29)第1位はまたもやこいつ!読めば読むほどオモシロくなる『ONE PIECE』の魅力とは?

みなさん、こんにちは。マンガ新聞編集部です。

本日は9/23~9/29の一週間で最もアクセス数が多かった記事TOP3を一部抜粋してお送りいたします!

今回のランキングは海外でも圧倒的な人気を誇っている作品から、連載終了後も多くの人に支持されている作品がランクインするなど、非常に濃いランキングとなりました。

それでは早速ランキングに移りましょう!レビュー記事閲覧TOP3はこちら!!

第1位:ONE PIECE(ワンピース)をひと月近くかけて全巻一気読みをした直後に弁護士に「全巻読み直し」をすすめられた話

ONE PIECE 93 (ジャンプコミックス)
無料試し読み
著者:尾田 栄一郎
出版社:集英社
販売日:2019-07-04

ほんのすこし前まで私はONE PIECEが苦手だった。

なかよしこよしの海賊団と思いこみ、途中で読むのをやめていた。

 

そんな自分に対して真正面から「ONE PIECEを連載で読む意味」を説いてきた弁護士によって、まさにその場で全巻購入をポチってしまった。

 

その弁護士の名前は小野田峻さん。

弁護士としてもちょっと変わったそのお仕事柄のせいか、とにかく漫画(に限らず創作物全般)を創り手と向かい合うように深く読む方で。

 

そのときの白熱のビブリオトークの様子は以下の記事にまとめさせていただいた。

>>苦手な『ONE PIECE』(ワンピース)について弁護士の論を聞いたら全巻買いしてしまった話

 それからというもの、晩酌のときも通勤電車の中でも船中でも温泉でも家族との会話中でもひたすらにONE PIECEを貪るように読んだ。

 

「今日はあと何巻までいこう」とかまるで夏休みの宿題のようにモチベーションを保ちながら読み上げていくうちに、段々に体内にONE PIECEが染み込み、気づいた時には横須賀のモンキー・D・ルフィ島(猿島)にも上陸していた。

 

(撮影:川口比呂樹)

(撮影:川口比呂樹)

1020日までやっているので、ONE PIECEが染み込んでいる方は知らず知らずのうちに上陸することになるかもしれない。

 宴島(うたげじま)2019 真夏のモンキー・D・ルフィ島

https://utagejima.jp/

 

そんなこんなで1か月近くにわたってやっとこさ既刊93巻まで到達し、残りの連載話も読み上げた。

この充実感たるや。

なんにもできない自分だが、やればできるじゃないか(自己評価低めで甘め)。

やったー。

喜びいさんでたしぎのパンクハザードバージョンのフィギュアを購入し、最近はまっているカゴメトマトジュースで作ったレッドアイを飲みながら感慨にふけった。

ああ最高の気持ちだ。

 

 

自分はボア・ハンコックというキャラにはまるに違いないと思って読み始めたものの、全巻読破したときにはスモーカーと入れ替わったたしぎにはまってしまうという予測不能感。

やっぱり未読はいけんねぇ~と余裕をかましていた。

 

そして、小野田弁護士と再会。

「いやー、全巻読まれたそうで。で、どうでしたか、ONE PIECE

にっこにこだ。

 

自分はワノ国でたしぎがどうからんでくるかとか、ソゲキングが旗を撃ちぬいたところとか、ドレスローザでキャラが多すぎてプチパニックになりかけたこととかナミのリアクションが定番化していてAIっぽいとかいっぱい話したかった。

 

しかし、なかでもこれだけは伝えたいことがあった。

 

ルフィだ。

 

敵も味方もぶん殴る。

ルフィが怒れば政権がひっくり返る、監獄から囚人があふれ出る、とにかく怒りの影響力がすんごい。

どうもこの作品はルフィが起点になっていることが多いなぁと思いながら読んでいた。

「またルフィが……」

「また殴った……」

「毎回、相手が泣くと許すとか……」

怒りと攻撃の象徴を感じた私は小野田さんに感想としてこう伝えた。

 

「なんかONE PIECEってTwitterっぽいですね」

 

どういう意味かというと……

>>>記事本文はこちら

公開してからTwitterなどで多くの反響を呼んでいるこちら記事。

前回の週間レビューランキングに第3位に食い込んでくるなど、着々と数字を伸ばしております。

はたしてこの快進撃はいつまで続くのか。目が離せない記事の一つです👀

第2位:『進撃の巨人』見えて来た物語の真相。生き残るための戦いと思っていたものが?

長編マンガを読む楽しさは、物語が続く中で書き手が描こうとすることが徐々に明らかになることです。

諫山創先生の『進撃の巨人』では久しぶりにこのカタルシスを味わうことができました。人間のいやな面を全力で描ききっており、「現実社会でも起こりうるのでは」という怖さと並走し続けました。

・生き残るための戦いが「加害」に変わる瞬間

9月、『進撃の巨人』は連載開始10周年ということで各電子書籍配信サイトで28巻まで無料のキャンペーンがありました。私自身は連載で追いかけていたのですが、第15巻を過ぎたあたりで時間軸とキャラクターが混乱していたのでいい復習の機会だととらえ、挑戦しました。

※以下ネタばれありです。ご注意下さい。

第10巻から再読し、驚いたのは巻を重ねるなかで主人公らの所属する側の持つ「力」の意味が変わったように受け止められたことです。

『進撃の巨人』は2009年から連載を開始。

当初は「意思の疎通が困難な巨人から壁で囲まれた街を守る戦い」が描かれていたので、東日本大震災後に「人間の力を超えるものとの戦いを描く作品」としてメディアで取り上げられることもありました。

