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仕事がつらい新入社員必読!誰かと一緒に働くことを教えてくれる『チェイサーゲーム』

 

気づけばもう9月。4月に新入社員としていまの会社に入ったあなたも、もう半年が過ぎました。

仕事のほうはいかがですか。職場の人たちとうまくやれていますか?仕事内容はもう覚えましたでしょうか?

 

うまくやれているというなら、それは立派なことです。

ただ、もしちょっと苦労しているということでしたら、たぶんいま、心の問題としてけっこうハードな状況ではないかなと思います。

 

すぐに解決できるのでしたら良いのですが、そうでないこともなかには多いですし、ましてや解決どころか解消さえできない問題もあるでしょう。

まだ社会人になったばかりのあなたは、こんなときどう対応したらよいのかのノウハウがないため、結局何もできずに途方にくれる、みたいな状況かもしれません。

 

 

しかし、あなたが努力していること、苦労しながらも必死に食らいついている姿は、あなたの周りにいるだれかがきっと見てくれています。

そして気づかれないようにこっそりと、あなたのことを応援してくれているのです。

 

今回ご紹介するマンガ『チェイサーゲーム』のシーンを交えてお伝えいたします。まず、マンガの読みどころとあらすじを紹介します。

 

 

仕事ってやつを“ガチで共感”できる漫画!!

ファミ通.comで連載が始まるや否や “読むと(リアルすぎて)胃がキリキリする“と言われ、クリエイティブ業界を中心に波紋を呼んだ問題作!

読み進めていくと、「あれ…この漫画、仕事中の自分のこと描いている……」とさえ感じてしまう共感エピソードが満載。

 

【あらすじ】
「おっ俺がシニアに昇進!?」

ゲーム開発会社サイバーコネクトツーの3Dアニメクリエイター。新堂龍也30歳。入社9年目にして、中間管理職のプレイングマネージャーに昇進を果たす。

 

しかし、龍也を待ち受けていたのは、仕事報告を嘘つく年上の部下。上田や、やる気はあるが仕事の遅い新人社員。久井田、合理的に仕事を進めることしか考えない魚川といった、ひと癖もふた癖もあるメンバーばかり。

 

試練続きの毎日ではあるが、ユーザーの笑顔のため日々ゲームを作り続ける!!

―「それでも俺は――ゲームの力を信じたい

だって俺は―― ゲームクリエイターだから」

(amazon『チェイサーゲーム』ページより引用)

 

 

こだわりが強くコミュニケーションの苦手な黒田少年の場合

ところで、あなたには「こだわり」がありますか?

 

ないという方もいるでしょう。ただ、ぼくにはあります。

自分の心にしたがって行動するというものです。自分の心が正しいと判断したことを積極的に行い、そうでないことは拒否する。

 

なので、上から言われたことをただするだけのサラリーマンには向いていませんでした。このこだわりのせいでどれくらい上司と対立したことでしょう。

でも、組織のなかで「賢い」とされている行為が、ぼくにはとても異常なものに思えて仕方なかったのです。

 

このマンガに出てくるインターンの少年・黒田くんも、ぼくとは違いますが「こだわり」を強く持った子です。

ほかのインターンや社員の人と積極的に関わろうとすることはなく、ただ自分のスキルを磨くことに熱意を燃やしている少年。

議論になれば周りの都合や状況などを考えず、ただ「それは本当に面白いのか」といった質問などを繰り返してしまいます。

 

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

個人でモノづくりをするのであれば、それでも何の問題もありませんが、集団で作るとなればそうはいきません。

周囲とコミュニケーションを取りながら、協調しつつ取り組むことも必要になってきます。

それでも彼は自分の作るものにこだわりを持っていて、たとえ集団であったとしても、面白いと思えないものを作りたくないのです。

 

また、彼の不満は彼のメンターである社員の魚川さんに対しても向けられます。

魚川さんはとても仕事ができる人なのですが、口下手で人当たりもあまりよくないので、黒田くんに対して十分なケアをしているとは言えません。

アドバイスもあまりしないので、彼はちゃんと自分たちを指導をしろ、と迫るのでした。

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

 

