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祝新シリーズ開始!「こいつはラブコメでも何でもねえ、、、ホラー漫画だ!」『東京タラレバ娘』

こんにちは、小柳かおりです。

今回は東村アキコ先生の『東京タラレバ娘』(講談社既刊全9巻)をご紹介します!

本作は講談社Kissで2014年5月から2017年6月の3年間に渡って連載され、テレビドラマ化もされた言わずと知れた東村先生の代表作です。新元号に合わせて、新しいキャラクターで新シリーズがスタートしましたので、このタイミングでご紹介します。

改めて本作を全巻一気に読み返し、「こいつはラブコメでも何でもねえ、、、ホラー漫画だ!」とカタカタ震えた私です。。。

 


『東京タラレバ娘シーズン2』ためし読みはこちら>>


突きつけられるは真実ばかり 恐ろしさはホラー級

 


タラレバ言っていたらあっという間に20代、30代が過ぎていく…。舞台は東京。居酒屋に集まっては「女子会」と称して呑んだくれる3人のアラサー女性を描いた物語です。


「東京オリンピックまでには結婚する」が目標。
しかし恋愛の仕方を忘れてしまった3人。不倫、セカンド、過去にフッた男との恋愛などなど、アラサーあるあるのダメ恋愛を繰り広げながら、それぞれの「女の幸せ」を求めて奮闘する物語です。

婚活イベント、30代じゃ乗り遅れ?
昔の男がパワーアップして帰ってきた!さあどうする?
結婚するなら多少は妥協して男に合わせるべき?
そもそも恋愛のスタートに告白って必要あるの?

ぐさっと刺さるテーマを豪快に斬っていく東村先生。
コメディ調の漫画でありながら、アラサー女性にとって恐ろしい真実をも突きつけてきます。震えること間違いなし!です!!


時間価値を教えてくれる漫画 〜30代前半のエアポケット〜

 


30代前半――。

仕事においては中堅の入り口に差し掛かり、ある程度のスキルを身につけ、代わりに若手とは言われなくなってくる。その一方で自分の先を歩く先輩の背中を見ては、自分の将来像がぼんやり見えてきて現実を知る。
そんな年齢に差し掛かり、急に足が止まることもあるのではないでしょうか。

「いま」が充実していなければいないほど、過去の楽しかった時を振り返っては、あの時もしこうしていれば…と堂々巡りの自己分析を繰り返し、あーでもない、こーでもないと頭の中で悩んでばかり。
そんな私たちに、明確に「時間は不可逆ですよ」ということを教えてくれる漫画でもあります。

無駄に歳をとっていないか?

時間を大切に、真剣に生きているか?

幸せになる方向に歩いているか?

女子会しながらごまかして、面倒臭いことに蓋をしていないか?

「今を精一杯生きているか?」を読者に問いかけ、どこか恐怖を煽られ、人生を振り返るきっかけさえ与えてくれる作品だと思います。

中でも


「若い頃に平気で捨ててきたものが、いまとなっては絶対に手に入らないものだと気づく」


という登場人物のセリフに私自身は共感しました。
私自身もエアポケットにハマった一人。ハマった末に過去にやり残したことにチャレンジを始めました。その時にもこのような振り返りがあったことを思い出しました。
あなたが共感するセリフも作品のどこかにきっとあるはずです!

そして、幸せを探す主人公が最後に見つけた答えにも是非注目してください!


とはいえ女子会最高!

 


たとえ恋愛が終わろうと、居酒屋で楽しく過ごす3人の関係はずっと続く。
そんな女友達との関係もいいものだと思わせてくれる漫画です!

「結婚したいのならば女子会の回数を減らしてみては?」「時間には限りがあるから!!」と東村先生はあとがきで提案されています。
はい、全てアグリーであります。

しかし女子会は楽しい!女子会はやめられない!
世間話から悩み事までひっくるめて、女子にしかわかり合えないものがあるのです。
こんな女友達がいたら毎日が楽しくて、呑んだくれても仕方ないかも…って思わせてくれる漫画でもあります。


しかし・・・・飲み過ぎはほどほどに^^;


『東京タラレバ娘』本編のためし読みはこちら>>

『東京タラレバ娘 リターンズ 』のためし読みはこちら>>

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)
無料試し読み
著者:東村 アキコ
出版社:講談社
販売日:2014-09-12
東京タラレバ娘 リターンズ (KC KISS)
著者:東村 アキコ
出版社:講談社
販売日:2019-03-13

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