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新時代の労働賛歌『チェイサーゲーム』でみる闘う働き方改革!

今はもうこのマンガのことしか考えられない。

 

と、いうわけで、今回ご紹介するのは先週満を持して単行本が発売された“読むと胃が痛くなる”と巷で話題のこの作品『チェイサーゲーム』!

 

 

チェイサーゲーム(1)
著者:松山 洋
出版社:ナンバーナイン
販売日:2019-09-13

 

 

本作はファミ通.comにて好評連載中の作品の単行本にです。

ゲーム開発会社“サイバーコネクトツー”を舞台にゲーム業界の今の現実をコミカライズ。物語の主人公・新堂龍也(しんどうたつや)が役職者に昇進をするところから始まる物語は、多くの同業者のみならず、働くすべての人の胸に刺さり、その赤裸々さに胃痛を引き起こした人続出! というほどの現実感あふれる物語になっています。

 

リアルというだけあって、作中で登場するのは、舞台であるサイバーコネクトツーはもちろん、LINEやChatworkといった実在の会社、飲食店までもが実名で描かれているところもポイントとなっています。

 

僕は待っていたんです。このマンガ新聞のレビュアーとしてもお馴染みの松山洋さんが原作のゲーム業界マンガ企画『チェイサーゲーム』の発売を!!!

伝え聞くところによると発売即、重版も決まったらしくいいスタートだと思います。

 

本作の一番の特徴は何といっても、フィクションとノンフィクションの絶妙な混ざり具合といっても過言ではないでしょう。

 

サイバーコネクトツーという自らが率いる会社はもちろん、一般的には権利関係などで使用が難しい「ガンプラ」「ソニーインタラクティブ」「バンダイナムコゲームズ」などが実名そのままに作中にて登場しています。

 

通常こういった使い方をするときは、まー色々ややこしい手続きや許諾がいるわけで、これがそのまま使用できるというのは、ひとえに松山さんとサイバーコネクトツー社が築いてきた信用の賜物ではないでしょうか。

 

マンガの作画は『ショー☆バン』『ストイプブルー』などの松島幸太郎氏が担当。

背景にはプロアシスタントや背景美塾の講師として活躍している佐藤敦弘氏などが圧巻の描写で名前を連ね、同じく背景美塾の柚木元氏が構成を務めています。

 

僕らは日々忙しく働いています。とかくこの世はせちがらくて、働き方改革なんて言ってみても、自分の思うような理想の仕事なんてほど遠いし、理不尽とか苛立ちを感じることが当たり前の毎日です。

 

主人公の龍也は第一話から部下に裏切られ、怒られて右往左往します。

一難が去れば、また一難。締め切りに追われます。

でも、乗り切ります。

 

奇跡が起きたり、超人的な力が身につくわけではありません。

周りに頭を下げて、違う意見の仲間とぶつかりながら、みんなの力を借りて、まさにいっぱいいっぱいになりながら、ようやく困難を乗り越えていきます。

 

みんなで乗り越えるからの達成感。

仲間と闘うカッコよさ。

だからこそ描かれる圧倒的な現実感。

 

これこそが読んだ人がそろって『あ、これって俺のことだ』と感情移入して、思い出して胃が痛くなるんです。

 

圧倒的に現実とリンクして心を抉ってきて、それでもなお僕らの心に炎を燃やす大傑作! 『チェイサーゲーム』はすべての闘う人たちへのバイブルです!

 

そして当店コミックサロン『G.I.F.T.』ではそんな松山さんを招いてのイベントを11月25日に予定しています。

この機会に松山さんと会って、『チェイサーゲーム』のチリチリと焼けるような情熱を体感してみませんか?

 

 

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