この件に関しては、魚川さんにも問題がないわけではありません。ただ、現実の話でいえば、魚川さんのような人はいっぱいいます。自分の仕事以外あまり興味を持たず、新入社員や誰かのメンターとなったとしても、積極的に関わろうとしない、もしくは放置する。

 

インターンをしたことによって、学校とは違う世の中の現実を思い知ることとなった黒田くんは、「おかしい」という感情をどんどん募らせていくのです。

 

 

しかし、それでも彼は文句を言うばかりではありません。

ちゃんと自分に与えられた仕事ができるよう、魚川さんに必死に食らいついていきます。

ひとりで研修室にこもって制作をおこなったり、魚川さんにお願いして仕事を見せてもらったりなどして、自分にできることを行っていきます。

 

 

確かに、彼自身、未熟で幼いところも多くあります。作中でのお話を見ても、就業中はひとりっきりでいたり、飲み会に誘われても断ったりしてコミュニケーションを積極的にとりません。

 

ですが、そんな姿を含めて、ぼくは黒田くんが他人事とはとても思えないのです。

 

彼はとても純粋で、純粋すぎるがゆえに周りと折り合いをうまくつけることができず、自分の世界にこもって黙々と作業をしてしまう。

お恥ずかしながら自分にもこういう面があります。

他人との接し方が不器用なのです。だからコミュニケーションを取りたくても、上手い取り方がわからず距離を取ってしまう。

 

 

しかし、彼は努力していました。

彼の仕事に取り組む姿勢は本物でした。

ですから、幸いなことにそれを見てくれていた人はいたのです。

 

 

彼がインターン最終日、社員の方からもらったフィードバックのシートを帰りの新幹線のなかで見ていたときのことです。

その直前、彼はインターン先の会社で、最後の挨拶の際に不満をぶちまけて反感を買っていました。

一生懸命頑張った自分より、仕事ができなくてもコミュニケーションを積極的に取っていたメンバーを評価する会社に対していら立ちを募らせていた彼は、つい本音をみんなの前で言ってしまうのです。

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

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(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

ぶちまけてしまった彼に向けられた言葉は、否定的なものばかり。それをうんざりするかのように見ている彼の眼に、ある人からのコメントが留まりました。

それは、自分のメンターをしていた魚川さんからのコメントだったのです。

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

 

(C)CyberConnect2 Co., Ltd. (C)Hiroshi Matsuyama (C)2019 Gzbrain Inc.

 

 

想いがあっても、ほかのものが未熟で苦労することもあります。周りに理解してもらえない苦しさもあるでしょう。

 

しかし、そんな状況でも「努力すること」をやめてはいけません。

未熟ながらに持っている、自分のなかの大切な「想い」を捨てずに、目の前にある仕事に立ち向かっていくのです。

そうすれば、きっと誰かがあなたのことを見てくれています。

そうやって、自分の頑張りを見守ってくれている、陰ながら応援してくれている人と出会えることが、誰かと一緒に働くことの尊さだと思います。

 

 

ぼく自身、理由あって会社を先日辞めましたが、働くことをやめたわけではありません。

また良いご縁があればどこかに勤めるかもしれませんし、なんなら自分で起業するかもしれません。

頑張っていれば、自分のことをちゃんと見てくれる人がいることを前の会社でも実感できたので、ぼくもまた誰かと一緒に働きたいと思います。

不器用でも、あんまり上手くいかなくても、それでもあきらめずに立ち向かっていくつもりです。

 

だから、もしあなたがいま自分を認めてもらえなくてくすぶっているなら、それを理由に努力することをやめてはいけません。

あなたのことを理解してくれる人は必ずいます。

その人と出会って、そのときに自分をちゃんと認めてもらえるような努力ができるように、目の前の状況と真摯に向き合ってみませんか?

これから出会える素敵な人たちとのご縁を信じて。

 

>>作品の連載ページは、こちら。

 

電子書籍版はこちら。

チェイサーゲーム(1)
著者:松山 洋
出版社:ナンバーナイン
販売日:2019-09-13