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魔法使い以前に命を落とす?!童貞サバイバル時代到来!『童貞絶滅列島』

どうも~漫画ソムリエ東西です!
今回、ご紹介するのは災害などの大惨事によって、人々の生活が一気に破壊されていく様を描くパニックホラーというジャンルに「童貞」という要素を足し、「18歳以上の童貞が死ぬ病が世界中に広がる恐怖を描いた作品です。

 

 

©Junpei Kawasaki/講談社

 

 

ハイ!もうこの時点で面白い!!

 

学校では非童貞男子と女子から迫害され……

 

 

©Junpei Kawasaki/講談社

 

 

家に帰れば肉親に近親相姦を迫られ……

 

 

©Junpei Kawasaki/講談社

 

 

風俗に行けば童貞にだけ法外な暴利をふっかけられる……

 

 

©Junpei Kawasaki/講談社

 

 

まさに童貞であることが地獄の世界!

ここまで読んで気になったそこの貴方!

下にあるリンク先コミックを買った方が良いですよ。

※エッセイ同人誌「死期のエッセイ」「死期のポエム」もおススメですよ!

 

……さて、以下からは作品の魅力を分析していきます。

18歳までに童貞を捨てられるだろうか?タイムリミットを体感するドキドキ感!

掲載誌は少年マガジンエッジという少年誌。SFやファンタジーに強い誌面構成で、どちらかと言うとアニメ、ゲームの好きなマニアックな中高生向け……といった色合いが強く思春期の少年を対象としています。

 

成人読者を対象としたものではなく、かといって他人事ではないという絶妙な年代性別の読者をピンポイントに狙った温度感の企画であることがわかります。

まず、この企画性が素晴らしい!!!

 

リアルな絶望をエンタメ昇華する川崎順平という作家性

しかし本作の様な設定は社会的弱者を見下す「いじり」となってしまう危険性があり、笑いとして昇華するのが大変難しいものです。

しかし、作者である川崎順平先生はご自身の漫画家として赤裸々な状況や漫画業界のせちがらさをエンタメとして昇華したエッセイを、同人誌という形で発表するような御仁。決して「いじり」に終始しない、童貞目線の等身大な悩みや主張を置き忘れたりはしていません。

迫害される者たちの魅力、良い意味での「童貞っぽさ」「大人になりつつある若者の魅力」もしっかり描いてくれています。

 

パンデミックホラージャンルのお約束も抑えつつ、ピンポイントな読者に向けたユニークな企画性で社会から外れた者達の悲しみや笑いをしっかり描いてくれている本作!

映画やコミックを好きな方にもおススメです。

 

タイトルにピンときた未読の方はこちらの試し読みでぜひ、ご一読ください!

童貞絶滅列島(1) (少年マガジンエッジコミックス)
著者:川崎順平
出版社:講談社
販売日:2019-08-16
死期のエッセイ 朱にまじわってみれば編 (BLIC)
著者:川崎順平
出版社:ブリック出版
販売日:2018-08-09
死期のポエム 死期のエッセイ (BLIC)
著者:川崎順平
出版社:ブリック出版
販売日:2019-06-14
死んデレ彼女の萌奈美さん。 (BLIC)
著者:川崎順平
出版社:ブリック出版
販売日:2018-10-05

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