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ホリエモンも尾田栄一郎もハマった?『異世界おじさん』が中年心をくすぐりすぎる件

僕の知っている異世界ものとはまったく異なる世界のおはなし

以前から異世界ものが流行ってるよって色々レビュー書いたりとかもしてましたけど、今さら僕が声を上げなくてももうみんな知ってるくらい一大ジャンルになりましたよね。

 

作品もどんどん増えてるし、いろんな設定やバリエーションも広がってきていて、本屋をやっていてもなかなか全部網羅できないくらい勢いがすごい。

 

でも、そんな中、滅多に異世界ものは読まない堀江さんが「めちゃくちゃ面白い」と絶賛したり、ワンピースの尾田先生がジャンプの作者コメで「ハマった」と書いた、異色のマンガがあるんですよ。

 

それがこちら。

 

殆ど死んでいる

『異世界おじさん』

 

転生したって帰ってきたって辛いものは辛い

普通の異世界ものって、神様からチートスキルもらったり、現代の知識でマウントを取って俺TUEEEE!ってのが王道じゃないですか?

 

最近だと、異世界から現代に戻ってくる作品も多いですけど、その場合でも異世界でゲットしたスキルとか色々駆使して結局俺TUEEEE!ってパターンが多いですし。

 

でもね、この作品はTUEEEE要素なんか全然なくて、異世界に転生したおじさんはその見た目の醜悪さからオークに間違われて酷い扱いを受け、せっかく人を助けても迫害され、現代の知恵を授けても吊るされ……。

もうね、読んでてホント涙が出てくるくらい辛い。

 

しかも、そんな異世界から現代に戻ってくるんだけど、精神が異世界行ってた間、現代では17年間病院で意識不明のまま寝たきり生活を送っていて、親戚からも見放され、甥っ子に面倒を押し付けられている始末……。

 

どうです、この設定。もうね、心がズーンと沈んじゃいそうでしょ?

 

と見せかけて、実は最高のギャグマンガなんです、これ

でもね、全然読んでても暗い気持ちになんかならない。

 

だって、殆ど死んでいる先生ですよ?

 

彼の作風を知っていたらもう間違いなくやばいギャグものだってのがわかりますもの。

そして予想通り、このマンガも腹筋崩壊間違いなしのすばらしーギャグマンガなんですよ。

 

異世界に行ったおじさんは辛い思い出をめちゃくちゃ軽い感じで話すし、かと思いきやセガサターンがハード戦争に負けた事実が受け止められずに自ら記憶消去するし、せっかく異世界でめちゃくちゃカワイイツンデレエルフが惚れてくれたのに、おじさんが異世界に旅立った頃にはまだツンデレって概念がなかったから一切彼女の気持ちに気付かずにもったいないことをしたり、異世界から戻ってきた時に魔法がまだ使えるままなのに、それを使ってやってることがユーチューバーになって金稼ぐとか通販の送料節約のために飛んで直接受け取りに行くとか……もうね、どこまでも小者感がすごい(笑)

 

30代オーバーの中年に突き刺さりまくるネタのオンパレード

あと、さっきも言いましたけどツンデレって概念がなかった頃の話とか、こち亀とか笑っていいともが終わった話とか、なによりSEGA信者の狂気とも言えるSEGA愛とかが、僕もアラフォーですけどまさにどストライクすぎていちいちオッサンホイホイすぎるんですよ。

 

ちなみに僕はDMM電子書籍って本屋で店長をやってまして、以前はニコニコ静画って書店も運営してたんですが、どちらも30代オーバーの男性が一番メインのお客様で、どちらも異世界ものがすごく売れるんですよね。

 

ってことは異世界ものを好んで読んでいるのはまさに僕と同じ世代なワケで、堀江さんも尾田先生もど真ん中な年齢ですから、ハマるのもよく分かりますよね。

 

そんな『異世界おじさん』ですが、現在まだ単行本は2巻までなので、今からでも十分追いつけます。

 

ツンデレエルフも現代世界に来たり、さらに展開はパワーアップしていってますので、中年なアナタも、そうでないアナタも、是非このある意味異世界な作品を読んでみてください。

 

>DMM電子書籍で『異世界おじさん』を読む

 

 

異世界おじさん 1 (MFC)
著者:殆ど死んでいる
出版社:KADOKAWA
販売日:2018-11-21
異世界おじさん 2 (MFC)
著者:殆ど死んでいる
出版社:KADOKAWA
販売日:2019-04-22