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2019年上半期総決算!間違いない、これを読め!超オススメ漫画5作品

7月最終週。ちょっとタイミング的には遅いんですが、2019年度上半期に出版された作品振り返って、その中からコレ!ってのをあらためてオススメしてみたいと思います。

 

なんだかんだ言っても、世は正にマンガ戦国時代!群雄割拠!様々な作品が跳梁跋扈!

 

そんな中からオススメを押し付k……じゃなかった、しっかりと皆さんにご紹介するのが僕たちマンガ新聞レビュアーズの使命!

 

皆さんの胸にしかと届くように紹介していきます!

 

『王様ランキング』

王様ランキング 1巻
著者:十日草輔
出版社:#manufacturer
販売日:2019-03-11

 

先ずは今年“最初”の大本命!こと『王様ランキング』です。

作品自体は2018年からすでにキてましたが今年に入って、満を持しての単行本化が行われました。

 

7月時点で既刊4巻までが刊行されています。

 

少年マンガ王道な物語が胸を打つ本作は、全ての人がきっと感動出来るであろう作品です。

弱さは強さの裏返し。

優しさだけじゃ生きていけないけど僕らはみんな優しい人が大好きです。

 

 

あらすじ

巨人の王と王妃から長男として生まれたにもかかわらず、体が小さく、とても非力な王子ボッジ。
耳が聞こえず、言葉を話すこともできないボッジは、次期の王としての器ではないと周囲に思われていた。
剣の腕もまったくなく、学力もないボッジはいつもひとりだった。
そんなホッジは偶然、〈カゲ〉と出会い、二人は友達となる。
そんなホッジを疎ましく思い、母親の違うホッジの弟・第二王子ダイダが、ホッジを押しのけて自分が王を継ぐと野心を燃やしていた。
立場も力もなく、心優しいホッジは命を狙われる立場になってしまうのだった。
ネットで話題のwebマンガの待望の単行本化。充実の書下ろしも収録。
 
 
 
 

『水は海に向かって流れる』

水は海に向かって流れる(1) (週刊少年マガジンコミックス)
著者:田島列島
出版社:講談社
販売日:2019-05-09

続いては田島列島センセイの約5年ぶりとなる新作『水は海に向かって流れる』です。

 

“才能”とか“センス”なんて言葉を安易に使うのは好きじゃないんですけど、この作品からは田島列島という作家にしか出せない“才能”と“センス”が見事なまでに溢れています。

 

優しそうに見えて厳しく、冷たそうに見えて熱い。

 

そんな独特の空気感がしかしとても心地よい作品です。今一番続きを首を長くして待っている作品ですね。anan Newsでインタビュー記事が掲載されています。

 

あらすじ

「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。
大人への憧れ、年上のお姉さんにではなくて、自身を取り巻く過去に翻弄される主人公。流れていく毎日の中で確かに動いていく物語は必見です。
 
 
 

『マンガに、編集って必要ですか?』

マンガに、編集って必要ですか? 1巻: バンチコミックス
著者:青木U平
出版社:新潮社
販売日:2019-05-09

 

 

マンガ業界を取り巻く環境は年々厳しくなっています。

『本が売れない』とか『海賊版サイトが』なんてこともありますが、それと同時に今顕在化してきているのが本作のタイトルにもなっている

 

“果たして作品と作家にとって出版社や編集者は必要か?”

 

という問題です。

 

この作品がその問題の答え合わせになるかどうか?は議論の余地が大いにあるところではありますが、議論の題材として資料のひとつにはなるんではないでしょうか?

 

変わることが大切な時も多いです。しかし、そうではなくてそこを動かない、守り通すという勇気も、じつはは必要な時があります。

変わらない良さ、変えない良さみたいなのはありますよね。

オカンのカレーとか。

 

そしてこの作品に込められているある種の情念は、読む側の魂を確実に揺さぶります。

 

あらすじ

ドラマ化された『フリンジマン』の実力派、青木U平が描く、中年漫画家と新米女性編集者の「打ち合わせ」コメディ。漫画家・佐木小次郎(45)はキャリア8年目の中堅漫画家。……と言えば聞こえはいいが、この出版不況、ここらで一発当てとかないと次がやばい、そんな正念場に立たされている。そんな時、新しく担当についたのは、マンガ編集1年目の新人女性編集者・坂本涼(24)だった……新人編集者との打ち合わせはいつもどこかから回り気味。果たして本当にマンガに編集は必要なのかどうかを世に問う問題作がついに単行本化!
 
