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年金2000万なんて関係ない!?かっこいいジジイが活躍する漫画3選

ジジイが活躍する漫画といえば、『いぬやしき』をすぐに思い浮かべる人が多いと思います。

脇役になりがちなジジイもスポットライトを当てると地味ながらもいい味を出しているのです。

そんなジジイの旨みを熟知している「ジジイ作品」を選んでみました。

枯れ専のみなさんはしっかり読んでくださいね!

 

髑髏は闇夜に動き出す

 

たったひとり、ひっそりと暮らす銀三、89歳。

家族もなく、社会との接点もなく、孤独にも飽きて自死を考えたその時。

隣家にある家族か引っ越してきた。

幼い娘と善良な両親は、銀三の良き隣人となった。

「おじいちゃん、うちでごはんを一緒に食べようよ!」

――こうして銀三は初めて家族という味をかみしめ、生きる力を取り戻し、家族を愛する「おじいちゃん」になることができた。

 

そして……幸せの壊れる音はある朝突然やってくる。

「おじいちゃん」と慕ってくれた家族は血みどろの惨殺死体で見つかった。

幼い娘の死に際に立ち会った銀三は犯人への報復を約束し、復讐の鬼となった。

殺気にあふれる銀三の表情が忘れられないほど脳裏に焼き付くように、バストアップの構図を効果的に使っている。

老い先を考えない捨て身のジジイならではの拷問は見どころだ。

衝撃的なラストシーンまで一気に読んでしまう1巻読み切り作品。

 

 

神々の悪魔 第1巻

 

かの名作映画『エクソシスト』を彷彿とさせる悪魔祓いの物語。

大量殺人事件の発生をきっかけに、常軌を逸した状態に陥る「悪魔憑き」が人々の身に降りかかる。

主人公の恋人も「悪魔憑き」に見舞われるが、老エクソシスト(=悪魔祓い師)が果敢に悪魔との対決を繰り広げる。

神の言葉を使うエクソシストは、人間の魂と体を盾にしてはびこる悪魔の狡猾さに勝てるのか。

 

 

 

 

老エクソシストとともに恋人、そして悪魔に取り込まれた少女たちを救う主人公のこれからが気になる第1巻だ。

鋭い眼光の底に、知性と勇敢さが表れている表情の描写力には驚きを隠せない。

 

 

神々の悪魔 (1) (ニチブンコミックス)
著者:佐伊村 司
出版社:日本文芸社
販売日:2019-04-19

シノビノ 全6巻

シノビノ (1) (少年サンデーコミックス)
著者:大柿 ロクロウ
出版社:小学館
販売日:2017-10-18

 

 

少年サンデー史上最高齢58歳の主人公・沢村甚三郎。幕末の世に残る伊賀忍者だ。普段はとぼけたジジイだが、いざ命のやり取りとなると鋭い眼光を放つ。

「この若造が!」

いっぱしの武士の群れを、片手で駆逐しつくす凄腕だ。

武具を使いこなし、忍術でひねりつぶす。

したたかな幕末の志士たちとの命の取り合い、刺客として黒船乗り込み、激動の幕末を生きる。

ダイナミックな構図とアングルが画力を引き立てていて、かなりの迫力を感じる作品だ。

チョイチョイと良い具合に入ってくるギャグが、スピード感のある物語と本格的な殺陣をググっと盛り上げている。

 

 

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どれも「枯れてもカッコいい男」になったジジイです。

一本通った強い想いを持っていると、こんなシブいジジイになれるのかもしれません。

ジジイの活躍する漫画がこれからもザクザク登場しますように!