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読んだら化学反応が起きること間違いなし?可愛い「リケジョ」が活躍するオススメ4作品
レビュー執筆者:ましろ

 

「リケジョ」という言葉は死語かもしれませんが、理系女子ってかわいいですよね。かわいい子がたまたま理系だっただけでは? というツッコミは置いておいて。

 

かわいいのであれば、マンガの題材にもなります。というわけで今回は、理系の女の子たちを愛でつつ、専門的でちょっと難しい理系分野の雑学を知ることもできる作品をまとめました。

 

 

【地学】『恋する小惑星(アステロイド)』

 

新しい小惑星を見つけたら、自由に名前をつけられる。だったら、あの子の名前をつけてあげよう。

 

『恋する小惑星(アステロイド)』は、幼いころ一度だけ会った男の子の名前をつけるために小惑星を探そうとする女子高生・みらを中心に描かれる、ロマンと尊さにあふれた青春グラフィティ。
第1話で明かされるので書いてしまいますが、その男の子が実は女の子だったという展開も、個人的にはうれしいところ。

 

見出しに「地学」とつけたのは、本作が「天文学」だけでなく「地質学」にもスポットを当てているためです。

 

みらが入部しようとしていた天文部は、地質研究会と合併して地学部になっていました。
やっていることは全然違うのに……と納得いかないみらに、幼馴染の萌が何気なく言った「宇宙から見たらどっちも一緒」というセリフが核心をついています。地球も星のひとつだし、石や岩が集まってできているのが地球ですからね。

 

合併したはいいものの、部員たちの好みは当然バラバラ。会報作成など一部の活動を除き、普段は天文班と地質班に分かれて活動しています。
夜空を見上げる子もいれば、地面を見下ろす子もいる。見ている方向は違うけれど、その視線の先は同じ、「夢」に向かっている。

 

星のように、宝石のように、キラキラとまぶしい”ジオジョ”(地学系女子)たちの部活動を覗いてみませんか?

 

 

 

 

 

 

【医学】『MEDIGIRL』

 

『白い巨塔』『ドクターX』など、ドラマの舞台になることも多い大学病院。
本作も、大学病院で繰り広げられる教授同士の権力闘争を描いた社会派マンガ。……ではなく、医学部で勉学に励む女子大生たちが主人公のゆる~い4コマです。

 

ぐーたらな性格のきょうこ。きょうこの幼馴染でしっかり者のしほ。見た目は幼いけどちょっとセンスがずれているのりえ。
三者三様のキャラクターが織りなす学園コメディ、というとオーソドックスな感じですが、日常会話やジョークにも医学用語がバンバン飛び交います。いわゆる「おバカ枠」のきょうこでさえ、偏差値70の医学部に現役合格しているわけですからね。

 

サスペンス映画を観ても、ストーリーそのものではなく「あの場所を刺されて血がどばどば出るのはおかしい」「あの首の締め方じゃ死なない」と、細かいところが気になるようで……。彼女たちを映画に誘ってはいけません。

 

特に印象に残っているのは、体液検査の実習でサンプルを持ってくるのを忘れた男子学生に、のりえが「私に精子が出せればよかったんだけど…」と声をかける、色々な意味で衝撃的なシーン。ただ、単行本2冊を読み返しても見当たらなかったので、雑誌にしか載っていない話だったかもしれません。

 

普段から授業の一環として人の裸、下手すれば遺体を見ているせいか、羞恥心のベクトルもどこかズレている。「理系女子」という言葉から感じる知的なイメージとはほど遠い、「MEDIGIRL」たちのキャンパスライフをご覧あれ。

 

 

 

 

 

 

【工学】『ハルソラ行進曲(マーチ)』

 

『ハルソラ行進曲(マーチ)』は、工業高校に通うものづくり大好き女子・若乃たちのスクールライフを描いた作品。

 

マンガ家の方の出身校としてはメジャーなためか、美術高校を舞台にしたマンガは多いですが、工業高校という切り口は珍しいのではないでしょうか?
ましてや、女の子。実際、工業高校の男女比は9対1ほどらしいので、かなり貴重だと思われます。

 

工業高校は、授業内容からして普通校とは違うようで。作中でも、溶接に染色、電気工事など、かなり専門的な実習の風景が描かれています。
特にアーク溶接は危険なため、作業服の上に皮製の手袋と前掛け、さらに遮光マスクと完全防備。露出がなくてゴツゴツしているのが、逆に女の子のか細さを引き立ててくれている気がします。白衣萌えもいいけど、作業服萌えもアリですね。

 

また、個人的にお気に入りなのが、文化祭のエピソード。
背面パネルや看板の作成に、ステージの照明。地味な仕事という印象がありますが、そこは工業高校。むしろ、日ごろの授業の成果を存分に発揮できるからか、裏方担当の生徒たちも活き活きと楽しそうなんですよね。

 

女の子たちの日常学園もの。文化祭。どちらもマンガでは描き尽くされている感もありますが、工業高校という要素と組み合わせることでまったく違った趣を感じさせてくれる作品でした。
2巻完結なのがもったいない、もっと若乃たちの学校生活を見ていたかった……という、今からでもオススメしたい一作です。

 

 

 

 

 

 

【数学】『数学女子』

 

最後はこの作品。どの科目がテーマになっているかは……、わざわざ書かなくてもお分かりになるでしょう。

 

男子が多い大学の理系学部にいる数少ない女子たち、という設定は『MEDIGIRL』と同じですが、本作はさらに徹底しています。同学年の80人中、女子はメインキャラクターの4人だけ
どの女の子たちもかわいいため、他の男子たちからは当然意識されています。しかし、一部の子を除いて、あまりモテている様子はありません。まあ、数学科に来ている時点で、間違いなく変わった子ですからね。

 

主人公の内山まなは、高校時代は数学が得意だったからという理由で大学の数学科に進学します。
しかし、大学の数学はいわゆる純数学。たった1行の問題を解くのに丸1日かかることもザラ。こんな問題解けるわけがない、定理を考えた人が間違っている! と八つ当たりしつつ(実際、数学界ではよくあることらしい)、仲間たちの助けを借りながら純数学の奥深さにはまっていきます。

 

「数学」という単語だけでアレルギーを起こす方もいるかもしれませんが、『フェルマーの最終定理』(サイモン・シン/新潮社)を面白いと感じられるのであれば、きっとこの作品もお気に召すのではないでしょうか。

 

「数学は…時代も地域も越えて学べて…」「どんな人でも同じ思いを共有できるところがすごいと思います」

 

なぜ数学が好きなのか? と聞かれた際のまなの回答は、自身も数学科出身である安田まさえ先生から読者へのメッセージです。

 

 

数学女子 1 (バンブー・コミックス)
著者:安田 まさえ
出版社:竹書房
販売日:2010-09-07

 

 

 

 

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未単行本化作品にも目を向けると、【物理学】の『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』(ミツナナエ/芳文社「まんがタイムスペシャル」)が連載中です。【生物学】の作品がすぐに思いつかないのは、動物ものなどを含めると範囲が広くなりすぎるからかもしれません。

 

リケジョだ理系女子だ、と言うのは本当はよくないかもしれませんが、マンガとして楽しむ分にはお許しいただきたいと思います。クールで知的で、だけどプライベートでは女の子らしいかわいい一面も見せてくれる。最高じゃないですか?

 

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