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いまさら聞けない歴史常識をニヤニヤしながら理解! 読み切り四コマ『ねこねこ日本史』

 

日本史というジャンルは、とかく「得意な人」のディープな知識と熱量に圧倒されがちです。

一通りはわかっているつもりでも、歴史オタとの壁は高く厚くて、話題に入ることができずにヘラヘラとしながら生きてきました。

 

『刀剣乱舞』のおかげで周囲の女性の日本史偏差値が激上がり。

公益財団法人日本城郭協会主催「日本城郭検定」の受験者数は上昇中。

NHK総合『ブラタモリ』のお城トピックは城マニア垂涎のシーン。

と、全国的に日本史への関心が高まっているのをひしひしと感じています。

 

今までのヘラヘラ笑いのつらみを、ニヤニヤしながら解決できた!

しかも短時間で! というのが『ねこねこ日本史』(そにしけんじ/実業之日本社)。

 

 

 

「猫ワールド」ならちゃんとわかる!

 

歴史の偉人が全部ネコだらけ、というユルい設定が、正直ずるいほど、こちらをオープンマインドにさせてきます。

語尾が「にゃー」のケモ娘になんの敵意も持てないのと同じ、あの作用です。

 

まず、作画から力みが抜けていますので、ここでヤラれます。

しかしながら、話はちゃんとしていまして、例えば江戸幕末のあたりでは、欧米列強や日米修好通商条約がネコ単位になっているため、どうしてもわかりやすくなってしまいます。

 

 

©そにしけんじ/実業之日本社

 

 

↓各国ごとの鳴き声を集結させるとか……。

 

©そにしけんじ/実業之日本社

 

 

↓なるほど、そういう意味ね!

©そにしけんじ/実業之日本社

 

 

©そにしけんじ/実業之日本社

 

 

“大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」”はTVドラマでも数回に渡って周囲の意図や緊張状態を描いてきた素材なのに、ネコにすると著しくシンプル!

 

私はこの1コマで井伊直弼を討ったのは「水戸浪士」だとついに頭に定着してしまいました。

 

生ぬるくユルユルとマンガを読んでいたら、うっかりと歴史知識が身についてしまっていたのです。

 

 

 

NHKでアニメ版放映中!

 

ユルいのに、(たぶん)ためになる。

『ねこねこ日本史』の、この破壊力を他メディアが見逃すはずはありません。

現在、NHK・Eテレで毎週水曜日よる6:45~アニメ版が放送中で、Twitterの公式アカウントもあります。

 

 

 

 

ユルユル系知識マンガというものは、恐ろしいものです。

とくに『ねこねこ日本史』のわかりやすさは私にとっては想定以上だったので、さっそく受験生の甥っ子に送り付ける算段をいたしました。

 

歴史マンガとしてカテゴライズするのが正しいのでしょうが、ネコ卑弥呼が日本を平定したツールが猫じゃらしだったり、英中アヘン戦争の説明がマタタビだったりと、いちいちネコ化しているセンスも光ります。

 

そういう意味では歴史好きが読むべき、やわらかい皮肉とユーモアを楽しむギャグマンガとも言えるでしょう。

現在第7巻まで絶賛発売中です。