(私は納得できなくてモヤモヤしていたのですが。なぜなら連載は震災前から始まっていたから。)

確かに途中の巻までは「巨人とそれに立ち向かう人間との戦い」(加えて、腐敗した権力との戦い)だったのですが、謎が明らかになるにつれて「実は主人公らが所属する側は、世界からみれば加害者の系譜で、脅威として恐れられている」という状況を描く方向へ。

侵略されている状態に対抗しているつもりが、実はそれは同士討ち。対抗側はいつのまにか武器をそろえ、防衛をこえてとうとう加害にたつという強烈な物語を見せられました。

さらに双方に簡単に和解はさせず、謝罪が怒りや恨みの感情を超えきれないことも突きつけるという徹底さ。

しかも被害を受けていた人たちが多数派となった地域に残った加害者の系譜の人々は差別をされ、その恨みを同じ戦いを挑んでくる同じく加害者の系譜の人に向ける。

さらにその差別されている状況を抜け出すために「名誉」を目指し、そのための軍隊への参加――世界史を見渡すとどこかの時代、どこかの地域で起きていたことを思い起こしました。

サバイバルものとして読んでいたら内戦を含む泥沼の戦いに突き進み、人間が本能的に持つ悪意をまざまざと見せつけられた気分です。

読了感がすっきりするわけではありませんが、とにかく物語の世界には引きずり込まれました。

大学のときに文化社会学の授業を受けたため、私はマンガを含むコンテンツを分析するとき、簡単に「その時代を反映している」ということには抑制的です。銃撃戦を描く作品が増えたからといって、現実社会での銃撃戦が増えたわけではなく、そこには複雑な波及回路があるのだと思います。

それでも、作品に触れることで時代を考えるということはあり、特に力のある作品はそういうもの。進撃の巨人もそのひとつなのだということを実感しました。

>>>記事本文はこちら

アメリカなど海外でも絶大な人気を誇る『進撃の巨人』の世界観はとにかく深い…ッ!!

記事の見出しにもある“生き残るための戦いが「加害」に変わる瞬間”という表現は、まさに『進撃の巨人』の深みを分かりやすく端的に言い表した表現だと思います。

信じるか信じないかはあなた次第…!?言い知れぬ深い感情が読了後に訪れる『進撃の巨人』をぜひ読んでみてください!

第3位:『彼方のアストラ』に熱狂した漫画読みが、今こそ『SKET DANCE』を読む3つの理由。

 

・漫画業界で話題を席巻した『彼方のアストラ』、その作者篠原健太先生の連載デビュー作。

 

今年『彼方のアストラ』という漫画があちらこちらで話題になっていました。

すごいストーリーテリング、全5巻とは思えない密度、随所に散りばめられた伏線、等々。

 

私も篠原健太先生のいちファンとして、前半丁寧に拡げていった風呂敷を後半余すところなく畳んでいく展開に粟立ち、興奮しておりました。計5回は周回読みをしました。

『彼方のアストラ』は全5巻に対し、前作の『SKET DANCE』は全32巻です。

多いと思う方もいるかもしれません。時短が叫ばれる世の中ですし、そのお気持ちよくわかります。

 

しかし、『彼方のアストラ』の面白さを6倍楽しめると考えてみてはどうでしょうか。

ちなみに、私は10回以上は周回読みをしています。

 

 

・「個性的」な登場人物たちが織り成す学園コメディ。その行間に潜む暗さ。

 

『SKET DANCE』の舞台は高校。

 

頭の切れる主人公・ボッスンと、鬼姫と呼ばれる伝説の不良・ヒメコと、自らは決して喋らずパソコンで話すギークボーイ・スイッチの三人がスケット団なるものを形成し、学校で起きるさまざまな問題に対処していくコメディタッチの内容です。

 

今でも毎週ジャンプを読んでいる私は、連載スタート当時「面白いなあ」と思いながらも、特別な感情は抱いていなかったように思います。

 

私の細い眼が思わず見開かれたのは、スイッチの過去編が始まった時です。

これまでの愉快痛快な雰囲気はどこへやら、人間の若さゆえのドラマと、巧みなシナリオ構成が待ち受けていたのです。

 

スイッチが喋らない原因が明かされていくのですが、今でも、ジャンプをめくっていて「ビクッ」となった感触が思い出せます。

本当に衝撃的で、篠原健太先生のお話の作り方に私は心胆震えました。

 

スケット団の三人は、皆個性的です。
しかし、到って普通の人間なのです。

 

「実は高貴な血筋」とか「実は親がすごい」といった遺伝子的な要素を一切排しています。

とにかく人助けをするボッスンも、
鬼姫と呼ばれるヒメコも、
喋らないスイッチも、
皆それぞれ理由があってそうなっています。

 

コメディに垣間見える、各々の行動原理。そしてそのシリアスがあるからこそ、読み進めれば進めるほどコメディパートが面白くなっていきます。

塩のかかったスイカを甘く感じるのと同じ原理です。

 

あと、やや本筋からそれますが、高校生という青春真っ盛りの舞台で、あそこまで笑える修学旅行はないのではないでしょうか。

 

>>>記事本文はこちら

 

およそ一年前に公開された記事ですが、まさかのここでランクイン。

『彼方のアストラ』がアニメ化で改めて話題になったため、SNSで記事が再燃し、作者の篠原先生もリツイートしてくださったのでした。

 

 

 

* * * * *

 

 

以上が9/23~9/29に読まれたレビューTOP3でした。

いかがでしたか。非常に濃い作品たちがランクインいたしましたね。

今週は、どの作品もをそれぞれ強い力を持った作品でした。

 

次回は一体どんなレビューがランクインするのか。

来週まで乞うご期待ください!