 
 

『ひゃくえむ。』

ひゃくえむ。(1) (マガジンポケットコミックス)
著者:魚豊
出版社:講談社
販売日:2019-06-07

 

講談社『マガジンポケット(マガポケ)』で連載していた陸上をテーマにした作品です。

もちろん人気はあったのですが、この作品がより多くの注目を集めたのはあるキッカケがありました。

 

それは「紙媒体での書籍化はされない」という発表でした。近年ではそのこと自体は珍しくありません。

 

作者がそのことをSNSで発信をしたところ、多くの反響があり、その結果、紙媒体での発売が改めて決定したという経緯でした。

 

販売部数が見込めないので電子書籍だけでの出版にする、という判断をした出版社を責め立てるのも間違っているとは思います。企業には企業の判断基準というものがありますし、どんなに反響があっても販売実数が出ないと経営的にマイナスにしかなりません。

 

その辺のことは単行本が発売された際、オリコンでの魚豊先生のインタビューで語られています。

 

しかし、そういった話題性という色眼鏡を無しにしてもこの作品、おもしろいです。

僕はこういう「他の大事な事全部どっかに置いてきたんか?お前」って言う感じの主人公物は大好きです。

 

あらすじ

俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。
web上で話題騒然となった第一話は必見の新感覚陸上マンガ。
足が速いただそれだけがアイデンティティな男と男の対決シーンは必見です。
 
いろいろな背景を楽しみながら読んでほしい作品ですね。
 
 
 

『あーとかうーしか言えない』

あーとかうーしか言えない(1) (裏少年サンデーコミックス)
著者:近藤笑真
出版社:小学館
販売日:2019-04-12

今ではどこの出版社さんもwebマンガサイトを運営していますが、いち早く取り入れたのは実は小学館で、しかもこの「裏サンデー」は隠れた名作が多いことで、マンガ好きの間では有名だったりします。

 

そんな「裏サンデー」からまたしても傑作が誕生しちゃったよね、ってのがこの作品になります。

 

この作品はクセが強いので読む人を選ぶところがあるのですが、ぜひそのクセの強さも合わせて読んでもらいたいです。

なぜならこの物語の主人公がそういう人間だから。

多様性って言葉が当たり前になってきていろんな知識が増えてきた現代だからこそ描けるような作品の典型のような作品です。間違いなく傑作です!

 

あらすじ

話すの苦手。言うこと聞かない。でも天才!

漫画雑誌で編集者をしているタナカカツミは、持ち込みにきた少女・戸田セーコの担当につく。
あまり言葉を発さない戸田とのコミュニケーションに苦しむタナカだったが、戸田の漫画の才能に多くの人が惹き込まれていく!!!

1人の天才が漫画業界に殴り込む!!!
ここが漫画の現場最前線!!!!
作品を生む苦しみもライバルとの切磋琢磨も二人なら乗り越えられる!はず。
 
 
 
 

『妻、小学生になる』

妻、小学生になる。 1巻 (芳文社コミックス)
著者:村田椰融
出版社:芳文社
販売日:2019-04-16

あらすじ

10年前、妻を亡くした新島圭介はずっと失意の中にいた。だがある朝、小学生の女の子が、自分は他界した妻だと言ってやってくる。こうして、小学生の姿をした妻との人生が再び動き始める。 異世界ではなくて現代へ転生しちゃうと何かと問題だらけだけど再び動き出した“家族”の絆で強く乗り越えていきますが前途は何かと多難なようで… 最強の愛妻家と小学生妻(中身はアラフォー)の究極の純愛! !

 

描き下ろしマンガ『在りし日の貴恵と圭介』がまた泣ける……。

マンガの広告って今多くてSNSしてたりとか、動画サイト見てたりするとまぁ何かしらのマンガ配信サイトの広告がリーチしてくるじゃないですか?

 

そういうところがオススメしてくるのって実は最近は結構“アタリ”が多くて

この作品なんかも正に当たりも当たり、大当たりの作品でした。

作品の掲載誌が『週刊漫画TIMES』というなかなかの穴場なのも面白いですね。

この雑誌には我が岡山の漫画家でもある西崎泰正センセイの『神様のバレー』、面白いと話題になっている『僕の心のヤバイやつ』なんかも連載されてるので、また財布が薄くなってしまいますね。

 

 

* * * * *

 

というわけで、2019年令和になるなど時代も大きく動いた上半期を振り返ってみました。皆さんのお眼鏡にかなう作品はあったでしょうか?

 

冒頭でも述べたように今はマンガ戦国時代。

年間に1万冊以上も刊行されるています。

新たに生み出される漫画もあれば、今までには作品が文字通り山のようにある……まさに漫画は文化なんです。

それだけに、好みに合ってるにもかかわらず、不運にもまだ出会えてない作品もたくさんあると思います。

 

でも安心してください。

そんな皆さんのために僕たちマンガ新聞レビュアーがいたり、マンガと出逢う僕がやっているお店コミックサロン『G.I.F.T.』もあります。

 

みんなのレビューを読んだり、お店に遊びに来てくださいね!

 

 

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