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我が国のトップは超がつく程のやり手なんです!9歳の少女が社会主義国家の指導者になった件 ギャグ漫画『あゝ我らがミャオ将軍』
レビュー執筆者:たまごまご

 

ギャグ漫画『あゝ我らがミャオ将軍』

「みんなに愛される元気なお姫様」マンガは、一つのジャンルとして確立している。しかしそれが「社会主義国家の将軍」となるとかなり珍しい。一部ネタのアンタッチャブル感も半端ない。でもそれが幼女を愛でる平和な作品だったら、問題なし!

 

コルドナ社会主義共和国は、社会主義革命によって独立した、絶対君主制の共和国。先軍思想で国際緊張を高めている、世界から孤立した国。

 

この国は世襲制だった。最高指導者が急逝した後、その席を継いだのは、娘のミャオ・チョビロフ(9)

 

そんなん政治わかるわけがない。ただ、ミャオは非常に純朴で素直。これが国民や海外の緊張感を和らげ、危険国という印象を減らしていく

 

「かわいいは正義」という『苺ましまろ』のキャッチコピーは、誠に真実だ。

 

このマンガ序盤のコルドナの様子を見ると、ミサイル云々で世界と対立しかねないヤバげな話が出てくる。だがミャオは、全く他国とケンカする気はないし、国民とも仲良くしたい。政治はわからないから、彼女なりにできるところからやる。その頑張りがかわいい。だから結果OK。

 

たとえば国旗。革命の象徴である自動小銃をあしらったシンボルは、威圧感があり、怖い。

 

「父上がイキってた時の事を反省して平和にやっていこうって言ってるんだから もっと今のコルドナにふさわしく平和でかわいい感じのがいいなあ」というふわっとした理由で、お偉いさん方に「ぼく・私が考える最高のコルドナ国旗」を描かせる。

 

雑なやりとりでうまれたのが、コミカルな絵柄の国旗。これが親しみやすいと、自国・他国ともに大好評。やっぱり「かわいい」は大正義だった。みんなの心を丸くする。

 

他国と接触がなかったコルドナ。でも政策が変われば、外交もしなければいけなくなる。ミャオが外交に感じる不安は、政治的内容ではなく「相手に対して緊張して話せない」という子供な部分。

 

国が変わる重大な事態は、まあ大人にまかせよう。それより「人と話す」という部分で、ミャオは子供から大人になるため、等身大で頑張り、成長していく。彼女を見て、周りの政治家たちがひと踏ん張りする。子供のかわいさが、皆を一つにしていく。

 

娯楽に乏しかったコルドナの人たちが、新しい文化に触れて笑顔になる様子も楽しい。序盤はハラハラする描写も多いが、次第に笑顔になれる、社会主義国家と子供の成長コミックだ。

 

 

あゝ我らがミャオ将軍 1 (ゼノンコミックス)
著者:もりちか
出版社:徳間書店
販売日:2019-05-20

 

 

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