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続きを読ませてくれ!『ジャイアントロボ』シリーズ

1・地球が静止する日

 

みなさんは『ジャイアントロボ』をご存知でしょうか。

 

 

 

 

古くは、『鉄人28号』や『魔法使いサリーちゃん』、『バビル2世』などで知られる横山光輝先生の漫画作品、およびそれを元にした特撮テレビドラマが有名です。

 

特にドラマ版の最終回の展開は今でも語り草となっており、オマージュする作品は後を絶ちません。

 

ところで、そんな『ジャイアントロボ』ですが、1992年にOVA(オリジナルビデオアニメ)作品『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』として復活します。

 

この監督こそが、『機動武闘伝Gガンダム』で有名な今川泰宏監督です。

 

このOVAは、横山光輝アベンジャーズともいうべきオールスター作品で、かつ巨大ロボットものなのに、人間のほうがバケモノじみた身体能力で暴れまわるさまを、圧倒的な作画や重厚な音楽に乗せて送る伝説的アニメ。

 

今なお人気が高い怪作ですが、OVAでは回収しきれなかった膨大な伏線やまだ活躍していない人気キャラも多く存在し、続編が待たれ続けていました。

 

そしてOVAの完結から20年近くの時を経て、今川監督脚本による漫画版が突如現れます。

 

それが、ブッ飛んだ内容で知られる漫画版『スクライド』でもお馴染みの戸田泰成先生作画による『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』です。

 

 

2・『地球の燃え尽きる日』

 

さて、本作ですがOVA版とタイトルこそ似ていますが、物語として直接の繋がりはありません。

ただ、登場人物が同じであり、原作からのアレンジもほぼ同一のため、「続編ではないが同じノリ」の作品、と考えるとわかりやすいでしょう。

 

実際、OVAでは善人として描かれていた国際警察連合の面々は腹黒く描かれており、特にOVA版で人格者だった「静かなる中条」が小物として描かれているのは衝撃です。

 

一方で、OVA版ではやや影の薄かったジャイアントロボは地球を燃やし尽くすだけの圧倒的能力をもって絶大な存在感を発揮する作品でもあります。

 

 

3・九大天王と十傑衆

 

話は前後しますが、OVA版には凄まじい人気を誇る国際警察連合の幹部集団・九大天王、敵方の幹部集団・十傑衆たちがいます。

 

指パッチンで真空波を生み出し、人から飛行機からぶった切る素晴らしきヒイッツカラルド正式名称)や、両手から衝撃波を放てるけどもはやそういう問題じゃない圧倒的な身体能力で、主役のジャイアントロボより活躍する衝撃のアルベルト正式名称)が有名でしょう。

 

出演したゲーム『スーパーロボット大戦』で『新世紀エヴァンゲリオン』の使徒と素手で殴り合ってると言えばその凄まじさが伝わるかもしれません。

 

ただ、OVA版では全員が描かれていたわけではありませんでしたが、本作においてついにその謎のベールがはがされ、圧倒的な存在感とともに大活躍します

 

特に、九大天王全員がそれぞれ口上を述べながら名乗りを上げるシーンは圧巻。

 

大半のキャラが幻術を使ってくるという虚実入り混じる超次元の戦いを、とんでもない熱量で描いており、圧倒的に濃い絵だからこその説得力を感じます。

 

 

4・『バベルの籠城』

 

さて、そんな血沸き肉躍る物語が魅力的な本作ですが、物語は途中で『ジャイアントロボ バベルの籠城』へとスイッチすることになります。

 

ところが、このシリーズが、とてもいいところで終わっているため、続きが気になってしょうがない!

 

なにしろ、本作では、敵だったはずの十傑衆が主人公・大作を守護しています。

しかも十傑衆のブレーンである孔明のOVA版から引っ張り続けてきた本当の計画や十傑衆たちのボスであるビッグ・ファイアの真意など伏線に次ぐ伏線のオンパレードであり、

 

しかもその開帳直前の終了……

 

こんなの続きが見たくないわけがない!

 

 

みなさんもぜひ、本作を読んで、一緒に続きを切望していきましょう!!